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満月の夜、月はやさしく犬を見ていた
犬は不思議そうに眼をあけ、すっくと立ち
濡れた鼻をしながらあたりを一瞥した
犬は初秋の虫の音を
一心不乱に聞いていたのだが
ふと月明かりに、自らの何かが微 ....
ベイビースター

ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
僕はここに居ながら ....
わたしの居場所ってどこにあるんだろう。

そんなとこ、あるのかな。

会社にはないし、住んでる街にも、自分の部屋にさえないように思う。

電車に揺られていると考えちゃうんだ ....
雨なら外を見たくない
優しい人なら会いたくない

時に多すぎる感情を
いい香りの紅茶で飲み干して

心の中に吹く風は
ふうっと長い息にして吐く

なんでもない
なんでもないよ

 ....
語れ、あなたも
最後には死ぬ者として
あなたの語りたいことを語れ

語れ
しかし自らを否定するな
されど他者を矮小化するな

あなたの語りたいことにも
また意味を与えよ
それに陰り ....
そんなに遠くを
探すまでもなくて
最初にわかることだから
これは天空を見つめるばかりの
きっと自分のかたちをした
青空の欠片みたいだろう

何かを好きになると云うことは
朝早くおはよう ....
夜は爆ぜ
すぐにまた現われ
朝へ朝へあとずさる
雨に
種を蒔きながら


触れれば空に到く
咲かないものの履歴
指は水を編む
夜を高くする


何処にも行けな ....
不幸自慢の座頭蜘蛛
緑の文字にうろついている
燃やしても燃やしても
早朝を喰みにやってくる
「僕は君の未来を縛りたくはない」
そんな感じのこと、あなたはよく言ってるね

三年もあれば準備は整うさ
病気とか
自立とか
叶えたい夢とか
色々な課題は私にはあるけど
そんなの、三年な ....
昨日の嵐で砂浜に投げ出された流木
それと
古釘を踏み抜いて駄目になった俺の靴
クラブハウスサンドイッチの奇妙な後味と
昨夜の残骸が浄化される海岸線


約束は ....
裁きを待つ場所で
命を絶つことを
約束して
罪を贖う人間がいる
その人間による
真実の死によってでさえ
本当に世界の均衡なんて
保たれることは
ないのだろう
断頭台までの足跡は
た ....
君からもらった言葉が
小さな箱と
淡い青の紙に
包まれて
ひきだしの中に
しまわれる

悲しい時
泣きたくなる時に
ひきだしから
一つ取り出して
大事に大事に
抱きしめてい ....
風の強い日にも蝶は飛ぶ

気流に乗って巡り

波を越えたり潜ったり

泳ぐようにすり抜けては

喉を潤す 揺れるクローバーに佇んで

ヨットのバーでカクテルでも飲むように

洒 ....
完璧を求める心ほど

少しの歪みが許せずに
破壊的になるけど

人は
曲がったり
間違えたりして
整わなくても良いんだ

整わないから
かすかなたわみの中で

呼吸が出来てい ....
世界には
無数のルールがあって
その
ルールの狭間で
私たちは生きている

お愛想、お願いします
そういったら
友人にたしなめられた

それは違うらしいよ
お愛想は 
お店の人 ....
真夜中から
目を覚ます夜明けは
地球のどこかで
随分と消えていたはずの
絶望やら希望をも
まだ柔らかく包んでいる

颯爽として
朝食の準備をしながら
太陽の日射しがからっと音を
立 ....
シャワーの栓を戻し
前髪を上げ
ゆっこはコンタクトレンズを外した
ブラのホックも外し

彼女は浴衣を脱いで
素肌のまま布団に滑り込む
見知らぬ男の前で
裸になるのはこれが初めて ....
クソの塊で出来た話を聞いていた
汚れたテーブルを挟んで僕は黙っていた
きみはクソを吐き出しおえて
真っ青な顔をして震えてる

