タイタニックを引きあげたい

いままでの歴史ねじ伏せ書きかえる勇者

空腹を力に変えてきたわたし

わずらわしくもアイツはいつか光る

暗がりを歩き疲れてそろそろ明かりを

こ ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
病院が白いということ
全ての記憶に
カルテのような
置き場があること

始まる命と終わる命が
手を振りながら
点滴よりも静かに
空を見上げてしまう

誰かいないか
何か聴こえるか ....
心残りは
あの人に
思いを告げられなかったこと
今となっては
お互いに歳を重ね
色んな付属物を抱えて
あの頃のような
屈託のない笑顔で
接することも出来ないだろうし
あの人にとっては ....
ぬるい海域を、影の重みで推進していた。助けて、という声がするから振り向けた私の首には、目が付いていなくて、ただ白いもやもやした、息のような威圧感に 圧倒されて、怯えていた。 二十四時間は、眠るのに十分 .... 透き通る日々
未知と無知、それが僕の生きがい
壊れた潜水艦のような
ガラスの声がする


蓮の花
それは知らない言葉に似ている

そして僕は言葉に縋る
音にも縋る

内省的に ....
   ワルツ



 青のつぶが昨日より
 すこしだけ小さい

 明日になれば 目に見えなくなって
 ひろく つめたく降るだろう
 そして

 濡れた道ばたで
 セミとコオロギ ....
山賊を職業にした
この
AI普及真っ只中の世の中で
恥ずかしい話だが
いや、だからこそかもしれない
AIは追い剥ぎなんて
まさかしないだろうし
極めて人間的な職業といえよう
着物を着崩 ....
仮定された
塩化ナトリウムの潮解性と
マッチをする黄リン

炭素をはんだごてした
フラーレン
機能性と海底ケーブルと飛行機

仮定された二つの箱の中で
鏡合わせに崩壊する2匹の猫 ....
長い裳裾をひいて
夏が去り
あとに
秋がひっそりとやってくる

土間のすみで
地虫が鳴いている
つづれさせ やぶれさせ

背戸から
背中を押され
たどり着いた
土間で
地 ....
つかまえて
響き奪い合う あの 声のもつれ 
贄になり損ねたひとつのくびれを
ハマナスの実を煮て
死んだかもしれないかもめに金貨を乗せた
白い靴下
うらがえる羞恥を指先で広げ
青ざめた自 ....
現実はゆるぎなく ゆるぎなく ゆるぎなく
存在している

僕はただその中にいる
皆が連関している
僕の思考も、聞こえる音楽も

ただ愛すること 目の前の現実を
今しかなく愛すること そ ....
2023年は
関東大震災から100年である
1923年に発生した震災の第一報を
アメリカに伝えたのは
福島県南相馬市にある原町無線塔である
それが世界各国の迅速な支援に繋がった
100年前 ....
命の果ての地平線で
百億の虹がいっせいに開く
真っ白な光の裏側で
音が凍りついて花みたいに燃える

わたしはアンドロメダの踊り子
わたしは約束された期限付きの祝福
わたしは届けられること ....
びんぼうでもびんぼうなりのよろこびある

びんぼうだからってなげくことない

びんぼうになったからってどーでもない

びんぼうになったからにはかねもちからさくしゅする

びんぼうが ....
○「人生百年時代」
長い人生を渡っていくには
真面目さや有能さだけでなく
人生を楽しむ力が必要だ

○「宇宙人」
もし宇宙人がいるとしたら
人間の形とはまったく違うものである
と僕は思 ....
物欲を干したい
物欲いらない
物欲をゴミ箱にポイだ!

よーし
これで
物欲とは おさらばだ!
わたしは買わないぞ
欲しくもない

いま あるもので
じゅうぶん 暮らしていけ ....
テレビに出るくらいの俳人歌人詩人は最近でも解釈は人それぞれ
いろいろあって良いのだという人達が現在でもいるけど、鵜呑み
(お茶の間テレビだからと言って)して、素人の貴方が言ったら
繰り返していう ....
 三丁目の角を曲がったところで、ふと君の
匂いを感じたとき、なんてことないと思って
いたのに。


 電子レンジに卵を入れて、しばらく眺めて
から取り出し、破裂するかどうかを少しだけ
考 ....
爪を剥がす
わたしの指は二十本あるので
二十回できる

それはやさしさの残機

不安に駆られるゆうべは
脳を取り出して洗う
ホームセンターで売ってた一番強い漂白剤に浸けて
洗面台でじ ....
日が暮れてひとりの棲み家に戻る
靴を脱ぎ
1Kのアパートのなか
フローリングに膝をつき
頭を垂れる

声もなく
神すら必要としない
祈り

どうかあしたも日が昇ってください
いや ....
   蟻



 辛抱づよいのか
 気もそぞろなのか
 個性はどこにでもあるのだなぁ
 けれど 蟻よ
 それは どう見ても ただの小石だ

 次の時間
 木の葉の波でひと休みして ....
   秋心 (あきごころ)



 息にした けむり色
 ただよう風が見えた
 秋が どう溶けてしまうのか
 一度は知りたかったから
 踊り場で、ほら つむじになれた
 そんな夜
 ....
京アニ放火事件。

自称(自傷)小説家の京アニ放火事件被告人質問が続いているが、動機がアホ過ぎて遺族のやるせない気持ちは深まるばかりです。精神病のフリをした減刑作戦なのかもしれないけど創作系もどき ....
駅前にかたまる反吐に集まる鳩
平和のシンボルこころ見えない🫶

シャッターを押すか戸惑う隙の隙
青い空へと一斉に舞う

にわか雨 太古に続くシーオーツーと
通信をする機械人間

休み ....
時の中、耳の腫れの中、今を、数えて。
空気が見える。黒ずみの中に。
十年前、十五年前……今は、段々新しくなる、
ピアノを弾くように。死にものぐるいで
生活していたんだ。

生活に手を差し伸 ....
彼が生きていた場所を僕は覚えている。
彼は長椅子に寄り掛かって、ギターを弾いていた。
青白い目の光の中で、
名前の知らない星が揺れていた。

浅く、緩い昼寝の中で僕は自殺したいと思った。
 ....
孤独を、記憶を睡眠薬で噛み潰す。
私の身体が音楽、点になるのを待つ。
LEDが向こう側で密柑色に暮れていく。
画面の奥で電子が踊っている。
RGBの奥へ、私の顔が流れていく。
私は、私が私に ....
複雑系

悩みと笑顔が
絡みあう顔の人

しばらくは
見ないふり

としもとったし
もういいからっと

ゲロるのはなし
ココはイマでは
 

犯罪者も
宗教人も
 ....
理想は
現実と妥協するためにある
理想ばかり追い求めると
現実が倒産してしまう
今あらゆる分野で
理想倒産が急増している
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