さえずりは無制限に落下して
 漲る心臓
内側からほどけ展開する
うすべに浮遊都市
生贄のメリーゴーランド
空を蕩かす視線を
 火の羽衣に包み
牡丹 
  ゆるりと爆ぜ
     ....
消防車のサイレンが街にこだまする真夜中
自発的な夢遊病のゲバラのシャツを着たガキどもが溢れ出て
革命とは程遠い犯行を繰り返す、おお
体制にとって彼らの存在は引っ掻き傷にもならない
 ....
眠れない夜には
そう
静かな音楽が必要になってしまう
それでも今夜は眠れない

月が満ちて
ゆっくりとしていても
アルテミスの歌が美しくとも
眠れない夜は
どうしても眠れないのだ
 ....
医師の言葉に呼応して
治療を始めた
余命半年は拭えた
(彼女はどこ?)

3週間×13
ずっと増え続ける数字
たかが数字 だが重い
できる事はする
頑張れ 私の内臓

今では何処 ....
雨が降ってくることもなければ
泉が湧くこともなかった
川は面に表情を走らせて
風を受けながら凡庸な経路を流れていくだけだ
山の中の細い渓流から始まり
川底の石や魚と戯れ
やがて里に下りて農 ....
をほわか。わた、さばなや
しかなれれとれ
きしよな、たまなまらやま

めだわかあたひぅしらだめん
かひらじぎごぞばれんだべんがぎ
まぱかい、まさおけこ、つ。ら。
ざばぺぶだはたにいき
 ....
家のまわりをうろついてるあの音
ざりっざりっと砂利を踏むあの音
あの音
二本の白い木のような足
指は全部ある
裸足で少し汗をかいてる
五月の夜
家のまわりをうろついてる
あの音

 ....
ぼく雅羅櫛
きみ観瑠奇異上意

異星人が過半を占める地球で

どうやら宇宙は愛の摂理で
成り立ってはいないようだ

老後の資金なんてもう要らないし
どうせ星になるんだからなあ

 ....
炎が眠っている
その熱と光を休めながら
かつて燃えたことを証明する
灰が柔らかな布団になって
炎は夢を見ている
かつて照らし出した
闇の中に浮き立つ人の顔が
ばらばらになって融合 ....
ふわり舞ういぐさのカーペットに、くっきり白くひかるやまぼうしの花、ひかげでお腹を出して寝そべる犬や、ミニクーパーの下でおひるねちゅうの猫、水鉄砲で遊ぶがきんちょたちに、ちゃりんこの蛇行運転じい ....  転勤で南相馬勤務となった。南相馬というと、福島第一原発の北30km以内の都市である。だが、空間線量は福島市より低い。南に行けばもちろん線量がどんどん高くなるが、市街地では暮らしに特段の問題はない。
 ....
柔らかな
背中の地図を這う指先に
明日を占い
地獄を垣間見て
白蛇のような舌先で
あなたを舐めつくす
不思議なその眼差しに
見入られて
心が波立つようです

巡りあったのはレタスの ....
更地より頭の中に一本のバラあればこそ孤独になれる

エサ発見!骨泳がしが押し寄せて神輿を担ぎ独房へまで

ほんとうにこわいひとはいつまでも笑顔鎧外せば火の粉吹く

何でもあるよ、夢、癒し、 ....
海になりたい

あなたの上に
覆いかぶさり

あなたの上で
おんおん
泣くんだ

あふれんばかりの
わがままで
あなたを
根こそぎ奪うんだ

行かないでって
言えばよかっ ....
風の強い春の日の中を走る
この二両編成のさびしい列車は
さながら私の部屋のような
根付いた親しみで満ちている
シートに座れば座布団のようで
人が乗れば来客が来たかのよう
そう思える寛いだ春 ....
実験工房にて
神学を爆破する導火線に
火をつけてみる

解体工房にて
蔓延するヘイトスピーチの
舌の根を根絶する
スナイパーロボットと
遊ぶ

あの建物は
もう誰もいないのに
 ....
岩を砕き
オリファルコンを突き
水を求める
それが俺の仕事ならば
もう何処にも彷徨うことなく
水を探せ

固い地盤を爆発させて
水を得るのだ

透明な
透明な
碧い水を分け与え ....
花の中反発しあう磁石かな 石の中から掴みだし
ほとばしる火の
洗礼により
おまえ打たれ
錬られ砥がれ
握られた人と共にあって