そのざまを僕は眺めながら
自分が困ってるのかどうかわからない
 ....
街でたまに
一匹狼に出会う

同じ匂いがして
話さなくても気に入る

媚びない
興味ない
けど楽しい

みたいな
なんともいえない魂の軽さがあって

そういうヤツらは
何の ....
川沿いに腰を降ろしてひと心地
よく晴れて広い空に浮かぶ雲の
自由な大きさに目が眩む

私はこの空の下に生きている人を
ほとんど知らない
それなのに時々窮屈な気持ちだなと
思うのは何故だろ ....
夏好きの二人は
日が長くなっただけで嬉しくて

8月の終わりには毎年
嫌やなあ
寂しいなあって言い合う

馬鹿みたいに同じことの繰り返し

だけど大事なことだから二回言う

嫌な ....
お盆に
死んだ父のお膳を作ってると
嬉しそうに母が何度も言ってたけど
何度も言い過ぎてるうち
かぼちゃが焦げた
台所で小さな落胆の声が聞こえる

私は父の写真を見上げて
「なあ、かぼち ....
今日は朝から雨だけど
年に一度の特別な日
もうあれから何年も経つなんて
信じられない

この日のために
今までで一番努力した

ということを毎年のように言っている

少しでも綺 ....
次のニュースです
警察庁は高速道路での覆面パトカーを
全面廃止を検討していると発表しました
不正を暴く警察が
人を騙すようなことをしているのは
子どもの教育に良くないと
速度違反をしたモン ....
風邪をひきましたの。

大したことありませんのよ、
咳が出て、頭痛がして、気持ち悪くて、吐き気がして、体が重くて、全身が熱いだけですの。

お食事ですか?
摂りましたわ、プリンを一個。
 ....
ユニットバスの水平さの隅で 
私は猫の目になる前の棒っ切れ
コンドームたちの密会を
五秒の使用と三分で決定させる 
男と女の待ち合わせ

不在の子の存在を 赤い視線で映してみせて ....
光で埋め尽くされて行く影
影で埋め尽くされて行く光

詩で埋め尽くされて行く空白
空白で埋め尽くされて行く詩

沈黙で埋め尽くされて行く会話
会話で埋め尽くされて行く沈黙

過去で埋 ....
           150814
玄関前で御免と大声を放つ
限界前の軋み音に似ていて
どこか危険性を帯びていて
女中は急いで迎えに出た
女中の居ない家では奥方
奥方が居ない時は年嵩の子供 ....
伝え損ねたくない、もうこれ以上。
届け損ねたくない、もうこれ以上。
作り損ねたくない、もうこれ以上。


そうは思っても
伝え損ねてしまうことは
届け損ねてしまうことは
作り損ねて ....
どうせここには誰もいないし
すこしくらい良いだろうって
思いっきりチョークで書いた
清水、佐藤は高橋の彼氏だよ
世界中で僕だけが、テストで
ずるをしたやつを知っている
そんな気分で生きてい ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8464)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月と犬と- 山人自由詩8*15-8-25
ベイビースター- itukamitanij ...自由詩8*15-8-25
遠い気持ち- ひさし自由詩515-8-25
笑う街角- ガト自由詩17*15-8-25
語れ- 一 二自由詩415-8-24
何かを好きになると云うこと- りゅうの ...自由詩17*15-8-23
銀の生まれ- 木立 悟自由詩615-8-23
ノート(52Y.8・22)- 木立 悟自由詩615-8-23
同じ星を見ている- 斎藤 九自由詩315-8-23
間近な彼方- ホロウ・ ...自由詩10*15-8-22
足跡と生きること- りゅうの ...自由詩9*15-8-22
ひきだし- 瑞海自由詩7*15-8-22
風の強い日にも蝶は飛ぶ- ただのみ ...自由詩15*15-8-21
バランス- ガト自由詩7*15-8-21
横断歩道を斜めに渡る_- umineko自由詩15*15-8-21
恋をする夜明けの森- りゅうの ...自由詩6*15-8-20
「ラフ・テフ」番外編_ゆっこのキリン(プリントアウト用)- オダ カ ...自由詩1*15-8-19
top_of_the_worst- 竜門勇気自由詩2*15-8-19
- ガト自由詩8*15-8-18
ひと心地- 灰泥軽茶自由詩415-8-18
夫婦- ガト自由詩12*15-8-17
かぼちゃ- ガト自由詩5*15-8-17
記念日- 瑞海自由詩3*15-8-16
背面パトカー- イオン自由詩3*15-8-16
お見舞いに行った- 愛心自由詩515-8-16
判定- 為平 澪自由詩1215-8-15
翼に鉛のピアス- ただのみ ...自由詩16*15-8-14
軋み音- あおば自由詩2*15-8-14
伝えきれない感謝、届けきれない愛情、作りきれない歓喜。- komasen333自由詩4*15-8-11
はじめての赤点- ユッカ自由詩715-8-10

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