「る、」
雫の垂れ落ちる音がまとわる
離れないわたしを誘う夜に
踊って、と言う
雨粒が傘に当たってはねる
「る、る、ら」

不定期のリズムに調子を合わせて
あなたと調和する
「る、、 ....
 
根生姜を購入した

なかなかたくましい少年であるが

根生姜ゆえに 品行方正とは云い難い

連れて帰り早速 全身を湯で洗ってやり

{ルビ笊=ざる}の上にキッチンペーパーを二枚を ....
誰もが一度はあるだろう
口笛で空を天と地に分けたこと
リリィ、お前の名前が落ちないように
今日は晴天の上を行こう
そして誰にも届かない
高気圧の帯で抱きしめるよ
緩やかにたおやかに光が溶け ....
国道を南へ走らせ目的地疲労取り去る休暇村

近道の県道今も工事中狭いし暗い峠を越える

古い街道が入り組み迷いそう行ったり来たりまた同じ道

枝分かれ高速道路何本も地方を元気づける道のり
それはそれはしあわせな
夢で逢えたから
月の光で遮られて、
僕らを祝福するように
切っ先で黒く染められ、
満開の徒花の底でも
静粛に執り行う夜の柩

縹色のサークレットを夢に被せて
 ....
 
 山が二つあり こちらの山に対面するのもう一つの山のふもとの一軒の平屋の屋根の上で独り 舞踏を行っているのがわたしである
 それをこちら側で見ているのが一卵性双生児の兄妹である
 わたしから ....
天変でも地異でもなかった
なのに
突然変異の如くあらわれて
人間の社会を襲ってきた

闇雲に
人身に侵入して
その組織を壊すから
人心を恐怖と不安に陥れた

テレビをつけたら
感 ....
私は魚ではなく
人だから

海は
陸とつながってる部分が
好きだ

見渡す限り海だけの映像は
空恐ろしい

そこに岸があるからこそ
安心して美しいと思える

そして
岸から ....
夜が壊れていくから
窓に包帯を巻いた
朝は舌なめずりして
地平線の先で出番を窺っていた

幼子の泣声、いや
盛りのついた猫だろうか
街路はあらゆる音を
まっすぐに伝えてはくれない
 ....
愛は真っすぐ丘を登って行った
蹄の跡を頂に置き去りにして
光は渦巻いている
春の風がむき出しの土を{ルビ弄=まさぐ}っている

あの日太陽を塗りつぶしたのは誰だったか
わたしの心臓を突き刺 ....
今日は
楽しかった
みんな
またね
って言って
僕は
終電に走る
なんとか
間に合って
来ていた
LINEを
返す
みんな
ありがとう
出会えて
よかった
そしてスマホ ....
今より若かりしころ、木の実ナナに似ているスーザンサランドン(スーザンのほうが少しだけ年上だけど)が出演していたshall we dance?を映画館で観た帰りの喫茶店で、リチャードギアはパチンコしてい .... ギーギーギー
虫が鳴くと船が進むように
生まれたばかりの膜を破る
複雑だった僕等の言葉を
耳元で油を差す時は
シンプルな感情を孵化させて
奥まで届く方が美しい
風が届かない部屋に
散っ ....
腕に時計を巻き付けた事はありません
家が貧乏だったので腕時計買って貰えませんでしたから
その延長線上を歩いて来たら
大人になっていました
もしかしたら
成長するってそんなものじゃないかな
 ....
 唯、傷は塞がっただけで 奥底に植え付けられた 過去たちがわざわざ 視界を滲ませ続ける。
 人の惨劇の 常緑の星を頂く 銀翼を奪われた雀蜂が、舞い上がる独り舞台の 空になった香瓶の細口に ひしと偲ば ....
さよならが
身にしみた瞬間
時間が一瞬で溯る
満たされていた心が
風船のように割れ
記憶が一気に流れていく
追いかけても追いつけない
笑い声が風になって
次から次へと消えていく
空っ ....
{引用=夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし (清少納言 「枕草子」)}


君の夜をやわ ....
ブラジル生まれのランバダは
男女がペアで踊るダンスで
1980年代の日本のディスコでは
密閉、密集、密接な場所で
腰をくねらせて股間を密着する
猥雑なランバダは自粛させられた

2020 ....
取り残されたと思った
寂しい町を背中にすると
案山子が笑っているから
僕はひとりじゃない
だけどあそこまで
歩いても行けない
そんな距離を
いつかは終わらせたい
ふざけた顔した
夕陽 ....
歌詞のない歌を歌おう
もはや歌わなくていい
心の中で歌え
誰にも聴かれるな
そして
歌はいつのまにか消えている
薄茶色の光が窓に反射している
それがまるで絵具みたいに窓にこびりついている
よく窓を見つめると水が水色にはりついていて
夜なのか周りは暗い色で暗いような雰囲気の窓である
海に接している坂町
潮の香りが町を覆っている

坂町の一番高い場所から
金輪島や似島がよく見える
海辺から山の上のほうまで住宅がある

隣は広島市
反対側の隣は呉市
ベッドタウンのよ ....
東京が寝静まった
冷蔵庫からポトポトと声が聞こえる

りんごマークをつけたモニターから反射された掌
いつの間にかいくつもの年月が過ぎたな

鮮明に思い出せた遠い昔の子供の記憶jも
いつの ....
木曜日
オーブンからだされた
スフレが
しぼんでくのを
みてました

色色な声のするのを
きいたり
きかなかったり
している
木曜日が
金曜日になろうと
している
幼 ....
元小泉チルドレンの
見るからに馬鹿そうな奴が
「全ての人が感染していると思って
外出しないようにしなければならない」
的なことを言っていたが
全ての人が感染しているなら
外出してもしなくて ....
 オリビアニュートンジョンの「そよ風のメロディ」が流れている。
 初夏の涼やかさを邪魔しないほどよい音量で。
 午前七時。ゆるやかに風が吹いている。
 ほうれん草を混ぜ込んだポパイパンを齧り、苦 ....
青いガムを噛んでいる
宿題が眠くて解りにくいとか
明日の漢字をひとつ忘れても
今なら子供が飛ばした
風船を取ってあげられるのに
まぁるい気持ちを切り取る前に
口の中のミントが消えていく
 ....
影の自由を伸ばして
私の弓は折れてしまった
占いの結果が判らずじまいだったけれど
私はそれでもいい
弓がかわいらしいから
鏡の前に座り
頭髪のパーマを
光の弓矢で梳かす

光を照ら ....
世界は水晶を透過したかのようにどこか輪郭を甘くして、副作用で冷えた俺の身体は冷蔵庫の果物みたいだ、生来的なペインに砕かれた午後の欠片、台所洗剤がバラす油のように居なくなる、ラジオで聞いたコクトー・ ....

光を食べてよ 
と 海に沈んだ
螢烏賊の僕は
云う

螢烏賊が
水を跨ぐ
海底の螢烏賊は
静かに光りはじめる

光が水で 薄暗くなる
それでも
僕の光は
周りの群へ ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6669)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨音ワンダー- 日々野い ...自由詩3*20-5-5
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堤防- ガト自由詩7*20-5-4
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- あらい自由詩120-5-2
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Prayboy- トビラ自由詩1*20-5-2
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黒目の窓枠- moote自由詩220-5-2
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光を食べてよ_と_囁く螢烏賊(ほたるいか)- 船曳秀隆自由詩220-4-29

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