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久々に浅草の
{ルビ老舗=しにせ}の喫茶店「アンジェラス」に行ったら
すでに閉店していた 

「アンジェラスの鐘」は「お告げの鐘」

もう鳴らない、その鐘は
やがて記憶の風景に響くでしょ ....
色んなものへと
いきとどかぬ途中では
一人のできることなんて
川沿いに歩く
ことに似ている

タンポポは地面が好き
ごめん
しか知らない

訳せない生姜紅茶の味
掘り起こし
川 ....
その奥に
何をしのばせている

そこにいて
どこにいて

なにをして

どんなかんがえ

ぼくが笑えば

きみはどうする

君も笑うか

かなしいね

そして君は君 ....
下高井戸の狭い駅前商店街は
なんだか昭和の生き残りみたいで
美しく整理された学園都市よりも

ジャニスジョプリンみたいな親しみやすさ
スポティファイみたいな狡猾と先見性

いまだに覚えて ....
どんなに辛い目にあっても
どんなに悲しい思いをさせられても

そこは大人だから
人前に弱音をはいたり
涙滲ませたり
できない

そんな事したら
見せかけの同情と裏に隠された
嘲笑を ....
国際交流のアトラクションで
着物と狐面、腹掛け、手甲のステージ衣装で
唄っていた時に興味を持って
放歌後にカタコトの日本語で
声をくれた三十路前くらいの
白人男性が居た

お面に関しては ....
動かない川の水面に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている


対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く

凝視されて ....
中学の卒業式を終えて
通学バスに乗って
其々が停車場で
降りていく

終わり頃に降りる生徒は
後ろの席に溜まっていた

卒業証書の入った緑色の
筒を片手に
高校への夢なんかを
語 ....
久しぶりに会った
一緒にお好み食べた

何も話さないのに
会わずにいた時間が埋まる

暖かい湯気の中
不思議だ

ぽっかり空いた時間が
埋まる
埋まる

二人は黙って
鰹節 ....
世界は豊かだと

ふと思い


願わくば

心豊かにあれますようにと


そんなことを願う


ちなみに今日は電池の日だそうです
まぶしい日々が体を通り抜けて、さみしさに追いつけない。約束のブーケをつないでくれた命の舟に、壊れていく今日が降りそそいで。心の目が開いていって、お日様に目を合わせる。
とまらない花束の祝福がそえられ ....
波の音を聞くと
ガラスの破片で
胸を切ったように痛むんだ
手を重ねて誓った未来が
抜け落ちてまた鼓動をなぞる
望んでも二度とは
戻らない時間が
そこに流れて
切なくなるから尖ってしまう ....
病を得ても
私は益々軒昂だ
信仰とは無限の希望
希望に生きるとき
その生命は充実する
生きるのが悲しいとき
空がありました
お金は無くとも学は無くとも
愛するものが無くとも
愛されることが無くとも

顔も髪も服もゲロまみれで目覚めて
一言
綺麗だなあ と
呟いたあの瞬 ....
理不尽に向けられる言葉の剣は
想像力の欠如
以前ならば傷付いていたかもしれない
でも、私は知ってしまった
怒りの感情
静かに燃える負の感情
怒りは隠しておいた方がいい

誰もが不機嫌の ....
早朝の境内に
落葉を掃く音が
吸い込まれていく

重なり合っている葉
お堂から鳥居へ
石段を掃き清めていく

捨てようともしなかった
振り払おうともしなかった
いつの間にか積もって ....
ドーナツの穴といえば
不足の象徴ではなくて

ドーナツの穴といえば
宇宙の入り口でもなく

ドーナツの穴といえば
世界を洒脱に切り取る
象徴的な形でもなくて

悲しさや寂しさを吸い ....
一番最初
病院に勤めたのは
脳外科病院だった

院長先生がこれからは
男の看護婦が
手術室で勤務すべきだと
雇ってくれたのだ

男性用の更衣室やトイレも
設置しなければならなかった ....
YES  YES  YES

無のなかを
のぞいてごらん

NO  NO  NO

何かが
うごいている

OUI  OUI  OUI

そっと
耳をすますと

NON  ....
夜のはじまりからおわりまで
景色がどんどん加速する
置き去りだって標識は言うけれど
止まってしまったらどうなるか分からないんだ
地面を擦る音ももう聞こえない
光の線と対になってし ....
伝えれば 伝えるほど
孤独になっていくんだね