土を切り開き
木を切り倒し
人を切り裂いて
国を興しまた滅ぼし
繁栄と文化
 ....
正義は危険とする正義を喧伝し顔を見せない思慮深い正義


あざとくも皆の怒りを怒ることで崇拝される パーフェクト・ヒューマン


意地と恥なくなることが怖い君 老人と手を繋いで歩く
 ....
からっぽの引き出しがとびだしてきた 心などないとみんなに言われてた君の寝息に肩を貸す帰路


雨音に崩れてしまう紙の束 泥にとけだす歌をみている


テレビ越しにお怒りのきみ 善良なワタクシの詩をアガメヨという

 ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
遠くの山々が
のどかに雲の帽子をかぶっていた日々
春の野をいっぱいの花でみたし
初夏の木々を新鮮な緑で塗りかえてくれた
美しい地球よ
恋しい地球よ
どうか
山を崩さないでくれ
家を ....
人が疲労する以前に
時間は疲弊し尽くしている
触れようとして伸ばした手の指は
じりじりと焼かれていき
その先には花が咲いている
名前もなく特徴もない
あらゆる花を平均して作られたかのような ....
フィギャーノート創始者の
マルックとカールロに会った2006年

彼らは「北方派五分楽団」の演奏を観て
指導者が素晴らしいとコメントしたけど
ボクが指導者だと知った時に
信じられないという ....
季節の冬ではなく
神経の冬がやってくる
いつの間にか肉も骨も失って
外界に直接神経で接触するようになった
神経は少しずつ削ぎ落とされ
細く細く、極限まで細く
硬く硬く、張り詰めてしまって
 ....
失う口形を魔の辺りに視て尚も孕むかシ
トワに問う意味に倦み編みあぐね拗ねる
ウタの蒼さ麻袋に包み墓に供え貫かれた
裸の螺の水仙うねりのネを張り伸ばし蝕
される音韻のシズク触覚でハジク悼むこ
 ....
「思春期」


疎ましく膨らんで
悩ましく弾けて
狂おしく奔って
暑苦しく押し黙って

思春期なのか
四月は変拍子

狼狽える前髪で
躊躇う指先で
彷徨う吐息で
蹌踉め ....
花だから咲いたらすぐに散ります
誰かが言いました

わたしは薄いうすい一枚の紙です
折り鶴が言いました

わしは古いふるい一本の木だよ
仏像が言いました

ぼくは孤独でまぬけな人 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7564)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢と現の境で瑞々しく花首垂れる者あり- ただのみ ...自由詩8*16-5-21
Side_by_side- ホロウ・ ...自由詩3*16-5-21
忙中閑- レタス自由詩216-5-21
がんと共に- 小川麻由 ...自由詩5*16-5-20
- 葉leaf自由詩316-5-20
ひらがなせいじんのうた- 飯沼ふる ...自由詩216-5-20
あの音- 春日線香自由詩316-5-18
平和に捧ぐ- 梅昆布茶自由詩816-5-18
眠った炎- 葉leaf自由詩1316-5-14
波うつカーペット - 阿ト理恵散文(批評 ...5*16-5-12
南相馬日記- 葉leaf散文(批評 ...316-5-8
刺青- レタス自由詩1116-5-5
仲よし村- 唐草フウ短歌5*16-5-5
海になりたい- umineko自由詩13*16-5-4
飯坂線- 葉leaf自由詩316-5-3
実験工房にて- 梅昆布茶自由詩1016-5-3
水守- レタス自由詩8+*16-5-2
花の中反発しあう磁石かな- 北大路京 ...俳句416-5-1
- ただのみ ...自由詩8*16-5-1
雑石- 深水遊脚短歌1*16-4-30
からっぽの引き出しがとびだしてきた- 北大路京 ...自由詩216-4-25
そっぽを向く- 深水遊脚短歌3*16-4-25
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩17*16-4-22
恋する地球を恋する- yo-yo自由詩3*16-4-20
幻花- 葉leaf自由詩216-4-19
フィギャーノートは使わない- 板谷みき ...自由詩2*16-4-17
神経の冬- 葉leaf自由詩216-4-17
書くか・ソレデモ- ただのみ ...自由詩7*16-4-10
発条式発泡詩_<1>- nonya自由詩1416-4-9
なんとなく春だから- yo-yo自由詩7*16-4-7

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