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風の弱い 祭りの日

千代紙で折った鶴を
そっと巾着に忍ばせた

少し早足で あなたと並ぶ

慣れない下駄に
つまずきながら

漆黒に
赤や青の屋台が
眩しくて

熱気に
 ....
 
 
水に音がする
今日、記念日
心臓がヒトからヒトへと
伝染していく
いくつもの屍をまたいできた命が
測量会社の裏口を叩く
内から命の返事がある
シャボン玉は飛ぶ
空へと延びる ....
きのう月ははんぶんで

それはそれで気持ち良さそうに

浮かんでいる気もしたけれど

ぼくらの星の衛星は

勝手にひかりに名前をつけられている

まるでひかりが月みたいじゃないか
 ....
青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす

夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
 エポケーの歌 (2)

わたしはそれ以来考え続けた
新しい自分になって
何をしたらいいのか
心は清く、さらさらと流れ
どこにも悪いところはない
自分は新しい
自分は新しい
自分は ....
尾崎豊がコンサートで

オレはクールだ、オレはタフだ、って言っていたけれど

オレもそんな人生を歩いている

42にもなって

いまだにじぶんの可能性に

疑いをもてないでいる
 ....
朝がくるたびに
こそこそするよ
生かされたことに
複雑だよ
懸命じゃないと
はずかしいから
隠れるように
後悔するよ
でも
よかったんだよ
君にあえるから
早く君に手紙をかこう
 ....
まぶしすぎて螺旋を描いていた
体中の塩分が海に向かって
こぼれだしそうで
じっとフェンスを睨んだ

死んでしまうまでの時間を
生きていると呼ぶのだ
死んでしまう前に
生きているだけのこ ....
子供に○○○されても
□□□□る大人になりなさい

それでもやっぱりどうしても
変な物を身につけてしまうから
だからそんな社会で、
君らが少しでもそれを捨てられるように

10年後そん ....
秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる

ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
 ....
チェンバースは
やりかたってもんを
とても、よく
心得ている
それは
おれの寝床で
今日に
踏ん切りがつかない
おれの意識を
疾走させる
果てし ....
北海道の大地で
暑さにじっとりと
汗をかきながら
見上げた

夕空にひつじ雲
数え切れないくらいに
血まみれの羊たち

この群れの中にも
羊飼いは
居るのだろうか

野に住む ....
言葉を抜き取ったら
私は
空っぽに
なってしまうのだろうか

愛情を表す表情は?
哀情を表す表情は?
こんなこと誰にも訊けないよ

胸の中に
タイムカプセルを埋めたの
お菓子の空 ....
あなたが
後ろからそっと私を抱きしめる
せせらぎが流れるように
肌を滑る冷たい腕

蒼白い月明かり

私はまるで
羽衣を纏った 一晩の天女

シーツの波間を漂う蓮
水草の絡まる細 ....
何も考えないで
海底に落ちてゆく
癒される。
体が楽になる。

無為自然がいい
体に力が入っていると
対応が遅くなる。
無心がいい。

何かをしようとすると
失敗する。
運命を ....
社内では社長がついに禁煙するというもっぱらの噂
シンジラレナーイ!(全員で)
でも何事も
まず理由が大事じゃないか

自分の健康
最近うまれた可愛い未来のためだろう
あるいは地球に住まう ....
君が綺麗に寝るもんだから

僕の降りる街は過ぎていく

こんなに綺麗な顔なんだから

幸せそうによだれを垂らすなよ
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ

買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
妻ともおまえとも別れられないオレだった
寝てないから仕事はキレを増した
足首からしただけがふわふわしていた
おまえのことばかり考えていた
女は幸せとは好きなひとといっしょになることだと言った
 ....
 
 
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う

ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに

遠いところから
会 ....
奥さまの名前は
ナオミ

そして
だんな様の名前は鬼六

ごく普通の鬼六は
ごく普通のナオミに
ごく普通に亀甲縛りをし
ごく普通に三角木馬に跨らせ
ごく普通に乳首にロウをたらし
 ....
小さな手のひらで
ふたつ
シワシワのウズラの卵
サワサワして
少年は今までにない
感覚を知ることになる

パパがママにしてもらってたのを
偶然見てしまってから
ついつい
自分でや ....
 萩原朔太郎著
 ウォーソン夫人の黒猫
 再読

 これはポー系統の猫だから

 けど
 朔太郎本来の猫だって
 案外

 おわああ
 ここの家の主人も
 病気です

 お ....
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ....
からっぽな心身にはなんでも入る
八杯目の焼酎も
ヒーリングミュージックも
ノイズも
精液も
入ったはしから空になる

ただ身体を通り過ぎてゆく
栄養にならない黒いかけら

歯も
 ....
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし

数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ....
今目の前にあるのは
中身がからっぽな
ガラス製の
僕の肉体をコピーした像
足元には
僕の外見や内臓などを
小さく砕いたパズルのピース
今から僕は
改めて僕を完成させてみる

 ....
きみのせいで夏が終わらない

扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ....
カブトムシが止まる網戸を見ている 離陸した飛行機は
無事 着陸しなければ
大事故になってしまう

あたしという飛行機は
もう 離陸して
大空の上

目指す 大陸へ
今は 太平洋上

乱気流
乱気流

機体は ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あんず飴- Akari Chika自由詩1+*10-9-2
記念日- たもつ自由詩710-9-2
誓い- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-2
夢の続きを- ミツバチ自由詩9*10-9-2
エポケーの歌(2)- 生田 稔自由詩3*10-9-2
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩210-9-2
れたあ- 朧月自由詩310-9-2
展望台と世界の花- 瀬崎 虎 ...自由詩310-9-2
未来に植える小五の種- 酸素の枷自由詩110-9-2
夏なつかしく秋になく- 木屋 亞 ...自由詩4*10-9-2
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血まみれの羊たち- 板谷みき ...自由詩2*10-9-1
詩を書くこと- Akari Chika自由詩2*10-9-1
蒼月- Akari Chika自由詩2*10-9-1
海に沈む- ペポパン ...自由詩5*10-9-1
決意はいきる理由になれるか- 乾 加津 ...自由詩2*10-9-1
肩越しの夢- 秋助自由詩2*10-9-1
えれぴょん- 真山義一 ...自由詩1510-9-1
きょう一日が記憶にない- 吉岡ペペ ...自由詩210-9-1
最後の家族- 小川 葉自由詩810-9-1
奥様はマゾ- 花形新次自由詩4*10-8-31
小さな好み- 花形新次自由詩2*10-8-31
- 藪木二郎自由詩210-8-31
ちんちんぶらぶらソーセージ(未詩・独白)- プル式自由詩7*10-8-31
炭食い- 佐々宝砂自由詩510-8-31
訣別- 佐々宝砂自由詩8*10-8-31
再構築- 寒雪自由詩110-8-31
やつあたり- 佐々宝砂自由詩510-8-31
虫かごの中の少年- 光井 新自由詩210-8-31
飛び立った飛行機は- 森の猫自由詩3+*10-8-31

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