すべてのおすすめ
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ....
みんなきっと騙されているんだ
カレーに福神漬は決して合わない
これが俺の知っている真実だ
冬のよる
二人で歩いているとき
あの有名な星座の
みっつ並んだ 星をみつけた
ぼくが君に
ほら、といって指さすと君は
わぁ、と言って見あげたね
星を見 ....
遠い天体から
ひかりが届いている
それはぼくから見れば
永遠と
言ってしまいたくなる距離だった
そんなに離れていても
引力など働いているのだろうか
....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに
※
詩を口にすると
表面がはがれていく
※
薄いコーティングを
誰のためにした ....
夏の残響はセロファンのむこうで
けたたましい音をたてる 鬣を震わせて
道々の声や言葉と重なり合う天気記号が
すっと屹立する給水塔の直下 君の真上
指先にしろくどこまでも絵の具を伸ばし
長 ....
100421
キィーッと叫ぶ人たちが
キゥィと声を潜めると
潜んだ叫びが
理科室の空調を狂わすのだと
体育の先生が
電源を遮断して
....
鬱々と続く暗く腐った毎日を
恨み辛みを垂れながらやり過ごす
叩かれ指をさして嘲笑われても
ヘラヘラと顔を歪めて逃げてきた
下らないクダを巻かれ
横殴りの痛みが頬を突き刺す
堪え難きを堪え
....
100421
地元の塩に成りたいと
海に潜ってみたけれど
海の中も塩辛く
息苦しくて堪らない
息をふぅーと吐きながら
ガス交 ....
私に残されたものは
何もない。
全てを失った。
もう誰も信じない。
暗い暗い、暗闇の底
落ちてゆく
失望のあまり
地から落下してゆく
体から力が抜け
蝉の抜け殻となる。
絶 ....
誘われ惑わされ
見た事がない月のすぐ手前まで
紫色した薄い衣だけを羽織ったあなた
外は雲一つない夜空なのに
滴り落ちているのがよく分かる
失う物が出来てしまい
変わっていく時間が恐 ....
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
....
かなしいことはするすると
てのひらをとおりぬけていけばいい
みなとまでもうすこしあとすこし
きもちのはれるすきまをさがしてる
気負いを目に浮かべて立ち上がり
停車する電車のドアの前で
....
ん、へと続く道しるべの横で
君は、うとうととして。
途中の、い、には、しっかり捕まっている
君の神経には、ずいぶん助けられているけれど
あまり、る、に捕まらないようにしてほしいな。
君は、とても美し ....
パンと珈琲と絶妙な目玉焼き―
それだけで
眼差しと沈黙と即席の悪意―
それだけで
唇と両腕とベッドの上で呼ぶ名前―
それだけで
朝と昼と自分だけの夜―
それだけで、十分だなん ....
なつかしい音
なつかしい音
なつかしい音
結局 わかんなかったな
なつかしい首
なつかしい首
なつかしい首
めんどくさいん ....
痛みのある覚え
それはその人の人生と分かちがたく結びつく
妻が心にとめたものが
涙となって零れ落ちるのを
ぼくはとなりで見ていた
映画を観終わったあと
妻に感想 ....
君を失って 宙ぶらりんになったぼくの想い
誰か受け止めて呉れまいか
寝坊介の君は嫌いだ
外はもう明るんで
右腕には パジャマの君
腕はとっくに痺れてしまい
君に気付かれ ....
雨の向こうに跳んだ蛙は言い残したことがあるみたいに俺を振り返った
機械のような冷たさをもった四月半ばは昏倒した老人が見る氷の夢のようで
増水して喚く小川の流れは叶わぬ夢に執着し ....
いつまでも散らない桜があったとして
僕らは愛を永遠に誓えるの?
一瞬で散る桜があったとして
僕らはずっとそれを覚えてるの?
自分勝手な理想を常に
自然に求めすぎです
そんなあな ....
幼い頃何度も遊んだ
川の上流
大人になっても
いまだに何度も夢に見る
里帰りをしたとき
久々に行ってみようと思い
散歩道がてらにあの場所へ
田んぼの中を歩いていく
吹き抜ける温 ....
「さあ、お昼にしようか」
というぼくのかけ声で
みんなが席に座る
ぼくは年長者だから
先に座ろう
ぼくらは四人で
座席は全部で六つある
みんなが席に座る
....
お互いに頼りあって助け合っているつもりだった
けど
振り返って気づいた
お互いに傷つけあって臆病を紛らわしあって
お互いがお互いを光から遠のく理由にしていた ....
ちいさな波の数を数えられないように
あなたの涙はたぶんすくわれない
それでもよいなら泣いてください
話を聞くことくらいしか出来ませんが
背の高い白樺の森を抜けて
寒々しい冬の空にあなたと ....
瀬戸内の海辺からは
ぼんやりと霞んで
青い島々が見える
潮が満ちてくる頃には
波に防波堤が
飲まれそうになることもあるが
それでも
外海や日本海の波に比べたら
穏やかなもので
停泊す ....
孤独な hungry wolf
陽気なボルフガング
笑顔のたえない少女
可愛い2歳の男の子
歌を歌い
喉を鳴らし
泣きましょう
笑いましょう
お調子者は
損をする。
真面目 ....
ひとつ花のアンビバレンス
嫉妬を誘うアマリリス
物憂気なアピアランス
砂漠のようなアンビエンス
夜に潜むアンタレス
群れる羊はアクイエス
耳打ちしたのはアスタロス
....
手繰り寄せたいのは 愛の日々
さかさまに見ていた世界社会
大切にしたいものを守り通せた時に湧き出した自信がさらに君を大事にする力になり
その笑みに出会ってまた 大切にしたいと思い ....
それは誰かにとどけ忘れた
たとえるなら即効性の
殺意みたいなものによく似て
河原で骨になった
後ろ足が一本欠けた猫の
雨に洗われた眼窩の悲しさによく似て
真夜中にだけ客を探す
....
雑踏を行くと
路上で演技をする人を見かけることがある
今日は渋谷で
黒人がドラムを叩いていた
バスドラの前に置かれた
あれは何だったか
脱衣カゴのような目の粗い ....
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