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n'est plus l'impromptu, déjà
一階の角部屋を覗きに行く
カーテンのない窓から室内がよく見える
六畳の板の間の隅に
サ ....
「君の名は?」
そう繰り返し語りかけることで
僕は自らの不安と焦燥を紛らしては
歩き続けたことがある
幼少の頃の思い出は
柔らかくて温かくて
ちょっぴりくすぐったいものだった
砂 ....
ときに言葉は
嘘をつく
真実を語ろうとしても
嘘になる
言葉は足らず
そして 過ぎる
沈黙は
満ち満ちていながら
どこか 空しい
とり残され
消え去ってゆくのは
....
思うんだけどさ
月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね
それでね
木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
....
かべの絵葉書はもう永いこと陽に灼かれている
白い空に
白い海をまたぎ
白い太陽が 浮かんでいる
(しずかすぎる痛みは いつも
もっとも深い傷となってあらわれたーー )
わたし ....
テニス 心地いい テニス テニス
葛根 葛根 鹿威しにも似た
汗はとめどもなく流れ、アタック、瑞々しく弾け
全身を振りかぶって返球をした向かいの人
ジャスト真ん中で軌道を捉え、こち ....
ふとした瞬間に、思い出すのはあなたの笑顔だ。
あなたに焦がれるようになったのが、いつだったのかは分からない。
出会ったときからだったような、もう二度と会えなくなってからだったような。
笑って ....
昨日の信念と、今日の信念が変わる人が居る。
一貫性の無い嘘つきだと、人は言う。
そう否定する人は、今を生きていない。
今の在りかを知らない。
....
虹が見えました
時の中で
青い空に
地上と神さまの間に
僕は何処にいるのでしょう?
あなたと自分の隙間でしょうか?
あなたを知らなくても
僕はここに居られるのでしょうか?
....
風俗以外の女性は知らなかった。
不潔かな。欲望が一人で歩き出したら抑えきれない。男子の体の仕組みはそうなってる。
そんな時は誰にも迷惑をかけられないからマスターベーションで欲望を鎮める。
不潔か ....
左曲がりだけで
目的地に着けるでしょうか
右に進行方向を変えたいなら
左を2回曲がって直進すればいい
人生もなんとかなるものだ
ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね
カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の ....
表通りの あわただしい正午に
ようやく腰をおろすと
さっきまで 見知らぬ背中が座っていたはずの
この 革張りのカウンターチェアが
ぽっかり冷たい
ーー記憶を失くした 若いピアニストのよう ....
静かだ
ただ ただ 静かだ
そんな中で母が逝こうとしている
チューブに繋がれ点滴を打たれ死と対峙している
春だというのに
桜の花が咲こうとしているのに
母が死んでしまう
無力 無 ....
水餃子入りの中華スープをレンジでチンして朝御飯
夜勤帰りは酎ハイがメインディッシュ
僕のくるまのドリームキャッチャーはまんなかが空洞で
大切な夢は素通りしてしまうのかもしれない
僕の借 ....
ウヨクとサヨクが喧嘩してる
もういい加減に
しといたらいい
戦争好きがウヨク平和好きがサヨク
おっと違った ちょっと違った
ウヨクとサヨクがスキップしてる
もういい加減に
沸いたか ....
小学校からおとなになるまで、住んでいたのは
なにもかもが真新しい郊外の住宅地だった
白い壁、真っ直ぐな道路、ピカピカのスーパー
それ以外に何もない
それが当たり前だったから
都心から1時間半 ....
愛が美しい
言葉で語られ
手帳に書く時間も
ないくらい
肉体が支配する
頃にはもう
正しいレシピを
忘れたような
クリームシチューの
中にいるから
熱くて皮膚が
敏感 ....
低い電線が空を結ぶ春の通り道
見えない花粉たちのように
子供らは散ってしまって
もう影もない
僕は薄い布団に丸まって
よそよそしく朝を呼吸する
枕元のチョコレートを少しかじって
....
十年前の自分と一緒に心の遠足に行こう。
ここには約束がある。
集めたものより
与えたもので
わたしたちはできている、らしい
逆をいえば、
わたしたちは
足りないものをおぎなうため
ひとに何かを与える、
のかもしれない
ミ ....
「もう一度やりなおしましょ」
ソファの隅、二度寝になりたい きみ
流行を気にしなくなったぼくは、
流行からも気にされなくなったらしい、
から、
たまにはふざけていいんだぜ、正直なデジタル ....
「ここでは生きられませんよ」と
言うわけでもなく、
コンクリートの護岸をながめている
よそへ行く、わけでもなく
与えられた一直線を
射抜いている
覚悟は、
両手のはさみしか知らな ....
絶対、とか
永遠、とか
そんなもの無いって思ってた
だけど、あなたとなら 永遠も 絶対も
存在するのだろうと きっと そこに
あると
思えた
だけど、あなたとの 永遠 ....
二回目の米朝会談で
日本人拉致の問題が
取り上げられた
丁度同じ日に
大坂なおみの新コーチが
ジェンキンス氏になったと発表された
こんな偶然の一致があるだろうか!
陰謀論が大嫌いな私 ....
砂の音 我の音 我
山びこのようになってしまった
ありがとうと夜の公園
花火をしましょう欲望のままに
私が私であるならば
欲望は消えて消えて食べてしまった
砂の上からの我の上 音
山賊 ....
幸せだなって思いは誰のもの?
自分のものだよね。
あの野郎!って怒りは相手のもの?
いえいえ自分のもの。
....
夕焼けが生まれる音を
僕は確かに聴いたんだ
君という名前の音楽が
呆れた顔で笑っている
ここ
閉まっているとばかりおもっていた
ドアが 一つの動作を加えただけで 呆気なく
開いた どこをどうやったんだい
ここをこうやるんだよ
ああ そうだったのか
と 納得した ....
誕生日おめでとう
私はだんだん私ではない何かになっていく
その姿をあなたに見ていて欲しかった
止めて欲しいとか
哀れんで欲しいとか
そんなんじゃない
私は
私が変容するさまを
あなたに ....
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