すべてのおすすめ
また動物の話をはじめた
彼女はたまった動物番組を見ながら
いっしょに歩くように話してくれる
自然が好きなの、山登りじゃないよ、そういうんじゃないの、
やわらかな鼻声がかわらしく ....
ぜんぶ理由があった
理由なんて
意味がなくなるくらいたくさん
さびしい11月
きらきらひかる
水いろの空とか
ゆんゆんわたる
ぜんぶ理由があった
....
きのうとしえちゃんとお話してたおまえは
ちいさな肩のちからがちょこんとしていた
まぶしそうにとしえちゃんを見つめていた
やすらかな笑みがきらきらしていた
喫茶店の二階から
....
日没、砂浜に迷い
野良犬の
鼻先真似
ひくつかせ
虚を探り
塩粒の混じる
匂いは
血液を沸き立てる
唾を吐き
熱を冷まし
人なら ....
日常の、人間模様の只中で
自らを ぱっ と灯して
周囲の素顔を、照らしたい。
強くなったんじゃない
不安を隠すのがうまくなったの
それは何故かって
心の地図を見つけたの
きっと すぐに笑えるさ
そんな言葉の隠し部屋
防具も武器もアクセサリ ....
自転車で 頭上を流れる
白緑の葉桜が
天井をすべるように
すり抜けてゆく
支えとしての音を失って
私は迷うと思ったが
踏み出す足の先は
同じなんだとわかった
空間を歩く
私は心細いけど
それは なにかがないせいでなく
だれかが いないせいでもない
ど ....
縦横無尽に うちのチャリ
それがすべてよ マイワールド
五里霧中なんかじゃないんだからね
いとしあの娘のおそい夕食
いとしのタラコスパゲッティ
すこしのびすぎたのは
洗い物がたまってたせい
タラコがこまかくからんでる
海苔も醤油もオリーブオイルも
カルピ ....
潮風に吹かれながら
手をつないで歩く
少し寒いけど 「温かい」と言葉を交わしながら
月夜に浮かぶあなたの顔は
言いようも無く 笑ってる
僕の人生ではあらわせない笑顔
....
生きなければならない
しかしそれは義務ではない
1が限りなく並ぶ世界で
0に限りなく近い私は
生きていなければならない
それは誰のためでもない
生きていくことに意味があるとしたら
そ ....
週末に会いに行く
海辺でおしゃべりする
夜になる
顔が見えなくなって
月明かりの下
今までより君が見えるようになる
言葉が消えていく。
家族といっても母とふたり
小さな箱のような部屋を
小さく切り取ったテーブルに
向かい合うことは少ない
たとえば小さい頃は鍵っ子で
学校から帰っても一人
母は生きるために働くことに懸 ....
俺の足はでかい
29.5cm
甲高 幅広 5E
アメリカンならぬ
ジャップの身としては
ほとんど
フリーキーなレベル
反面
あそこはとても小さい
最大勃起時でも
7cmしかない ....
見わたす夕空は
{ルビ菫青石=アイオライト} {ルビ藍晶石=カイアナイト} {ルビ天青石=セレスタイト}のモザイクです
君の微笑みに
さびしい火がともります
ああそのせいか
君の黒い外套 黒 ....
詩を読んだ日、
見上げると満月だった。
詩を聞いてもらって,
「いいね」と言われる。
詩を読んだ日、
見上げると満月だった。
今年最後の林檎もぎの日は晴れて
山に建つ我が家では霜が降り冷たかったけど
生まれた家の近くの林檎畑に長靴で行くと
陽気で 草露になっている
十月の葉取りから会社の休みには手伝い
雨の日は ....
私は一人でない
陰になり
日当になり
支えてくれる人がいる
私を本当に大切に
思ってくれる人が
沢山いる
今日分った。
そういう人を大切に
したい。
つかず離れず
共に認 ....
僕はニンニクを使った料理が好きだから
誰とも会う予定のない日はすぐ寝ちゃうから
けっこう人がいる場所でもいつもの格好で出かけるから
いい匂いじゃないよ
晴れてる日でも曇ってる日でも
....
愛猫たちの大好きフーズ
チーズ入りのふっくら
カリカリ
あたしは
その横で三角カマンベールチーズを
かじる
そしてハイボール!
猫たちは
チーズの封を開けると
寄ってくる ....
いつか殴られて死ぬことしか予想できない
たとえば
めがねをかけてちゃいろの髪をととのえた
おとこに
なぐられてしぬ
げつようとか
そのまえになぐってころせば
殴られて死なない
....
知らないうちに
髪の色が変わって
素敵になった君
相変わらず
冴えないままの
僕を見て
少しだけ
俯いたのは
どういう意味なの
あの日と同じ
寒い夕暮れ
またおいてき ....
中学の用務員パンパカは
第二グラウンド裏手の平屋に住んでいた
戦争中はラッパ手だったのでパンパカ
短気な爺さんでからかうと怒り出すのでパンパカ
上級生の一部男子は面白がってかまっていた
かば ....
右に行き
左に行き
迷い彷徨う
ボジョレ片手に
ロゼは幸せ色
キッスをする
笑顔で応える
いい気持ちだ
クラリネットの音
トランペットの音
カスタネットの音
今日はお祭り ....
滑落の意識はすでに朦朧、自分の掌さえそうと思えない長い朝、白濁する視界に紛れ込む澱、文脈のない戯言が胡椒みたいに四散する脳漿、前頭葉から漏れ零れるものの温度は捨てられた小麦粉に潜むものの体 ....
紅葉の山々
渓谷沿いの道はその時々の赤
その時々の黄
その時々の青
その時々の緑
山の頂の先には
幾分くすんだ青空
道のRは気にならず
正面に最初のトンネル
トンネルを抜けると
....
{引用=
(あれもこれもそれもほしい)のは(なにもほしくない)と同義語だって(パパにもママにもムスメにもなりたい)と言ったら、誰もが口を揃えてムリだと笑ったの。
ちいさなわたし
ぬいぐるみに ....
インクを買いに行ったまま
わたしは帰りませんでしたが
あなたはあやまらなくていいのです
わたしもあやまりません
外を歩くともなく歩いても
柿の葉のみどりがからだに痛いだけです
職業欄に書くことがな ....
若松城を後にし
飯森山を迂回して
白虎隊古戦場跡を右手に
猪苗代湖畔に至る
湖畔北側の翁島手前の高台に
天鏡閣が現れる。
李白の句「明湖落天鏡」から
天鏡閣
天鏡閣脇 雑木 ....
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