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傷だらけになって

息も 絶え絶え

それでも

ゆっくりと 翳した

てのひらを

強引に 掴み

立たせてくれたのは

まだ まだ 若い


 ....
好きな人が好きでいてくれることは
孤独を失うことにつながっていると
そう気がついた今日
外は雨ふりでした

雨の中、小走りにかけてくる
少しふるえてる感じの君に
目を奪われながら
心は ....
ペンを握り使い古した言葉を
並べ立てている今この時
浪費している空気や水や食べ物への
謝罪の要求はすべて終わった後にしてくれ

やり残していることなんて
実は思っていたより無い
血の巡り ....
 
 
いつからか
りょうしんのせなかに
はねがはえている
まだそらをとべるほどではないから
あんしんしてるけれど
それはすこしずつ
おおきくそだっていることが
あうたびにみてわかる ....
あまりに突然で

わたしは馬鹿みたいにさっきまでの笑顔をはりつけたまま

立ち尽くした








また子供の頃のことを思い出した

喜ばせようと思ったのに
ぴしゃ ....
輪郭は崩れながら鋭敏さを取り戻していく

遥遠として未来くらい手触りがなく
僕の向こう側で僕の知らない自分を噛み砕いて
ただ読むことも出来ない活字の内側に
足跡を残しては消していく

c ....
夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる

煙草に吸い疲れた公園のベンチ
新緑の幽霊みたいな色を見やりながら ....
本当に私達は

本当に私達の眼球は

同じ物を見たとき

同じ物を見ているのでしょうか?

本当に?

同じ形で
同じ色で
同じ次元軸なのでしょうか?

本当に同じ ....
内臓に潜んだトリガー、獣のスタイルで被膜に風穴
傷物から逃げ出した血液が吐き出される夜
瞬間、自分が霊体に変わるみたいな
肉体の感触を惑わせる冷汗の数
ストレイトな衝撃以外 ....
言葉が喉につまる
いずれ酸素濃度が薄くなり、窒息

夜に溺れる魚
月明かりに照らされて踊る舞いは
小さいながら最大のS.O.S.

その口から漏れるのは
儚く消えていく泡沫
破裂する ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
今日の空は青すぎて善人しか似合わない
大手をふって歩けそうにないから部屋にいる

閉じる部屋の
向こうにあなたはいるでしょう
きこえない
音を見ようと研ぎ澄ます
それでもまた
己のドア ....
飼い犬が犬を飼ったよ
彼は鋭い牙 勇ましい毛並み
泣き声だけは しんしんうるる

ザァザァあめあめ
ザァザァザァ

吼える お空の偉い人に
お前が偉いなら
なんで俺はお前を嫌いなんだ ....
 
 
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
 
 
あなたに、名前で呼ばれると
その瞬間自分の中の空気が変わる

私のなまえ、別の色を帯びたよう

呼ばれる度にくすぐったくって、それでいてもっと呼んでほしいと思う

だけどあなたの名前、私 ....
猫がふわふわしているのは決して
自分の意思でふわふわしているのではなく
いかんともしがたい自然の摂理で
運命として
やむをえず
ふわふわしているのだと

近所の公園で猫がおしえてくれた
 ....
あなたを象る言葉を

ぼくは決して忘れまい

そう遠くはない昔に

ぼくらは憎しみを分け合った


あれだけの激しさを過ごした後で

こんなにも静かで美しいあなたを

いま見 ....
花は土地から切り離されると
すこしずつ死んでいく
生まれた土地から切り離されて
まず工場へ送り出される

仕分ける熟練した腕が
花をつかみ花を矯め
生まれた土地から切り離されて
箱詰め ....
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ....
みんなきっと騙されているんだ

カレーに福神漬は決して合わない

これが俺の知っている真実だ
冬のよる

二人で歩いているとき

あの有名な星座の

みっつ並んだ 星をみつけた


ぼくが君に

ほら、といって指さすと君は

わぁ、と言って見あげたね


星を見 ....
遠い天体から

ひかりが届いている

それはぼくから見れば

永遠と

言ってしまいたくなる距離だった

そんなに離れていても

引力など働いているのだろうか




 ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに



詩を口にすると
表面がはがれていく



薄いコーティングを
誰のためにした ....
夏の残響はセロファンのむこうで
けたたましい音をたてる 鬣を震わせて
道々の声や言葉と重なり合う天気記号が
すっと屹立する給水塔の直下 君の真上

指先にしろくどこまでも絵の具を伸ばし
長 ....
             100421




キィーッと叫ぶ人たちが
キゥィと声を潜めると
潜んだ叫びが
理科室の空調を狂わすのだと
体育の先生が
電源を遮断して
 ....
鬱々と続く暗く腐った毎日を
恨み辛みを垂れながらやり過ごす
叩かれ指をさして嘲笑われても
ヘラヘラと顔を歪めて逃げてきた
下らないクダを巻かれ
横殴りの痛みが頬を突き刺す
堪え難きを堪え
 ....
              100421









地元の塩に成りたいと
海に潜ってみたけれど
海の中も塩辛く
息苦しくて堪らない
息をふぅーと吐きながら
ガス交 ....
私に残されたものは
何もない。
全てを失った。
もう誰も信じない。

暗い暗い、暗闇の底
落ちてゆく
失望のあまり
地から落下してゆく

体から力が抜け
蝉の抜け殻となる。
絶 ....
誘われ惑わされ
見た事がない月のすぐ手前まで

紫色した薄い衣だけを羽織ったあなた
外は雲一つない夜空なのに
滴り落ちているのがよく分かる

失う物が出来てしまい
変わっていく時間が恐 ....
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
 ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
__彼_方- 李伍 翔自由詩2*10-4-27
そうしつ- 水中原動 ...自由詩210-4-27
『生きる』- 東雲 李 ...自由詩2*10-4-27
とり- 小川 葉自由詩810-4-27
2度目の性- 靜ト自由詩110-4-27
カッツ・ライク・ア・ナイフ- 瀬崎 虎 ...自由詩210-4-27
まぶしい曇り空- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-26
質問しても良いでしょうか?- ユダ自由詩310-4-26
ないよりマシ- ホロウ・ ...自由詩1*10-4-26
酸欠な魚- 緋月 衣 ...自由詩2*10-4-25
ブリキと赤とんぼ- しろう自由詩11+*10-4-25
らんちたいむ- 朧月自由詩410-4-25
犬ころ- 甘衣 恋自由詩110-4-24
音楽- 小川 葉自由詩410-4-24
色彩- つゆ自由詩6*10-4-24
やむをえず_ふわふわしている- a自由詩3+10-4-23
やがて憎しみは- 久亜麻ジ ...自由詩210-4-23
花工場から出荷され- 瀬崎 虎 ...自由詩410-4-23
生命- 桜 歩美自由詩4*10-4-22
真実- しろう自由詩1*10-4-22
みっつ並んだ星- くろきた自由詩610-4-22
遠い天体- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-22
まるでレーズンバターみたいに- 真島正人自由詩6*10-4-22
穏やかに午後を迎えている- 瀬崎 虎 ...自由詩110-4-21
キィーッと叫ぶ- あおば自由詩1*10-4-21
曇天- 虹村 凌自由詩4*10-4-21
気温20℃- あおば自由詩3*10-4-21
谷底へ- ペポパン ...自由詩6*10-4-20
Purple_Rain- くれいじ ...自由詩210-4-20
東京- 瑠王自由詩7*10-4-20

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