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父親のことを書こうかと思う
優しい男だ
優しさを通り越して
気弱であった
かなり痩せ型で
ひょろひょろしていた
まあこうして
兄も私も
それなりの社会人に仕立てたのだから
立派な大人 ....
いずれも夢のような日々を生活した
よい夢も、わるい夢も、正夢も
芳しい花も、熱い風も、つめたい雨も
さまざまな深さの傷も
重たくなり軽くなりする身体も
やって来ては去っていく

 ....
壁に掛けた絵が傾いて
棚から雑誌が滑って落ちた
花瓶が床で砕けて散った
みんな急いで外に出た

電線が揺れていた
千切れるほどに揺れていた
笑ってる人もいた

隣の建物で大きな音がし ....
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ....
つい最近まで
私の住む地域は
「利用出来る店舗はありません」
と表示されていた
東京から1時間圏内なのに
な、なんで?
とショックのあまり
スマホを叩き壊して
ベランダから
「ウーバ ....
弟の家には

尻尾がある生物が居るらしい

網戶を半開きにしていた處、

勝手に入ってきて、そのまま定住したのだそうだ


洗面臺や便器にうずくまったりしないし

胡瓜を見て氣絕 ....
擦れ合うふたつの金属のような
疫病の女の叫び声が
複雑に入り組んだ路地で反響を繰り返し
縺れ合っては消えていく雨交じりの夜明け前
悪夢から滑落した俺は
自分がまだ生きているのか確かめてい ....
大雨が滝のように降り続いている
人間の世界に自然があるのではない
自然の中に人間の世界があるのだ
人間も自然の一部に過ぎないのだ
勘違いしてはいけない
人間がどんなに科学を発達させても
自 ....
このコロナ禍の中で
現実からは目を反らし
こんな風に作品投稿していることに
疑問に思わない
感覚のズレ
って何なんだろう

詩人特有の症状なのかな

アハ
アハ
アハハハハ
笑 ....
尻が
がくがく
叫んでいる
あの時確かに
私の生きる理由は
あなただった

あなたがいること
あなたの横顔を見ること
それだけが
生き甲斐だった

あなたが
どこでどうしているか
分からない今でも
あなた ....
夜明けに立つけだものが
空を掴んでは離している
虹の足音
虹の足音


月は森に居て
径は光に流され
まぶたは眠り
さらに 昇る


何もない昼の空
 ....
近所のアパートの前の路肩に
路上駐車する軽自動車
アニメのキャラクターが
ラッピングされており
「働いたら負け」と
セリフが添えられていた

そうか
今は「働らいたら負け」なのか
昔 ....
城の広場の片隅で
なすすべもなくヴァイオリンを弾いている
餌をくれるんじゃないかと
鳩だけが集まってくる


老人は長年勤めた役所から自由になった
巨大な甲虫は目立たぬよう息を潜めて
 ....
かえらぬ人々の
かつてかえっていった道を
あるく

うらぶれた街のシャッターには
等高線のかげがかかる
どこよりも遠い落日にてらされて

石室めいて閉ざされた家々の
木立のな ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら

いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか

永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
 ....
打ち上げ花火を
少し離れた場所から見る

人混みの中にいるより
気にせず落ち着いて
一瞬の輝きに意識を向けられる

大きな音を鳴らして
隠れていた魅力が花開く

一瞬の輝きのために ....
痛みはなくならない
そう痛みはなくならないし
減りもしない
そういうもんなんだ
そうなんだって
嫌なほど思い知らされてきた

でもね
ため息息切れ失望しながらでも
生きてきた
そう ....
被せものをしたお陰で
自分が
いかに臭く
いかに
蒸し暑いのか
思い知らされることになった

はずだったが

最近では
そうしたものにも
慣れてしまって
自分が
どれだけ
 ....
          - Ein Film über den Sommer

 たとえば、

 夜明けまでどうしてもこのひとと話し続けたくて

 無理矢理話をのばして

 でもそのひとも ....
すべて、滅びるために
すべて、花開くために
人は永遠の登攀を試みる

高みへと

 森の眩暈するような蝉時雨のなか
 陽が落ち地球という宝石箱が
 辺り構わずぶちまけられるまで
私たちは永遠の吐息、
その美しい比喩

私たちは下降する、
空の底を割り

永遠は生動し、
遥か彼方に接続する
渦まく過去を蝸牛のように引きずる。




除夜の鐘に憧れた児童の、夜色の瞳。




ヘッドホンから流れる星で夜が明るい。
ステイホームの重い雲を見上げながら
仕事のついでに郡山に出向いた
賛否両論で割れる早春の空
聖火リレーの案内がくくりつけられていた大通りを
ひとり 歩き続けると
スタジアムのある大きな公園に ....
  それはまるで
  昨日の太陽のさんさんと
  眩しいばかりの煌めきで在り
  今日の雨のしとしとと
  深く深く浸み込むさまで在り
  いつかの風がそよそよと
  凪い ....
一本だけ
まつよいぐさに
自己憐憫は欠片もない
高速道路の高架下なので雨露はしのげる

水はない
疾走するクルマがはね飛ばす
わずかな飛沫かたまに流れてくる霧
あるいは迷い込んだ野良犬 ....
あとは標的を見つけるのみ、といった感じの鋭角的な光線は、ちょうど天井の一角を貫こうとでもするみたいに壁を走っていた、がらんとした部屋の中に突然展開されたそんな光景は、時代錯誤なパンク・ロックバンドのジ .... 水の声を聴くがいい
水面のゆらめきに影をとられ
なお掴みがたきひとよ
あなたもまた歴史の谷を
流れる水の影なのだ
水は石理を濡らし
戦禍をまたぎ
あなたの口を潤した
だがこの水 ....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ

日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば

堕落した駱駝は回文好きだ ....
君は良いことがひとつも無いって
生きていても辛いだけだって
そう嘆くけど

それは当たり前の話

だって

「しめしめ。アイツから奪ってやろう」
と考える奴はこの世 ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛のかたち- umineko自由詩6*21-8-17
日々- はるな自由詩321-8-17
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Uber_Eats- 花形新次自由詩121-8-16
Hug- 墨晶自由詩3*21-8-16
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コロナ禍の中で- こたきひ ...自由詩321-8-15
I,_m__caming...!!- 草野大悟 ...自由詩121-8-14
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左目_この世の果て- 木立 悟自由詩921-8-14
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プラハ- 藤原絵理 ...自由詩4*21-8-13
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マスク- 北村 守 ...自由詩421-8-12
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比喩- ひだかた ...自由詩521-8-9
夜が明るい- 水宮うみ自由詩4*21-8-9
郡山ヨーク開成山公園- 松岡宮自由詩721-8-9
雨上がりの日に- 石田とわ自由詩7*21-8-9
コンクリートの継ぎ目の孤独- 藤原絵理 ...自由詩3*21-8-8
光を避け- ホロウ・ ...自由詩4*21-8-8
水の声(改)- 新染因循自由詩6*21-8-8
夏の四重奏- 梅昆布茶自由詩1621-8-8
世界中がロックダウンされた今夜、たった一軒だけ開いているバー ...- TAT自由詩221-8-7

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