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ピンク色の
ケセランパサラン
ネムが水辺で揺れている

水は水だけで流れているときには黙っている
石があるからつまづいて
さらさらとせせらぐ
ぶつぶつ文句でも言ってるんだろうか

テ ....
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首

両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの

{引用=お馬鹿さん
どんなに利 ....
その部屋からは駅が見えた

あなたが帰る姿も見えた


その部屋からは通りが見えた

あなたが歩く姿も見えた


その部屋からはわたしが消えた

あなたを待つ わたしは ....
だいたい自分は恰好つけるのが嫌いだ

恰好つけない恰好のつけかたがしたいのだ



結局のところ恰好つけたいのだが



場所が畑なら恰好つかないだろうということで

 ....
犬の宇宙飛行士さん
宇宙船から何を見る?

青い地球
月の裏側
みんなの願い

どれも素晴らしいけれど
一番素晴らしかったのは

宇宙に届いた
恋人犬のハートだってさ
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
死にたくなるよな
うたを聴きながら
あなたとコミュニケーション

妙にリンクする歌詞が
わたしの涙腺を苛めてくるので
我慢する
あなたを愛するために我慢する

するとすかさず
あな ....
 山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。

 四季を通じ ....
余白が気になって

ずっと塗りつぶしていた

もう 余白が少なくなってきた

微かな余白から 蟹が掻い潜って

逃げ出そうとしている



いつのまに入ってきていたのだろう
 ....
雨を収めた油燈を持ち
光の先を追っている
呼吸の近く 銀は増し
振り向くたびに水は映え
標と標の会話をふちどる


沈む沈む
水は遠く 地も遠い
話しながら髪留め ....
大きな空の真ん中に
言葉にならない穴があって
その奥の色は群青色で
いろいろなランプが
つり下がってる。

いつでも自分は一人なのですが、

このごろますます一人なので、
言葉に ....
貴方の家とあたしの家の距離は遠い
片道電車で一時間と千円
高校生にはちょっと厳しい

貴方は忙しい働き者であたしは時間のあるのんびりや
時間が合わない
貴方に合わせて深夜に二時間


 ....
箱舟の寡黙 見えざる夏の稜線を
朝まだきに眺めて 路上にあり
消えよ消えよと啼く鳥の声が
15年前のように息苦しくさせる

目を閉じて生きてゆけば良いのだと
あなたが言ったのだと
誤解し ....
ここに戻ってきた

狭いけど おちつく
あたしのキッチン

安い焼酎の炭酸割りの
グラスをもって

シンクの扉によりかかり
へたり込む

このひんやりとした感じ
ほどよいスペー ....
公園の芝生と歩道の段差くらいの
遠い昔のあなたを思い出すと
とっても小さかったのに
空がさわれるほど近かったことが
さほど不思議でないことは
どこかで覚えているものです
 
黒いベールを外す瞬間を
思い浮かべて
銀の食器を並べている
今宵は月夜
一夜の逢瀬
誰よりも会いたいって
自由に伝えられない
私を可愛がって


空に浮かぶ
闇夜を切り取って ....
ひまわり病で

上ばっかり見てる君は

あたしが大切に育てた

小さい芽をけとばした。
突然にドアが閉まり外は雨で晴れた嘘で
求めあってそれを拒みそれを受けて袖を噛んで
意味を探す世界中の老いたメディア無為な学者
帰る場所はやがて私原子核の雲のように

情熱は延焼する劣化しつつ ....
この草の匂いは
懐かしくない
どこか
遠い所で育った
草だ
この周りの
草ではない
どこか
知らない場所で
育てた
草だ
自分を責めるたびに
馬鹿らしくなって
結局わたしは変われないのだと、思い知らされて

