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お風呂上がりで椅子に座る 
目の見えないハルさんが 
ドライヤーで髪を乾かす僕に、言いました。 

「新しい靴もねぇ、 
 毎日々々撫でてやったら 
 だんだん馴染んで来るんだよ・・・」  ....
かなしみの果て
絶望のふち
そういう言葉は力を持たぬまま
波間を漂う海藻の切れ端

近くなればなるほど恐怖は
足元から冷気のように立ち
悔し紛れに吐いた言葉の中で
今逃れられぬものと対 ....
股の左側が痒い
その言葉だけを残して
君は消えてしまった

黙っていたけれど
僕は右側が痒かったんだ

ひょっとすたら(訛ってみました)
心が通じあえたかもしれないのに

もう君は ....
池にほうりこんだ鏡みたいにキラキラ
お昼休みの太陽
君の髪もキラキラ

手前からとればいいのに
わざと後列から取るパンには
迷う手が示すように少しの罪悪感が見えるね

缶コーヒーのプル ....
碧く淀んだ沼の天空に
鈍く光る月明かりを
じっと受けている猿一匹
沼の水面から首を出し
辺りに潜む得体の知れない瘴気を伺い
この沼が池だった頃の
(猿の)古老の話を思い出すも
早くこ ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
五十歳で転職した新人さんが 
仕事の後に、眉を八の字にして 
僕のところにやって来て 
日々の不安を、打ち明けた。 

物書き志望でベテラン介護士の僕と 
人生をやり直そうとしている彼が  ....
いつも背後で見守っている 
姿の無い彫刻家は 
私という素材の上辺を削ろうと 
鋭く光る刃を、手にしている。 

身を削る、痛みを越えて 
素材の中から彫り出され 
姿をあらわす、人の像 ....
浅い夜の沖の辺りに
目を凝らせば

深い場所にじんわりと
普段は誰にも気づかれず

隠れてるものが
見えてくる


柔らかな
月の明かりの下でも

眩しい
日差しの真ん中で ....
傷だらけになって

息も 絶え絶え

それでも

ゆっくりと 翳した

てのひらを

強引に 掴み

立たせてくれたのは

まだ まだ 若い


 ....
好きな人が好きでいてくれることは
孤独を失うことにつながっていると
そう気がついた今日
外は雨ふりでした

雨の中、小走りにかけてくる
少しふるえてる感じの君に
目を奪われながら
心は ....
ペンを握り使い古した言葉を
並べ立てている今この時
浪費している空気や水や食べ物への
謝罪の要求はすべて終わった後にしてくれ

やり残していることなんて
実は思っていたより無い
血の巡り ....
 
 
いつからか
りょうしんのせなかに
はねがはえている
まだそらをとべるほどではないから
あんしんしてるけれど
それはすこしずつ
おおきくそだっていることが
あうたびにみてわかる ....
あまりに突然で

わたしは馬鹿みたいにさっきまでの笑顔をはりつけたまま

立ち尽くした








また子供の頃のことを思い出した

喜ばせようと思ったのに
ぴしゃ ....
輪郭は崩れながら鋭敏さを取り戻していく

遥遠として未来くらい手触りがなく
僕の向こう側で僕の知らない自分を噛み砕いて
ただ読むことも出来ない活字の内側に
足跡を残しては消していく

c ....
夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる

煙草に吸い疲れた公園のベンチ
新緑の幽霊みたいな色を見やりながら ....
本当に私達は

本当に私達の眼球は

同じ物を見たとき

同じ物を見ているのでしょうか?

本当に?

同じ形で
同じ色で
同じ次元軸なのでしょうか?

本当に同じ ....
内臓に潜んだトリガー、獣のスタイルで被膜に風穴
傷物から逃げ出した血液が吐き出される夜
瞬間、自分が霊体に変わるみたいな
肉体の感触を惑わせる冷汗の数
ストレイトな衝撃以外 ....
言葉が喉につまる
いずれ酸素濃度が薄くなり、窒息

夜に溺れる魚
月明かりに照らされて踊る舞いは
小さいながら最大のS.O.S.

