すべてのおすすめ
ほころびを縫う
小さな欠落をたぐりよせながら
そのひとつひとつを
確かめるように埋めていく
ほころびのない人生など
ない
冬の夜にほころびを縫って
いる
母さんにもらった針 ....
冬市が始まりました。皆さん、そごうにいきましょう
グランバザールは、パルコ
レッドバザールと言ったら、阪急百貨店
スパークリングセールは、丸井
ではイエローバザールは?……はい、LOFTでぇす ....
見たことも聞いたこともない
知らない国の痩せている土地に
稲を植えに行って
雨が降らなくて水に困り
そして
稲作を諦めた老人が
土に合う野菜を作ることを思い付き
風土に合う畑作に試行錯誤 ....
竹を割ったような性格なんて
ただのアホウだと思っていたけれど
実際問題
自分に娘がいたとして
どんな男なら嫁に出しても良いかというと
やっぱり俺みたいな
ネチョッっとした奴は嫌で
サッパ ....
「多趣味でなんでも器用にこなすあなた」
いやぁ、それならばこんなに
面倒な人生送ってこなかったでしょう
「今年は素敵な恋人も見つかり、」
それ覚えてるだけでも
既 ....
雪の結晶が晴れた空に浮かんで見える
手を合わせたいくらいだ
結晶ほどの重さに すぐ溶け出す定めにも幸せと感謝を
捧げたい
嬉し泣きで泣きっぱなしの世の中になればいい
そんな雪綿 ....
忘れた、ということを
忘れている道草の
風色はそよそよと
帰れないでいる
ほのぐらい影
(さようなら)さようなら
ずっと
うすぼんやりとともるこみち
ぽつり、ぽつり遠くまで
....
世界中の男女とセックスフレンドになりたい
だけど今すぐひとりぼっちになりたい
たぶんどこかがぶっ壊れているのでしょう
たくさんのひとに迷惑かけてきました
たくさんのひとをこれからも裏切るで ....
抑揚の中で光に悶える
今日の私達はそんな午後を迎えていた
開け放たれた窓の奥の空から 飛行機雲が落下するのを見て
私達は普段タンスの三段目に入れている宝箱という名の金庫を取り出し
中か ....
―お客様お客様ブレーキお一ついかがですか?
―いえ、間に合ってますんで大丈夫です
―そんなことを言わずに、ささ自転車のブレーキでも
―いや、俺自転車乗れないんで
―それでは ....
やっぱなんかはじまってんだよ
まったくあたらしいじだいのあしおとが みみもとでひびくもの
あのこいまごろどうしてるだろう
あのともだちはいま どうしてるだろう
みかんばたけで ....
詩題への注釈としては
....
この両手いっぱいに こぼれるくらいの
ガーベラの花束を
小さなベッドルーム 埋め尽くすくらいの
うつくしい花束が きみにとても似合う
雨が降るたびに少しずつ秋がちかづいてくる
いいわけも ....
何でも 半分こ
笑いながら じゃれ合う子犬を 連想しながら
何処かで眺めた表情を
思い出している
一つずつ 分け合うことなく 繋いだ糸は
合わせると 強く なるけれども
少し 儚い
....
気があるとかさ
ギリギリOKとかさ
すんげえ努力した後に
判明するんじゃ
余りに非効率だと
思うわけね
心的ダメージだって
かなりのもんだからさ
会った瞬間に
びびっと来るような
....
動けばプラスにもマイナスにも成る
マイナスをかき消す爪が欲しい
私が動けばプラスにもマイナスにも巻き込んでしまう
プラスを描く賢者の杖で 魔法をかけたいあの人に
味方になって欲しい さ ....
星が星としてきらめく一瞬を
空の向こう側へ向けられた
望遠鏡のレンズに映し出し
それを君の心の中の一角に押し込めば
波打たぬ心臓にある二つの弁の内
閉ざされた方が開くかもしれない
....
丁字の実はクローブっていって
食べ過ぎちゃだめ
朝のうちに起きてることはいいことで
夜のうちに寝ているのもいいこと
猫の舌の上は
空虚な集合だ
爪に挟まってた髪の毛を
誰かのポケ ....
「
穴という穴から火を吹いて!
発熱する小さなドラゴン、楽器の
でもこいつはドラゴンというよりよく出来た埴輪に近いヤツかもしれない
でもこいつはきっと無機物よりも動物に近い ....
紅茶だったり
緑茶だったり
ウーロン茶だったり
君と飲みたいものは
その時々で違って
正解があるのかすらわからないけど
丁寧に淹れる
きっと
その行為がすきなんだと
こんな夜 ....
ありがとうございます
すいません、じじいなもんで、見えねえや
喫茶店で
七十前後の男が小銭を落とし、
床に数枚転がった
僕は眼鏡をかけ、
床を見渡して百円玉を一枚見つけ、
男と男 ....
本当は 一緒に 過ごしたかった
沢山の 漬物が 薫る 店内
元々 スモークは 好きじゃあ 無いんだ
燻ったのは 想いだけ
咳き込んだ あなたから 滲み出る色は
淡い 桃色
そこ ....
時間の流れが早すぎて
いろいろなものを捨ててきた
捨てることが美徳のように
もてはやされているけれど
捨てることが輝くのは
大事なものを持っているから
だと私は思う
分別がつ ....
バスタブから飛び出してきたピアノが空中を凌駕する朝
僕はいつも通りの朝を迎えいつも通りの朝食を摂りそしてまたいつも通りの「朝」の日課を黙々とこなす
要はいつもどおりの、そう朝にしなけれ ....
そしてライラックは飛んだのです
{引用= 恋人を探しに?
いいえ
思い出を探しに?
いいえ}
芽生える緑に、もうもたれかからずとも
新しい世界を知ることができるように
すり減った若さを残 ....
生きている痛みや歓び
どっちが
刹那や永遠だろう
ほんとのことってなんだろう
僕は馬鹿だから
あたまで考えたことは
信じてももらえずに
密かな証にしかしてもら ....
その横っ面を
おもいっきり
はり倒す
約束をまもらぬ
ろくでなしの
横 ....
燭台のともしびに羽虫の燃え尽きるように
夕陽を沈ませてはならない
銀色のリングのような月を黙って見送ってはいけないのだ
彼女の涙を数えてはいけない
きっとすぐに溺れてしまうだろうから
....
少し先の未来のわたしが
日の光とともにわたしにナイフを
差し込んでいく
瞬間にわたしはいる
そして瞬間だけわたしはいる
あとは
ただ殺し殺されるだけの輪の中
繰り返される ....
コンビニの袋とかお菓子の食べかすとか
丸めるだけ丸め込んでどっちゃり捨てて
どうにかこうにか部屋の掃除もするのだけれど
ばらばら散らばるいろんな感情のおさまりも悪くて
少しもきれいにならな ....
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