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ミサンガが切れたら願いが叶うんだっけ?駄目なんだっけ?
いずれにせよ食堂の箸が唾液で洗浄されてること、それを僕は知ってしまったんだ
彼の言葉を信じてここまで来た
が
彼の運転するミニの後 ....
春を待っていると
春になめられてしまったり
春に足もとを見られたり
春にうっとうしがられたり
そんなことになるのかな
春とボクは
いったいどんな関係なのだろう
....
そっと
静かに卒業した
生きるを卒業した
はかない時間の中で
どんな思い出を抱えて
卒業したのかな
きっとありがとうって言ってるんだよね
ありがとう
また逢う日まで ....
雪虫が渡ってとまる
制御盤のなかで
秘かに育つ樹がある
ひとの思いはよそごと
基板のうえに銀の枝を広げ
青い火花を散らす
雑音に紛れて吐息
ことばは自生される
透視図を ....
なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んで ....
お祭り好きの
よさ子の得意はツッパリ技
正々堂々と汚いことなし
売られたケンカに
ツッパリ続けて百戦百勝
ケンカの後は友情の握手
この前
八百屋さんの
「お嬢さん
きれいだから ....
あごに手を触れると
地図のようにひげが生えていた
道に迷いそうだったので
ふとんから抜け出した
トイレのドアがパタリと閉じた
目を上げるとまた
パタリと閉じた
天井に三日月が掛かって ....
夜は沈黙の代価で震える
いとしい
くるしい
あさましい
そういう感情の化合物で
誰が誰を傷つけるか予想できないから
おいそれと名前を用いることは出来ない
手前にはロック以来の経験論が ....
最後に残るものが
せめて
無垢であればいいと
ふぅーと
ゆっくり一息
そうすれば
また最初から
始められるから
笑って
わらって
かつて人だったものたちの
声に耳を澄ましている
繰り返される
波の音は
そのようにも聞こえ
バスは子供たちを乗せ
茜色に染まりながら
海岸線を通り過ぎていく
....
時は、人の死さえも
やがて必然の穴へ
ゆっくり、納めてゆくだろう
時は、生々しい傷口さえも
やがて不思議な包帯で
ゆっくり、包んでゆくだろう
もしあなたが、今
頭を ....
誰にでも越すに越せない川がある
その川を越えようと試みるもよし
はなから越すことなど考えもせずに使い古しの釣竿一本
かの太公望になった気分で日がな一日
立ち枯れの葦原を渡る北風は冷たく ....
大切だから、
突き放す覚悟が必要で
幸せだから、
奪い合う覚悟も必要で
心と心を繋いだら
手と手を重ねたら
その言葉の意味が分かる気がして
この ....
私は
すきで
すきで
堪らないんだ。
寒空の下
疾風の如く駆け抜ける
あの瞬間を。
人間の身体って
なんでこんなにも美しくて
危うい均衡のうえで成り立っているんだろう。
....
鼓動はやすらぎをもとめるものに平安を与えない
耳の奥でいつまでも小さく鳴り続ける戒厳令
風が霧を吹き払えば一面に悪臭が充満した
エメラルドグリーンの湖水も美しくさえある
何をしていても何を ....
心に空いた穴を 埋めるように
空を見上げて 唇を突き出した
凍りそうな蒼を垂らして
震えながら 私の唇を掠める
冷たい あなた
酸素を求めて 口を開けば
柔らかに 咥内を舐 ....
未来はこの手の中にあるなら
どうして僕の手は冷たいの
冷えきった両手で
僕は何を掴んで
何をすくい上げる
自販機で買ったホットコーヒーも
すぐに冷えてしまった
早く飲めばよかった ....
俺が酒を呑むのは
なにも
寂しいからじゃあないんだ
たとえば春の
野の花の
咲く丘
走る
君の笑顔
思い出して
思い出して
思い出して、ふと、気がつけば
君はもういない
ここに ....
迷路だよ
人生なんて
人生だけじゃなく
犬とか
猿の
一生だって
迷路だよ
それは笑顔で
泣いてるような
天気雨的混迷の
路だよ。そして
苦難の
苦難の
苦難の連続の
連続 ....
唐辛子の
一味の
粉の
赤やオレンジの
断片の
輝くような
憂鬱を抱えて
夕陽の街を彷徨って
湯豆腐の
湯気の仕合わせの
旅籠の
蔭で
君の能弁な髪の香りを
僕の懐に
僕の ....
お父さんお母さん
はじめまして
ご結婚おめでとうございます
晴れやかな式に
赤ん坊姿なのをお許しください
突然ですが
私をお父さんお母さんの
子供にしてほしいのです
純白のタキシー ....
それは深い眠りだった。
始めからそれは眠っていた。
そう、生まれた時から。
17年間眠り続けてきたそれは、
ある日唐突に目覚めた。
それが目覚めることを、
知識としては知ってい ....
地球について
しんとした時間のなかで
僕らが一秒でも考えてあげることができたら
六十八億秒の祈りが生まれるよ
気持ちを吐き出してしまいそうになるくらい
好きなひとに出会えたのもこの星だし ....
どん底めがね
自由落下クラッカー
マグニチュードの練習曲
暗闇のクラムボン
ネットにはいろいろなものがあるけど
錆びないこころが欲しいね
ステンレスハート
空より高いプライドを
....
ねんねんころりよ ねんねこよ
ぼうやよいこだ ねんねしな
おちおち山のやや猫は
何が悲しゅうて鳴いてやる
腹を空かせてひもじいと
おととが欲しくて鳴いてやる
腹は水ではふくれぬと
お ....
からっぽなんかじゃなく
ただ、シンプルに
日々を、過ごす
またねの約束と
変わらない面影が
今、宝物になるのだ
歩いていこう
道の続く限りは
....
夏のあの日に舞い戻り
やり直そうと
君に言った
君の手が白くなるまえに
繋いだ手が雪にふれて
離れてしまう前に
君をぎゅっと
掴んでいたかった
なぜ 笑ってるの
無言の君の写 ....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました
世界では
他愛ないことですが
いまのうちに
背筋を伸ばして、
伸ばして
僕のこ ....
枯れ木の山は
ところどころが日なただった
そこだけ獣の香りがしてそうだった
粗雑だなと思う
そこ以外は青灰色の山肌だった
ぼくは風邪ではないのに
声が日に日に出なく ....
スッピン知ってる俺の時より
帰省の化粧は気合いが入るとか
親戚のおじちゃん、おばちゃんに
「いやぁ〜、アカ抜けたねぇ」と
言われたいためだけに
いつもの百倍厚く塗る
気張って作る西洋料 ....
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