こんなに長く
円安がつづくと

もし
ドル資産なんかを
持っていたら

それはまるで
ザクザクと金貨が出てくる
打ち出の小槌のようなもの

ドル資産の小槌を振れば
まるまる太っ ....
秋とはいっても
今年の秋は

日替わりメニューで
夏を装い冬を装う

まるでド派手な
ファッション好きの女の子


じゃじゃ馬娘の
オテンバぶりに

つきあわされる人間たちは ....
二〇二二年二月一日 「たくさんのぼく」


 ぼくはたくさんのぼくからなっていて、なにごとかを言ったりしたりするときには、そのたくさんのぼくの同意のもとで行われており、ときには少数のぼくの見解を ....
俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きて死ぬ

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きていく

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっ ....
○「インターネット」
もっともっと技術が進んで
IDもパスワードもいらない社会になることを
僕は心から願っている

○「家電十年もの」
家を新築してから
十年目に入る
まずトイレが故障 ....
神から見捨てられた者でさえ

人の手によりて熱く掬われる

神が手に余るほどの破廉恥も

人に宿りて救わせる神の御業
千のドラゴンは、まさにアイソニアの騎士たちに襲いかかろうとしていた。
この時、剣を捨てることとは、まさに己の死を意味する。
(こんなところで死んでたまるか)という思いが、
アイソニアの騎士にもエ ....
眠りについて

夢の世界が
扉を開くまで

さあ今日は
どんな夢を見るのだろう


小さな期待に

いつも
ちょっとした幸せを感じている

でも
夢はそんなに甘くはない ....
消毒液のかすかな匂いがする
毒の気配を消した
いい人がいる
ゆるやかにピアノを弾くように
その人が詩を語る
やさしく
  白い手で
    触れてくる
悪夢から覚めるように
わたしは ....
その年の
名曲たちを知ろうと

ここ数年
紅白歌合戦を見続けているが

なんと
ほとんど心に響くような
名曲には出逢わない

もちろん
古い昭和のヒット曲や

昭和の有名な
 ....
交わされる会話と会話との狭間に
干からびた蜻蛉の羽を
玻璃のように砕く
緩慢で冷たい秋の風に舞いあがって
日めくりの暦はもはや作業的に剥がされてゆく
はいいろのため息を漏らすために
つくら ....
         幻想は果実をおおう皮のように一枚また一枚と落ちていく
                    ――ジェラール・ド・ネルヴァル


森の奥、池のほとり、古城の豊かな眠りの中で
 ....
二〇二二年一月一日 「多元世界の門」


 ロバート・シルヴァーバーグの『多元世界の門』、さいごの245ページまで読んだ。主人公と娘はスパイ容疑から外れて助かった。のちに主人公は死んだと思わ ....
{引用=季節は詩作と飲酒を奨励する}
ナナカマドの実を髪に飾って
わたしの夢と現実を行き来する
顔のない女のようなものが
縫い付けたり解いたりして
季節の匂いを囁いている
雨上がりのしどけ ....
暗黒物質や
暗黒エネルギーなんていう

いやな名前の
おかしなものが

宇宙にはあるらしい

あるらしい
なんてもんじゃなくて

なんと
宇宙全体の物質エネルギーは

74 ....
    
戦後から置かれていた古い水槽は
藻でいっぱいになっている
わたしたちの先輩はそこで深海魚を飼っていた
丁寧に
飼育の仕方の教本までつくって
鮟鱇に名前をつけていた
現代詩
と ....
おい
いったい
いつまで居座っているんだ


怒った冬の兄貴が

10月になっても
しつこく居座りつづけた

夏の姉貴を
冷たい木枯らしで
追い出した


ここ数年
 ....
10月というのに
この暖かさ

というか
ほどよい暑さが続いている

10月なんかに
いるはずのない夏だから

やっぱり
気味の悪い幽霊


言うべきかな

おそらく
 ....
眠いのだ
嗜眠症というのかな
やたら眠くて
ごろごろと気持ちがいい
人間という生き物がしきりにわしの名を呼ぶが
すこし静かにしてほしい
悪いがきみたちが思っているほど
わしは人間に関心が ....
以前は
問題なく再生できていた動画で