吐き出して 楽になるのは
臆病者なんだよね

その軽さに相乗りして
ふざける奴もいるだろう
注意するのは身の危険だ
賢者は黙る
やり ....
夜の動物園に行く
夕暮れの猿山 フラミンゴの池
みんなみんな 楽しそうだ

夜行性の動物たちは
どこか 不思議に我がもの顔で
自分たちの世界が
始まりくる予感

それにひきかえ
ヒ ....
夕方に
スーパーマーケットの食品売り場で
品定めをしながら
行ったり来たりしていたら

中年女性から、突然
「イタヤ君⁉」と声を掛けられた

吃驚して声も出せず
マジマジと見詰めてる ....
この世でいちばん大きな生き物は何だとおもう?

暮れゆくばかりの秋の問いに
ふとたちどまる
たちどまることは忘れがちだけれど
時折とても大切だから
スニーカーの靴底で
きのこをおもう
 ....
一日の終わりに
地面の端と端を結んで
気球のような空が出来る
飛んでいるみたいで
浮かんだままの時間に
赤く染まってしまう
心も葉っぱも
この瞬間に燃えて
脈だけを感じる
音になるか ....
実家の方角から、炊き込みご飯の炊ける薫りのしたような。
晩秋の寂しそうな母の背が、硬い根菜を刻んでいたような。
空と雲の間で
聞こえる気がした
まだ誰も触れてはいない
風に揺れるような言葉が舞っている
全てを心の中へ預けてみると
紙飛行機が生まれる前の形に戻って
地面を育てていた
会いたいと思う時 ....
たよりなく点滅する街灯
いつかここはけものすら通らない
道だったものになって
雑に置かれた石のひとつひとつ
大いなる妄想を抱かれるのだろう
そのときぼくは
薄く伸ばしたセンチメンタルに
 ....
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ....
10月も終わりが
近づいて

4000キロの彼方から
友人たちが
やってきた


V字飛行の編隊を組み
翼の力だけで

太陽と星と
地磁気だけをたよりに

北風や
ジェッ ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お告げの鐘- 服部 剛自由詩420-11-18
帰り路- 道草次郎自由詩420-11-18
この何にもならない思い- 道草次郎自由詩220-11-18
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初めての告白- 板谷みき ...自由詩3*20-11-13
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めも- かば自由詩220-11-12
天球- トビラ自由詩2*20-11-12
感情回路- ミナト ...自由詩720-11-12
断片- 渡辺亘自由詩120-11-12
生きるのが悲しいとき- 印あかり自由詩820-11-11
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ドーナツは誘う- ブルース ...自由詩3*20-11-9
柏葉脳神経外科病院- 板谷みき ...自由詩2*20-11-9
無のあこがれ- st自由詩620-11-9
ハイウェイ、それを孤独と呼ぶのだな- カマキリ自由詩320-11-9
茶碗蒸しの極意- umineko自由詩15*20-11-8
夜の動物園- umineko自由詩1*20-11-8
西中の三上さん- 板谷みき ...自由詩4*20-11-6
きのこは愛なんか歌わないけれど- そらの珊 ...自由詩14*20-11-6
夕方の空- ミナト ...自由詩4*20-11-1
炊き込みご飯- クーヘン自由詩12*20-11-1
散歩道- ミナト ...自由詩4*20-10-31
彗星と空想の際- カマキリ自由詩320-10-30
雷を髪に飾ることはできる- ふるる自由詩14*20-10-28
4000キロ彼方の友達- st自由詩420-10-28

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