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いくら頭を抱えても 
仕方のないことで 
うじうじしている自分の{ルビ面=つら}を 
本の頁から取り出した 
厚手の{ルビ栞=しおり}で、ひっぱたく。 
もう同窓会は終わってしまったが

アンタに会いたいと思った
アンタがどんな先生に
おなりになっているか

あたしは
クラス委員

学級崩壊し
不登校になった女子を
かばった

 ....
宗教上の理由で
挨拶 謝罪 感謝等
封印してみた

朝起きてメシ喰ってたら
年上の同居人が
「おはよう。」
を無理強いした
ダッフルのフードに
マフィンかくして
家出するしかなかっ ....
{引用=
緩やかな咀嚼が
下痢を引き起こすことなく
幾何学によく似た
紋様を作った
ここは
水面
水面下は、見えない

緊急の事態には
コールボタンを押し
だれかれかまわず
助 ....
この悲しみはひとにやさしくなれる

いちど別れた女となんねんかぶりに会った

肌をふれあわせる以外のことを夜通しした

この女は最愛だったが

ふたりで制度のなかにくるまれることはなか ....
  学校帰りの
  黄色い子どもたちが
  葉桜の大きな
  大きな陰をこえると
  もう
  すっかり
  おとなになってしまった
楽しい声が歌となる
悲しい声が歌となる。
淋しい言葉が歌となる。
うれしい言葉が歌となる。

歌は言葉を引き連れて
言葉は歌に溶け込んで
人との間を漂って
人との間を翔び ....
宇宙から地上へとのびる滑り台を滑り降りて僕らは生まれた

あまりはっきり覚えてないけどあの光景をもう一度見たいから

僕らは長い時間をかけてより高い宇宙への階段を登ってる
ユキオからのポカンとしたメールに返信しながら発光するコンビニを通りすぎた
カワバタからはさいきん連絡がない
じぶんが返信しなくなったからだろう
カワバタと別れるといつも、ヨシミはじぶんが空虚にな ....
校庭をタイヤ引いて
居残り特訓
砲丸投げをやれって?
砂場で練習

体格いい人には
かなわない。
県大会でも
散々な結果

疲れて水を飲んでいると
君はそっとタオルを出した。
 ....
小指の先が
少し内側に曲がっているのを
あなたは気にしているようでしたが

ペンを走らせるとき
他の指から少し離れているのが
文字のかわりに飛び跳ねているみたいで
好きでした

あな ....
拳を握り立つ女の背中の弓が跳躍する
大地のステップをくぐり抜け
夕映え瞳の奥
火燃ゆるその矢が到達すべき心臓へと導かれ
まさに射抜くのを誰もが目撃した

唇は乱れひとつなく
確信が彼女の ....
 
 
砂でできた掌が
記憶の水に
崩れていく
そしてそれを受け止めようとする別の
掌がある
赤茶けた鉄路は
臨海の工業地帯へと続き
大きくカーブする
その付近で
群生する草の穂 ....
ほらほら
みんながえずいてる
サザエのせいで食中毒
貝にあたると悲惨だな

さーて、来週のサザエさんは

カツオです
深夜、姉さんたちの寝室を
こっそり覗いてみたら
営みの真っ最中 ....
数となって光りがふってくる
私を包む光り

とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足

正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた

そうです
と言おうと ....
                 100602




なにかを感じるような気がする
姉と会ったのは一度だけ
30歳も年が違うのだから
お母さんのお友だちかと思った
それ以来、家族の ....
さーて、来週のサザエさんは

ワレ、もといワカメです
このあいだ、お兄ちゃんのお友達の
中島くんが訪ねて来たんだけれど
私以外は誰もいなかったので
「ごめんなさい。今は私だけしかいないの。 ....
すべてのものが途切れた
俺は寝床で
もやのような昨日までが
流れてゆくのを眺めている
あらゆるものの
スイッチを落とした部屋は
空気の音だけが
反響して