時間がたつと
PCの電源が突然OFFになる

なんてことが
近頃多くなってきた

どうも
CPUが異常に過熱しているらしい

外部に
 ....
二〇二一年十三月一日 「断章」


 ジョンは五千人程の男女の中に見えなくなった──。誰も彼もが灰色のヴェールを被っている──、凍って粉々になった残骸は〝意識〟と呼ばれ、人々の中に動かしがたい様 ....
ウンチの実態は
食べ物の残りカスではなく
細胞の死骸なのだと聞いて
私は脳細胞の死骸だと
勝手に思ってしまった

確かにトイレに籠って本を読み
粘ると便が出ることが多いので
脳細胞の代 ....
人間は脳の10%しか使っていない

なんて
言われてきたが

最近の研究で
脳は常にその100%を使っている
という事が明らかになった

とはいえ
記憶の存在する場所が
脳の中
 ....
二〇二一年十二月一日 「夜の大海の中で」


 ヤフオクで落札した、グレゴリイ・ベンフォードの『夜の大海の中で』が到着した。画像で見た表紙の傷は仕方ないけれど、本文はきれいだった。本体190円+ ....
少し芯のあるパエリアを
何も言わずに食べる
失敗は復唱しない、
一度失敗したら、
もうそれで良いのだ
失敗は、
天国への階段だから

半年がすぎて
さあ、
もう一度パエリアを作る
 ....
さてそろそろ
この場も卒業かな

なにせ
投稿した詩のほとんどが

いつも
TOP10を飾っているのだから

TOP10を見るたびに

自然とわらいが
こみあげてくる

気 ....
転倒しそうで、転倒しない、てんとう虫。
背が裂けてわれ、血がふきだすかと思いきや、
背中はふたつの羽となり、身はかるがると天に舞う。
そのようにして文字虫も 裂けて詩へとなればよい。

重か ....
二〇二一年十月一日 「世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇」


『世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇』が到着した。非常に良い状態だった。満足。 https://pic.twitter ....
アメリカのボスが最後に向かってきた
わたしはすぐに口火を切った
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ....
心理の奥だけで生成される言葉がある。

それはおよそ会話の中で表現されることのない領域であり、わざわざ潜らなければ掬い上げることなどまず不可能なものである、深海魚のようなものだと思ってもらえば ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
打ち出の小槌に化けたドル- st自由詩322-10-22
じゃじゃ馬娘- st自由詩722-10-20
詩の日めくり_二〇二二年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-10-17
ほんまによかった- 奥畑 梨 ...自由詩422-10-16
独り言10.16- ホカチャ ...自由詩1*22-10-16
神の見えざる手- 菊西 夕 ...自由詩1*22-10-16
クーゲンドルにて(六)- おぼろん自由詩2*22-10-16
時間の真実- st自由詩522-10-16
降りやまぬ雨- 室町自由詩6*22-10-13
昭和へのタイムトラベル- st自由詩222-10-11
秋星より- 本田憲嵩自由詩422-10-11
白ユリ~またの名をシルヴィ- 菊西 夕 ...自由詩2*22-10-10
詩の日めくり_二〇二二年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-10-10
火星人は見た「そんな雰囲気」の嵐を- ただのみ ...自由詩4*22-10-9
神様の悪ふざけ- st自由詩422-10-9
鮟鱇(あんこう)を海にかえす- 室町自由詩6*22-10-8
季節一家のきょうだいゲンカ- st自由詩322-10-8
夏の幽霊- st自由詩222-10-4
神様は寝ころんでいる- 室町自由詩4*22-10-3
PCも年を取る?- st自由詩422-10-3
詩の日めくり_二〇二一年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-10-3
クソみたいなウンチク- イオン自由詩10*22-10-1
前世の記憶などが集う場所- st自由詩322-9-27
詩の日めくり_二〇二一年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-9-26
天国は待ってくれる- atsuchan69自由詩5*22-9-26
卒業- st自由詩122-9-26
てんとう虫- 菊西 夕 ...自由詩1*22-9-25
詩の日めくり_二〇二一年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩9*22-9-12
アメリカのボス- 菊西 夕 ...自由詩1*22-9-11
Free- ホロウ・ ...自由詩2*22-9-11

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