かん高い声の騒ぐ言葉が部屋中を這いまわっている。声の主は女と女なのだが、女と女は椅子に座っていて向かい合ったちょうど真ん中にテーブルに載った紅茶とポッド、そしてナイフで取り分けたそれぞれのビクトリアサ .... 月曜日に来た人は とても穏やかな顔をして
私の頭を撫でてくれました
月曜日に来た人は 火曜日には火遊びの仕方を
私に教えてくれました
月曜日に来た人は 水曜日私の小言を片付けて
流 ....
僕には出会うべき人々がいる。暗がりのマンションの一室を通り過ぎると、光がさんさんと差してくる。そこには道がある。砂利で未舗装の、木製の電信柱がポツポツと連なる、細い道。水溜りが、雨上がりのススキ野を映 .... 日に日に猿に似てくるようだった
それは気のせいではなくて
よく来る人もなんだかそう見えるというし
近所の犬にはうるさく吠えられるし
どうも本当のことであるようだ
逃れられない運命であるならば ....
流れの早い箇所を竹馬で渡ろうとして
どうしても流されてしまいそうになったから
前に倒れざまにひょいと渡りきってしまった
と思いきや、渡ることばかりに気を取られて
竹馬が水に流されてしまった
 ....
文学極道をめぐる今ひとつの大きな疑問は、文極は今後も戦い続けるべきなのか?ということだと思います。文学極道発生当時のとりあえずの目標は、良質な詩や散文作品をネットから発信して、紙媒体の詩壇の「権威」を .... ふたりで手をつないで

坂道をかけ降りた

そして小山のそこだけ緑まで競争した

大きな木の下で服を脱いだ

重なった

大きな木は影になり星をまとった


そんな大切なこと ....
カーテンの向こう暑くなると告げて
にわかに泣きだすそら

すぐに澄み
そこなしの青の静けさへ
置き忘れられた幾筋かの羽毛は
朝へと生まれ落ちた夢たちの骸
季節の手妻は継目も見せず
ゆ ....
カーテンにくるまって

部屋のなかに飛び出せば

暗い廊下に佇むばかり

小学校のパイプと木の机

銀色に染めたら居眠り

ベッドで一回転、二回転

自転車替えて顔替えて

 ....
五線譜にのらない音楽
数学的解決を持たない生命

リズムもない詠唱
楽器を持たない自由

空から降りてくる精霊にキッスをして
それでも抒情は余ってしまって腐る

どこにも幸運な人間な ....
ノースリーブで
吊革に掴まる彼女
ちょっと
ワキを閉め加減なのが
まるわかりだぜ

どうした、恥ずかしいのか?
そんなに恥ずかしいのか?
お手入れ具合に自信ないのか?
それとも毛が濃 ....
畑の畝を踏みつけて歩くような
大きな台風が過ぎていったあと
庭中にたくさんの青柿が落ちている
渋くてとても食べるどころではないやつだ
うちには昔から柿の木なんて生えてないのに
こういうことが ....
ライカ病という病気は    一度かかったら
なかなか抜けられない    重いやまいだ

まずそのメカの美しさに   魅かれてしまい
レンズの写りのちがいに   驚く

戦場のカメラといわれ ....
速報に躍り出た文字 どうか君いないでくれよ "震度5 花巻"


背を向けたテレビジョンから遠く聞く 誰の業火に燃えている里


「大丈夫ですか、心配」 遠くから虚しく ....
油まく模様のみなもには色々がくる
熟れた椅子の脚や膨らんだ仔ねこらが
うつした空を破りながら流れてき
こまをなくしたバイオリンなど
海にとどくより岩くぼに憩う
そろそろ沈むことなど気にも ....
ヌメヌメの蝉や踏切警報機 第三の眼を開けない 蝉がいる 傷心の蝉ピノキオの鼻の先 石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く 山青なり枝芽つき
川縁に掃除機が壊れてあり
もう駄目やった三月とくたびれた俺
要塞に割り箸持って引き籠り
どないにでもなる

西陽を庭で吸いながら
終わった夢について考えると ....
私は中古品
でも 走れたらいい
ライトもLEDじゃなく 豆電球の橙色
それでも 三メートル先 見えたらいい

