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カウンターのまえに生簀がある
生簀のうしろで二人の板前が
包丁を手にして僕たちの注文を待っている

弟と〈活定食〉というものを頼んだら
すかさず板前が網を持ち出して
生簀から魚を二匹すくっ ....
コスモスが道をふさぐ
迷っている私をみすかすように
濡れたコスモスが
ふれて冷たい

いかなくちゃ
そうおもうときほど
いかなくてすむ方法を
想ったりする

大人になるって
迷わ ....
朝起きたら
おもいのほか寒かったのです
肩がひんやりします
すっかり秋ですね
早起きしても
ひぐらしの声はどこにもありません

朝起きたら
寝違えていたのです
眠りながら何かを間違う ....
それぞれの許されない世界は
こまるかもしれない

パートのないオーケストラは
ハーモニーを奏でない

ぼくは遇いたくない人間にはあいたくないと
思っている動物

話したくないのはぼく ....
秋が始まる頃
ようやく
旅人が帰ってきた

ちょいと
長い散歩だったかな

悪びれもなく

おかえりというのも
待ち焦がれていたようで
まったくもって
しゃくなので
おみや ....
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん

泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない

生まれた瞬間から
君たちは みなしご

風 ....
なんにもないから

じゃがいもを剥いて茹でる

そしてつぶしマヨネーズと七味

とろけるチーズも入れて

まぜてこねたら小さくなった

おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ....
神様を信じても
無意味だから
働くことにした
働いていればいい
少しでも 1秒でも
食べることも
休むことも忘れた
そして誰の絵も見なくなった
詩も捨てて
肩をたたき合って
同 ....
 
あなたの言葉が わかんない つまんない

そんなんもわからへんのかとか

もっと、つまんない



 
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ....
  国
  という言葉がいま浮かんだけれど
  どうしたものか思案している



  一ヶ月近く洗っていない
  ランチョンマットには三箇所の染みがついているが
  それでも洗 ....
川風を感じながら
堤防の上を歩く
眼下には長良川
終わることが救いなのか
終わらないことが救いなのか
それは誰にもわからない

たしかにあの瞬間
私は君を好きになった
瞬間にいのちを ....
登りきれなかったエレベーターを空から眺めては
帰りきれない胸の巣穴に染みだしてくる虹灰色したシナプスネオン
躊躇いながらひたすら歩いた街の夕暮れ
恋人たちの肩を揺らすショーウインドウ/ ....
柔らかい言葉は聞き飽きた


辛辣な愛の言葉を星空の果てまで届けておくれ


激しさだけで抱き合った真夜中の赤い部屋


星が上から下へ流れていく様子を見ながら


君 ....
お風呂から出て冷たいハト麦茶を飲んだら

一緒に冷蔵庫にあった昨日の味噌汁

明日まではもつまい

だからおたまですする

いつかの映画で囲炉裏に吊るされた鍋から

木のへらで貪る ....
今日も街は動いている
人が同じように同じ橋を渡っていく
彼らの行くその道こそが一番正しいのだろう
昨日までバカにしていたアイドルも
今日では国民的アイドルとなっている
昨日のことなど振り ....
原風景は黄金に実った稲穂が
風に揺れて波立つというものだった
背丈のままの記憶のままに
そのことを思い出したのは

ずいぶんと移ろったのちのことで
恋しがってもすでにそれがどこで
のこと ....
今日メールで
「プレゼントありがとう。」
と返事が来た。
受け取って貰えなかったら
どうしようと思っていたから
安心した。

好きなのだが絶対に言えない。
嫌われているからだ。
困っ ....
元気か。
元気でいてくれよ
夢を見ていた
バイトをしていた
家で絵を描いていた
夢ばかり見ていた
だけど歳を取り
知らない間にみんなバイトを辞めていく
ある者は営業になり
ある者は鉄道員になり
綺麗な看護婦に ....
四年前の九月十七日

突然思い立ったようなふりをして

ぼくはあの場所にゆきあの印を頂いた

だめだ

ぼくはこの四年のあいだ

なにをしていたのだろう

それ以外なら

 ....
白けきった月にベッドが一つ、
そんな腕で枕になりきるのは
楽じゃない。
あぁ、あなた。誰かを愛したんだね。

愛し過ぎて、泣いてしまったんだね。

そうか。迷ってるのか。


でも、たぶんその気持ちは、自分でも

止められないよ?

 ....
あなたに会って涙の{ルビ理由=わけ}に気付いた


悲しくなくても


涙を流すんだね



あなたに会って優しさの意味に気付いた


誰かの為に


優し ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
ほんわかさん
ほんわかさん
上見たり 下見たり 
ディンディディディン ディンディンディン
綿帽子ふわり
ほこりをかぶり
四条畷で
うどんをすする
ひまはない
夜の闇にあたしも消えたいな
落ちこんだらね
とことんあたし透明人間になりたくなるの
人間なのに
人間がいやになっちゃう
言葉が嫌いになっちゃう
夜の闇は優しい時間くれる
忙しいとこころま ....
言葉など無意味なのだから
自分を思って
自分を感じて
いつまでも部屋に引きこもっていたい


安心して
今日も眠りに落ちていきたい
まわりがそうだから
自分も同じであるのだと
 ....
もしも
かなしみのなかのかなしみで
そだつきがあるならば

そのきは
うみかぜのなかで
ぐっとねをはり
えだをすこしずつのばし
はなをさかせるだろう

そのはなは
きっと
すい ....
原に沈む舟
わたしと水は
互いを聴く
陽はそこに没し
そこに没する
原に沈む舟
午後はくりかえす
夜の目の前
午後を くりかえす








 ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
活きた魚の眼- 佐々木青自由詩5+12-9-23
雨とコスモス- 朧月自由詩912-9-23
なで肩の運勢- そらの珊 ...自由詩17*12-9-23
とぐろのなまえ- 梅昆布茶自由詩912-9-23
露草- そらの珊 ...自由詩15*12-9-22
みなしご- そらの珊 ...自由詩1512-9-21
ぽてじゃが夜食- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-21
二十歳を過ぎれば- 番田 自由詩112-9-21
つまんない- 殿上 童自由詩23*12-9-20
ジョーイ- ホロウ・ ...自由詩3*12-9-20
ことのなりゆき- 草野春心自由詩1212-9-20
陰極まって陽生ず- 渡辺亘自由詩3*12-9-20
XYZ…- アラガイ ...自由詩7*12-9-20
星空の果て- 永乃ゆち自由詩3*12-9-20
冷たい味噌汁- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-20
あなただけには勝って欲しい- 番田 自由詩312-9-20
原風景- もっぷ自由詩512-9-19
ありがとう- ペポパン ...自由詩6*12-9-19
_- 十二支蝶自由詩112-9-19
角のコンビニ物語- 番田 自由詩912-9-19
逢いびき- 吉岡ペペ ...自由詩512-9-19
[:business- プテラノ ...自由詩312-9-19
そうゆう風にできている。- 永乃ゆち自由詩2*12-9-18
あなたへ- 永乃ゆち自由詩4*12-9-18
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
ほんわさん- 石川湯里自由詩212-9-18
やさしい時間- じじ自由詩25*12-9-18
一番の人と- 番田 自由詩112-9-18
風葬- 青色銀河 ...自由詩8+12-9-18
ノート(ひとつ)- 木立 悟自由詩312-9-17

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