息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

 ....
ディズニーランドにアキラは連れて来なかった。

きのうもうアキラは川に捨てた。

アキラのためには1メートルの穴さえ掘れなかった。

アキラに対する愛情は1メートルもなかったのだ。

 ....
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて

豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ....
早朝の闇と静寂の中で、私は迷子のように灯りをつけて読書をしている。まだほとんどの人が眠りに就いている中、私だけが朝の闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。孤独というものは青春の終焉とともに .... 忘れ物をした
こんな歳になって
そう気付いた

忘れてしまった
像は
砂漠の陰影

丘の影

陰に目を凝らして
木も見えず森も見ず

紋切り型さえ形も結ばない

砂漠は砂 ....
 
あなたは、今もあなたで

わたしは、今もわたしで

それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね


 
股座に飼い猫が入り込んで来た。
年老いた猫を、ひと撫ぜした。


母を思った。


今度はもう少しだけ優しく、
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
人は
どのように生きてきたかを子孫に知らせたいのだ
知らせなければならないのだ
どのようにして人間は生きてきたかを

私はきのう見た夢の事を思い出していた

海岸に乾物のように干からびた ....
きみの真っ直ぐな眼差しに あたしは
耐えられなかった 大人のふりをして
夢みたいなこと言っちゃだめ なんて
夢を見たかったのは あたしのほうなのに


あたしは臆病だっただけ
子供か ....
先日、マグリット展に行ってきました。面白かったので、図録やマグリットについての本を借りて読んだりしました。

マグリットとパクり

ベルギーの画家マグリットは、シュールレアリスムの巨匠と言われ ....
遠い空の明け方の光のもと
純粋なデモが始まった
幾つもの国境と限界を越えた先のデモだけれど
空を渡ってこちらまでシュプレヒコールは届いてきた
純粋なデモの純粋な示威行動と純粋な主張 ....
横たわるものと
立ちつくすもののあいだの霧
とどまるもの
落ちるもの
波のない海に
輪をつくるもの


空を追うつぼみ
変わりゆくものから痛みは去らない
口の内にあ ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
八宝菜の具を数えている 阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
靴を履いて出掛けるたびに 冷蔵庫が肥っていく
月を眺めて暮らしていると 冷蔵庫が痩せていく

月が見ている私の距離は 靴で行けない夜の国
そこは 冷蔵庫のいらない世界
そこは 腐らな ....
君が詩を書いていると知って
私も詩を書いてみたけれど
書けば書くほど
言葉を見つければ見つけるほど
君のためにできることが
ひとつもないと知りました。
何のために書いているのでしょう
難 ....
郵便配達の仕事が余りにも忙しいので
命令とか責任とかで目の前が真っ暗になったので
思い切って溜まった郵便物を池に投げ捨てた
私は仕事から解放され池の縁に座っていた
はがきが水に濡れ ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
梅俺杏桃桜の順で君から遠い 咲きそうな桜の木を揺らす 左脳の幽霊船追いかけ梅の花 不死鳥が食中毒で死んだのがドラゴンボール最大の謎  
月夜かな

宴の後の

八重桜



 
 まっくらな夜。いよいよ、みんながおかしくなる時間になる。ひとり、またひとりと、おかしな言動をとめられなくなる。私は、みすぼらしいバーのソファでささやく。「あゆみをとめて、じっと太陽をにらんだ。するど .... 四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
僕の見ている世界は
僕の頭にしか存在しなくて
僕の愛する人々は
僕の見ている幻だろうか

本当の僕は
得体の知れない形をしていて
ひとりぼっちで
薄暗い緑色の中を
漂っている ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6666)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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水滴を巡る追憶には- りゅうの ...自由詩10*15-5-4
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忘れ物- N.K.自由詩2*15-5-4
なんだか- 殿上 童自由詩11*15-5-4
望郷- xxxxxxxxx自由詩2*15-5-2
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
からす- 島中 充自由詩1*15-4-30
個人教授- 藤原絵理 ...自由詩415-4-29
マグリット展に行ってきました- ふるる散文(批評 ...5*15-4-28
遠い空- 葉leaf自由詩6+15-4-28
ひとつ_うずみ- 木立 悟自由詩615-4-26
八重桜- 殿上 童自由詩14*15-4-26
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阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌215-4-25
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24
月と靴と冷蔵庫- 為平 澪自由詩9*15-4-23
誰にも何にも影響を与えない散文詩- 左屋百色自由詩915-4-23
忙しい仕事- 葉leaf自由詩515-4-23
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
梅俺杏桃桜の順で君から遠い- 北大路京 ...自由詩715-4-21
咲きそうな桜の木を揺らす- 北大路京 ...自由詩115-4-20
左脳の幽霊船追いかけ梅の花- 北大路京 ...自由詩415-4-20
不死鳥が食中毒で死んだのがドラゴンボール最大の謎- 北大路京 ...短歌415-4-20
八重桜- 殿上 童俳句6*15-4-19
いい加減にしろ。- 岩下こず ...散文(批評 ...115-4-17
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17
僕と幻- tetsu_自由詩315-4-17

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