けれど五メートル先の人に
私の足は切り刻まれ もう走れなくなりました ....
人形も関節から
壊れてゆく、ら
しい。継ぎ目は
いつだって弱い
場所だからね。
かつてあなたが
若かった頃、肘
も、膝も、首も
指の中に取り付
けられた小さな
関節たちも、み
な ....
つい最近、メルヘンなるものをはじめて書いたので、
ネットをちょっとしらべてみたのだが、驚いた。

童話やメルヘンの公募は数知れず、賞金は詩の数倍で、
海外旅行の副賞までつくこともある。
もち ....
開き直って、当たり前のことを言う
そんなの詩人のやることじゃない
文法に縛られ、添削に精を出す
そんなの詩人のやることじゃない
奇をてらって、珍妙な改行、記号の羅列
そんなの詩人のや ....
つかれていたのかもしれません。
夏のさなかに
雪をかぶった連峰をみました
海辺を高速バスで走っているときでした
火事の中で氷を幻視するかのように
見たのです 

うたたねの山々は ....
耀う光のなか 疎らに枯れだす芝生
なにを疑うでもなく
彼女はそこに寝そべり
湧出する表層にみをあずけて
こちらをおもしろそうにみつめている

薄絹のみなれないスカートを
潮風にさらし
 ....
今年も夏が終わろうとしていますね
シュノーケルが必要なほどの湿度、景色はヤカンの湯気の向こう側のようで、いかにも夏の、うだるような暑さが支配している季節です

膝の裏に伝う汗を感じて
そういえ ....
  「風のことば」

西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

古い記憶をなぞるように
活火山はゆたかな放物線で
懐かしい風の声を
伝えてくる

空は ....
いきなり水曜におぼれる水に酔う
ふんでおくれ
ところう どころう


水びたしのことばは
町の名をいいまちがいながら
おたがいはりつき
電柱のほうにながれてかたまり

白々 ....
月が地球の影で

欠けているように見える

地球に住むぼくには

それあまりにもは遠い実感だ

命も宇宙もスケールが大きすぎるから

じぶんが世界に

どんな影響を与えているか ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7564)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
騒ぐ言葉_★- atsuchan69自由詩6*16-9-20
月曜日の人- 為平 澪自由詩10*16-9-19
夢のなかに生きる- 天才詩人自由詩3*16-9-18
猿に似る- 春日線香自由詩216-9-18
竹馬- 春日線香自由詩216-9-18
文学極道と国境- 天才詩人散文(批評 ...3*16-9-17
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩216-9-8
くすねた財宝- ただのみ ...自由詩7*16-9-7
あのときの- 吉岡ペペ ...自由詩416-9-7
タルカスの夕べ- 梅昆布茶自由詩916-9-7
夏の終わり- 花形新次自由詩216-9-7
青柿- 春日線香自由詩216-9-7
ライカ病- st自由詩3*16-9-7
逃亡者- 町田アキ ...短歌1*16-9-7
矢部川_借景- soft_machine自由詩4*16-9-7
ヌメヌメの蝉や踏切警報機- 北大路京 ...俳句316-9-7
第三の眼を開けない_蝉がいる- 北大路京 ...俳句216-9-7
傷心の蝉ピノキオの鼻の先- 北大路京 ...俳句116-9-7
石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く- フユナ短歌616-9-7
どないにでも- 奥畑 梨 ...自由詩5*16-9-7
自転車- 為平 澪自由詩516-9-5
わたしのアンティークドール- そらの珊 ...自由詩15*16-9-5
童話やメルヘンの公募と賞金- st散文(批評 ...2*16-8-30
愚か者の涙- ホロウ・ ...自由詩3*16-8-29
あいづち- るるりら自由詩14*16-8-29
芝生に- 末下りょ ...自由詩4*16-8-24
いつか、夏の日- 青の群れ自由詩516-8-21
風の国から- yo-yo自由詩3*16-8-20
水曜- 末下りょ ...自由詩4*16-8-17
魔法- 吉岡ペペ ...自由詩416-8-13

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