他人を責めるたびに
申し訳なくなって
結局わたしは嫌なやつなんだと、思い知らされて

わたしにこの ....
僕は君がすきだと思う
その細い指で君が
未来みたいなグレープの
ジュースを淹れている

夜のさらりとした空気が
僕らの間に横たわって
少しかしげた君の首を
そっとこちらへむける

 ....
ゆがんだ
細長い背もたれのいすに座って
ぼくたちは半日を
大きな絵のように過ごした

首筋を汗が
降りていく牧場で

太陽が庇の縁をなぞって
ゆっくりと半円を描き
ぼくたちは昏い絵 ....
季節風を操作して
思い出を計測するための
単位を探している


藍色の総譜には
奏でられない音符
アレグロの雲の行進
秋の実りにむけて
受け取りきれない
痛みと喜びを
 ....
仲間面して
左手の銃をぶっ放す


撃ち抜かれた心臓から
どす黒い血液が
・・・・・・おれが
人間だって
わかったか?


裏切られた右脳が
風に吹かれて
泣いてた
貨物列車が
運んでいく
悪夢を
受胎する 駅
怒りで熟した
果実を齧り
したたる 未来

過去と未来の反復→恍惚

君の名前を叫んだ
花の名前 可憐な響き


舌 ....
スーツが似合うようになりましたね
わたしは褒めているのではないよ
代わりに隠してしまったあなたの素顔が
しかたないさとため息つくから

あの誰にも壊せなかったあなたの庭を
閉ざした扉は ....
りゅうおうがせかいのはんぶんを






お前にやろうとか何とか












そう言ってるが









 ....
ぼくは一人で
柱の陰に背をあてている

柱の外の
広がる世界のそこここに
ヤスコとトシユキとマユミとアキラと
たぶん立ったり座ったり けがを負ったり
だれかの太ももをたたいたりしているけ ....
冬瓜は夏の瓜
翡翠色に煮あげて冷やして食べます

石敢當さんの好物で
石敢當さんは
「これを食べると力が出るんだ」と
夏中ほくほく食べてたそうです

今では季節以外にも見かけるようにな ....
{ルビ迸=ほとばし}るような闇を消す
{ルビ脆弱=ぜいじゃく}な朝の光が 嫌い

せっかく隠すことのできた
僕の醜く{ルビ霞=かす}んだ心を
いとも残酷に {ルビ曝=さら}け出す


 ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川の歌う声を聞こう- 海里自由詩310-7-27
愛でる手- 瑠王自由詩6*10-7-27
あなたの部屋- まひ自由詩310-7-27
えばりたい- 八男(は ...自由詩410-7-27
犬の宇宙飛行士- うずら豆自由詩210-7-26
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
悲鳴- ゆず自由詩1*10-7-25
単独行者の手記- 草野大悟自由詩4*10-7-25
余白- 八男(は ...自由詩310-7-25
めぐり_はじまり- 木立 悟自由詩610-7-25
けっかんしゃ- ……とあ ...自由詩12+*10-7-25
あたしは貴方と恋離の枝になりたい- 愛心自由詩3*10-7-25
られずに- 瀬崎 虎 ...自由詩110-7-25
キッチンにて- 森の猫自由詩8*10-7-25
遠い昔のあなた- ベンジャ ...自由詩1*10-7-25
一夜- さき自由詩610-7-25
ひまわり病- 小鳥自由詩510-7-25
螺旋流- umineko自由詩4*10-7-25
牛はどこで死ぬ- 曲がり屋 ...自由詩5*10-7-24
疲れ気味- ゆず自由詩2*10-7-24
腕の中の君- 朧月自由詩210-7-24
休日- オイタル自由詩9*10-7-24
思い出の単位- 橘あまね自由詩610-7-24
陽気なペシミスト- 寒雪自由詩110-7-24
快楽という名の終着駅- 桐谷隼斗自由詩110-7-24
あなたの庭- まひ自由詩3*10-7-24
りゅうおうがあらわれた!- TAT自由詩2*10-7-24
かくれんぼ_2- オイタル自由詩1*10-7-23
冬瓜売りと石敢當- 海里自由詩310-7-23
苛立ち- 薬堂氷太自由詩110-7-23

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