すべてのおすすめ
海は広いな
小さいな、オレ
ツキがないなと
気が沈む
海は大波
青い顔、オレ
揺れるココロは
芯が無い
海に来てても
浮かれない、オレ
行ってみたけど
予想どおり
クマは冷蔵庫をパチっと開けると
缶ビールを取り出し
プルトップを上げた
裸足で踏むキッチンの床はとても冷たく
クマがノコノコ歩くたび嫌な音がした
「ベルト買わなきゃ」
クマ ....
街を見下ろせる ガラス越しの喫茶店で
小さな椅子に腰をかけ
ふたりはよくそこで コーヒーを飲んでから仕事へいく
まだあどけない少女だった頃から
彼女を僕は知っていて
なんの変哲も ....
ある日ぼくはコンビニでブタと出会った
黄色と白のストライプの入ったパラソルを握り締め
成人雑誌コーナーでブタは立ち読みをしていた
彼の背中とすれ違うと
どんなに待ったと思う?
ブ ....
いいねって
思ってなくても
「いいね」を押したね。
いいねって
思ってなくても
「いいね」を押せるね。
嫌だねって
思ってたけど
「いいね」を押し ....
蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから
カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ
透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
恐ろしいことに
半分の心で僕は君と付き合っていた。
そのことに気づいたのは漸く人生も終わりかけた今ごろ。
君は随分前から気づいていたようで
頭蓋骨を開けられてから
口に出して言うようになった ....
穴の開いた心に水を汲む
すぐに流れてしまうのに
来る日も来る日も水を汲む
生きるためではない
生きている そう感じたいから
疲れたり
笑ったり
今日もこうして水を汲む
いくら汲んでも ....
ネアンデルタール
ホモサピエンスと共通の祖先からのフォークか?
議論は絶えないが、少なくとも「人間」だったと思う。
膝を抱えた体勢での埋葬と献花。
暴力的では無いがゆえホモサピエンスに滅ぼさ ....
僕はどうしたと言うのだろう
誰もが帰宅した夜の事務所
好きなOLさんのいすに座り
彼女のカーディガンを匂いながら果てた
その後始末のティッシュの処理を
思い出せないでいる
ちゃんとトイ ....
気まぐれな猫のつま先にのっかりたいと思ったんだ
スクランブル交差点
いったりきたり繰り返す僕の背中に
でっかく、でっかく、「バカ」って書いてさ
誰か笑ってくれるかな?
エスカレー ....
空がどこまでもどこまでも蒼いように
人はどこまでもどこまでも哀しい
朝焼けがどこまでもどこまでも赤いように
人はどこまでもどこまでもいとおしい
僕は生きますか?
僕は生きますか?
今日も僕 ....
そこは
傷をえぐる場所だった
幼少の
専業主婦だったころの
それでいて
基本作業の繰り返し
楽しみが
苦痛に変わり
時間だけに追われた
もう過去の話
いま
本当に
辛い ....
思わず
素で
わらってしまったから
羨まれてしまい
暮れる日
イメージが
こぼれだす
幸せいろの言葉で
本当に
羨んでいるのは
わたしだと言うのに
ねえ
....
なんどでも振り返り
なんどでも悔やむ
選ばなかった道のこと
なりえたかもしれない自分のこと
なにひとつ定かな記憶もないのに
分かれ道の向こうの小さな光が
やけに瞬いてまぶたに刺さる
....
青空にぷかぷか浮かぶ雲が 好き
頬をなでるおだやかな風が 好き
そんな好きを背に洗濯物を干すあなたが 大スキ!
反転、闇
いたみに
全身を浸すように
すべてを無にして
荒廃の中
呆然と立ち尽くしたい
過去の傷がわたしを呼ぶ
きぼう
きぼう
きぼう
眩しさにまみれて
築き ....
前は子供なんてぜんぜん好きじゃなかったけど最近は他人の子供見てかわいいって思うのね、だって未来の塊みたいでしょ。
そんなふうに力説する人とランチを食べた
生物がなぜ子孫を残すようにプログラ ....
「どん底にあって
何か空白を
埋めるものが
欲しかった」
(KOHKOKU/2009/April/Vol.378/9頁)
夢みていた
こと、に、
手を伸ばして
目標にしてきた
....
生きるということは
リスクをとるということ
だから
自分の生き方にあった
リスクをとるしかない
だから
正しさに懸けるということは
リスクをとるということ
だから
私には ....
「そのレコード貸して欲しいって言ってたよね」
嘔吐に近い感情
寂しいからメールしたと思われたくない
寂しいけど
「どれくらい愛してる?」
その質問の模範解答を ずっと探している
開けた ....
ははん、さては
お前、江戸っ子だな
違う?音の通り?
この野郎!俺の悪口か?
ふざけやがってえ!
何だ?言ってみろ!
ああ、どうした?
デブ?
そんなもん中傷のうちに入るかっ!
なりたい
には
なれない
なりたくない
には
ならない
なれる
には
....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある
お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
海に行けないから
カラオケボックスで大声で叫ぶ
それが日常
毎朝5時に起きて
最寄駅へ向かうと
いつも作業着のおじさん
水曜日以外は毎朝いて
黙ってタバコを吸っている
おじさん ....
私があなたを好きだから
あなたも私が好き
そんなのはありえないさ
誰だって
好きな人には
好きでいてほしいけれどね
そううまくいかないものですから
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに
緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年
封を開け
グラスに注いだ
未来の記憶から
冬山 ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
わたしのカレは
私が淹れるドリップコーヒー(甘い香りの)
を、のみ残す カップの下らへん いつもそう
私が作った豚肉のしょうが焼きを食べて
汁に溶けそうな玉ねぎのいくらか
も、食べのこす ....
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