 ....
知らない言語を聞いている
彼が何を言っているのか、私には分からない
「大好き」かもしれないし
「死んでしまえ」かもしれない
「そこ空いてますか?」かもしれないし
「昨日のテレビがどうした」こ ....
ぼくは苦手、ドッヂボール。
本当は大大大嫌いだけど、それを友達が知ったら
ぼくは次の休み時間から一人ぼっちで図書館行きが決定する。
ぼくは それが こわい。

人にボールをぶつけて何が楽しい ....
                    100601





空のコップに
         ミネラル水
ミネラル水に
         ソーダ加え
掻き混ぜて

ぜて
  ....
海から浜辺へ
流れ着いた破片
自分の
皮膚を削り
刻まれてゆく波紋

咀嚼するごとに
産まれてくる泡

ここに

辿り着くまでに
何度
射精したことだろう

いつか魚の群 ....
 
 
休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
 ....
81
棚の上に置かれた卵の装飾から産まれたカッコウのひなは、早速、置き時計を下に落とした。

82
あなたは、私の中から一回り小さい私を取り出し、その中からまた一回り小さい私を取り出し、を繰り返した。 ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
真っ白く
真っすぐになりたかった

どう見えるかなんて
どうでもいい


私は私を演じるのではなく真っすぐに
真っ白になりたいのだ


黒く見える染みのような汚れさえ
真っすぐ ....
穴が開いてしまった
すーすーする

この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空

今まで以上に

痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び

日がな一日
サントラを聞きな ....
自分の稚拙さに嘆く
今の自分はこの程度のものしか
持ち合わせていない

この厳しい現実を直視しなければならない
直視したところで自分の背中は見えない
合わせ鏡という道具を持ち出すべきか
 ....
悠々と空を飛ぶ鳥に生まれたかった
大地に根をはる木に生まれたかった
水を泳ぎまわる魚に生まれたかった

さなぎから蝶になるように
そんなふうに美しくなりたかった

彼らのような日々を過ご ....
正直者が馬鹿見る時代に

素直に腹の底から叫ぶこと

すでに凝り固まった頭には

これほど難しいことはなく

これほど恥ずかしいことはなく

これほど悩ましいことはなく

これ ....
鵜飼千代子さんの自由詩おすすめリスト(8366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目覚め- 服部 剛自由詩610-6-3
先公(センコウ)- 森の猫自由詩3*10-6-3
あいさつ- ハイドパ ...自由詩8*10-6-3
幸福な結合- 真島正人自由詩5*10-6-3
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩14+10-6-3
日陰- 草野春心自由詩310-6-3
詩(うた)と歌(うた)- ……とあ ...自由詩5*10-6-3
滑り降りてくる輪廻- 瑠王自由詩5*10-6-3
生死の皮膜- 吉岡ペペ ...自由詩310-6-3
だめもと- ペポパン ...自由詩5*10-6-3
指先- ベンジャ ...自由詩4*10-6-2
拳を握り立つ女- 瑠王自由詩4*10-6-2
穂先- たもつ自由詩610-6-2
よりぬき来週のサザエさん- 花形新次自由詩6*10-6-2
そとの光り- 朧月自由詩110-6-2
空色の損、ソーダ水_2- あおば自由詩4*10-6-2
来週のサザエさん- 花形新次自由詩3*10-6-1
真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関 ...- ホロウ・ ...自由詩5*10-6-1
[あるものねだり]- 東雲 李 ...自由詩6*10-6-1
ドッヂボール- izumi自由詩2+10-6-1
空色の損、ソーダ水- あおば自由詩4*10-6-1
赤い眼- within自由詩4*10-6-1
親子- 小川 葉自由詩710-6-1
全手動一行物語(81〜90)- クローバ ...自由詩5*10-5-31
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
知らせたいこと- 舞狐自由詩8*10-5-31
- 森の猫自由詩2*10-5-31
ありがとうございます- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-31
歳月- ベンジャ ...自由詩3*10-5-31
叫ぶ- 葛西曹達自由詩210-5-31

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