赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
まるで舞台セットのよう
蛍光灯の光が融け込んで
透き通った 小さな庭園で
   
  水草ゆれて

   ふわりと
  
 紅金色の着物も褪せた
 年増女が二人
  よもやま話 ....
野良猫でありたい 昨日、病院の帰りに新宿西口に寄ったら
5時から自民党の総裁選の為の演説があるらしく
たくさんの警察官、たくさんの黒い服の男たち、候補者ののぼりが風にゆらめき物々しい雰囲気だった
俺はいつもの煙草 ....
約束してないから 特別養護老人ホームで
夜勤のアルバイトをしている

夜勤明けに施設の門を潜ると
男子高校生が
度胸試しに
施設から出たゴミ袋
すなわち
うんこ山盛り袋にタッチしていた

元気な俺な ....
学舎で一番の秀才であるリヒテンシュタインの解釈によると、母親の窮極の愛とは

臍帯で赤子の首を締めてやることなのだそうだ。

あまりに深い愛に私は

慄然たる思いを隠しきれなかったが、
 ....
秋とは肩を寄せ合い歩きたい

約束なしで出会っては

流れの渦に留まり続ける

紅葉とイチョウの落ち葉のように

ゆっくりと語り合いたいものだ

何一つ声に出すこともなく

 ....
  西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
  あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。

   電信柱が眩しく そそり立っていた。

     *

    下水処理場を通り過 ....
Rock'n' Rollを聴いてるだけで
ぼくらは不良と決めつけられた

JAZZ喫茶で本を読んでいただけで
ぼくらは不良呼ばわりされていた

髪を長く伸ばしているだけで
ぼくらは不良扱 ....
気づくと
無意識に祈っている

例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
ここがセンタ

底抜けの青

森の色した舌を抜き
口のあるかたまりに食べさせる
らーーーーーーーって笑っている
魂あるいは
原子



ラヴ



手の中で数 ....
お風呂から出て冷たいハト麦茶を飲んだら

一緒に冷蔵庫にあった昨日の味噌汁

明日まではもつまい

だからおたまですする

いつかの映画で囲炉裏に吊るされた鍋から

木のへらで貪る ....
 お元気ですか。こちらはひとしきりの雨が降って

家の前の坂道が下痢をしたように濡れています。

あなたが居なくなってから、ずいぶん考えましたが

とてもせいせいしました。

ところで ....
月が夜の網膜の中で失神し、不断の星めぐりによって再生する。



吐き出された映像は子宮の奥深くへ潜り込み、寝具を甘く翻す。



描かれる唇は三つまで、それぞれに老犬・木 ....
月と浪
聴こえない
遠く
月と浪


冬が冬に消える径
水を越える白
越えてくる白


ふたたび光るまで
ひとりは居る
ひとり以外
何もない径


水と青 ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
皆に大切にされ
心を砕き、
言葉をかけてくれる。
夢を見せてくれる。

人を大切に思い
言葉を選び
共に尊重する。
互いの幸せを願う。

プレゼントをして
喜ばれ涙する。
自分 ....
私は父に児童虐待を受けた
毎日頭を殴られ、
毎日コブができていた
理由がわかる日も
わからない日もあった。

自分は愛されなかった事を
悲しく思う。
だから自分は苦しくても
父がウッ ....
妻が孫の顔を見に泊まりに行った晩
ぼくは真夜中に目覚めた
喉が渇いているわけではない
トイレに行きたいわけでもない
なんで目覚めたのだろう
ふと隣を見た

そうなのか
きみがいないから ....
人が目で情況を把握するように

犬は鼻で情況を把握するのだそうだ

でも飼われた犬は人にならって

目で情況を把握し始めるのだそうだ

私はしばらく犬になってみよう


匂いで思 ....
赤ん坊赤き心に赤き頬赤き光を湛えた瞳

この文字を画面越しに見つめている瞳はすべて人間のもの

ふるえる線香花火を握りしめるジュッと鳴いたらぼんやりと夜

AVを観ながらオナニーする奴はテ ....
いつか
わからなくなっても わかるように
稲妻を連れてゆく
径より細く 径を照らす夜


音に分かれ
うたに分かれ
坂は水に沿い
ゆうるり光る


土を泳ぐ ....
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている

早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる しあわせってなんだろう
しあわせであるのに
なにも聞こえないでいる
僕たちはかつての関係を修復することはできない
それは時間に奪われたから

関係は必ずしも修復を望まない
ときに修復は困難をともないその努力を裏切るもの

すべてのものすべての凍った息を溶か ....
女性は素直だから
誰もがその国の文化を体現している
日本人なのかもしれないね
考え方を否定することの無い君も
それにしても
行きつけの中華料理屋には 飽きてしまった
料理は 不思議だ
 ....
母曰く福島産は老人が食べればいいと悲しかりけり 秋の蝉東京事変聴いている
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
水中戯曲- ただのみ ...自由詩20*12-9-27
餌を貰うために奴隷のようにお坐りお手をして尻尾振る犬よりは- HAL自由詩2*12-9-27
新宿西口にて- 馬野ミキ自由詩5*12-9-27
土砂降りの雨の中いつまで待ってもあのひとがこないのは- HAL自由詩2*12-9-26
うんこ- 一 二自由詩27+*12-9-26
世界は淡雪のようなもので出来ている- 高原漣自由詩2*12-9-23
秋の気持ち- ただのみ ...自由詩19*12-9-23
夏と私_Ⅲ- 空丸ゆら ...自由詩1512-9-21
昔話か?- HAL自由詩6*12-9-20
みたまに- そらの珊 ...自由詩17*12-9-20
チルドレン- 平井容子自由詩1012-9-20
冷たい味噌汁- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-20
拝啓_くそったれアベニューのあなたへ- 高原漣自由詩2*12-9-18
すべてのゼロを忘れる- 青土よし自由詩3*12-9-18
こたえ_こたえる- 木立 悟自由詩312-9-17
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
幸せ- ペポパン ...自由詩7*12-9-17
おとん- ペポパン ...自由詩7*12-9-17
妻に- 殿岡秀秋自由詩812-9-15
犬になってみよう- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-15
平面も積もれば大和撫子で月に乳首をつけに行く旅- 木屋 亞 ...短歌1*12-9-15
ひとり_みちゆき- 木立 悟自由詩212-9-15
むきあう人- 乾 加津 ...自由詩24*12-9-15
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる- 北大路京 ...自由詩1112-9-14
- 十二支蝶自由詩112-9-13
修復- 梅昆布茶自由詩1112-9-13
なぜ- 番田 自由詩212-9-13
放射能- ペポパン ...短歌8*12-9-12
秋の蝉東京事変聴いている- 北大路京 ...俳句9*12-9-12

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