その口から漏れるのは
儚く消えていく泡沫
破裂する ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
今日の空は青すぎて善人しか似合わない
大手をふって歩けそうにないから部屋にいる

閉じる部屋の
向こうにあなたはいるでしょう
きこえない
音を見ようと研ぎ澄ます
それでもまた
己のドア ....
飼い犬が犬を飼ったよ
彼は鋭い牙 勇ましい毛並み
泣き声だけは しんしんうるる

ザァザァあめあめ
ザァザァザァ

吼える お空の偉い人に
お前が偉いなら
なんで俺はお前を嫌いなんだ ....
 
 
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
 
 
あなたに、名前で呼ばれると
その瞬間自分の中の空気が変わる

私のなまえ、別の色を帯びたよう

呼ばれる度にくすぐったくって、それでいてもっと呼んでほしいと思う

だけどあなたの名前、私 ....
猫がふわふわしているのは決して
自分の意思でふわふわしているのではなく
いかんともしがたい自然の摂理で
運命として
やむをえず
ふわふわしているのだと

近所の公園で猫がおしえてくれた
 ....
あなたを象る言葉を

ぼくは決して忘れまい

そう遠くはない昔に

ぼくらは憎しみを分け合った


あれだけの激しさを過ごした後で

こんなにも静かで美しいあなたを

いま見 ....
花は土地から切り離されると
すこしずつ死んでいく
生まれた土地から切り離されて
まず工場へ送り出される

仕分ける熟練した腕が
花をつかみ花を矯め
生まれた土地から切り離されて
箱詰め ....
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ....
みんなきっと騙されているんだ

カレーに福神漬は決して合わない

これが俺の知っている真実だ
冬のよる

二人で歩いているとき

あの有名な星座の

みっつ並んだ 星をみつけた


ぼくが君に

ほら、といって指さすと君は

わぁ、と言って見あげたね


星を見 ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8464)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
靴と嫁_- 服部 剛自由詩610-4-28
人にやさしくあれ- 瀬崎 虎 ...自由詩210-4-28
ごめんね- 花形新次自由詩7*10-4-28
重ならない午後- 朧月自由詩610-4-28
月の嗤うさき- ……とあ ...自由詩510-4-28
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27
珈琲たいむ_- 服部 剛自由詩7*10-4-27
青年の像_- 服部 剛自由詩3*10-4-27
浅い夜- 松本 涼自由詩510-4-27
__彼_方- 李伍 翔自由詩2*10-4-27
そうしつ- 水中原動 ...自由詩210-4-27
『生きる』- 東雲 李 ...自由詩2*10-4-27
とり- 小川 葉自由詩810-4-27
2度目の性- 靜ト自由詩110-4-27
カッツ・ライク・ア・ナイフ- 瀬崎 虎 ...自由詩210-4-27
まぶしい曇り空- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-26
質問しても良いでしょうか?- ユダ自由詩310-4-26
ないよりマシ- ホロウ・ ...自由詩1*10-4-26
酸欠な魚- 緋月 衣 ...自由詩2*10-4-25
ブリキと赤とんぼ- しろう自由詩11+*10-4-25
らんちたいむ- 朧月自由詩410-4-25
犬ころ- 甘衣 恋自由詩110-4-24
音楽- 小川 葉自由詩410-4-24
色彩- つゆ自由詩6*10-4-24
やむをえず_ふわふわしている- a自由詩3+10-4-23
やがて憎しみは- 久亜麻ジ ...自由詩210-4-23
花工場から出荷され- 瀬崎 虎 ...自由詩410-4-23
生命- 桜 歩美自由詩4*10-4-22
真実- しろう自由詩1*10-4-22
みっつ並んだ星- くろきた自由詩610-4-22

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