あれはそう、蒸し暑い初夏の深夜だった、ちょうど、今夜みたいな…俺は安ワインの小さなボトルをラッパ呑みしながら人気のない路地を歩いていた、ベロベロで…月は無く、といってひどく曇るでもない、なにも .... 底に沈む写真を拾いに
多くのひとが海に潜る


千切れた髪を集めたひとは
烏賊に
折れた指を集めたひとは
海星に
破れた耳を集めたひとは
貝に
余った骨を集めたひとは
蟹に

 ....
或る深夜観たいものがある訣でもないのにTVを点けた
想わず眼を見張ったそこには見慣れた歩行器を必死に
掴もうとするいつかのぼくがいた

もちろんそれはぼくではなかった
ぼくと同じ脳梗塞で倒れ ....
小さな
ぼくなら
海の近くから
人ごみにでては 浮かれた音楽を聴いたり
アメリカ映画ばかり



 まるで
 大人の挨拶のようにきみが呼ぶから
 ぼくはきたけれど
 いつにない星 ....
赤ちゃんの髪の毛のように頼りなく
やわらかい抱擁に
「あい」というなまえをつけてみるこころみ。

おずおずとしたやさしい腕の持ち主を、見上げる。
いちねんまえの初夏の木陰で、透明な涙が光って ....
焼き芋売りのおじさんが
自慢の芋を 「新聞に包むんが一番 うまいんだ」とか
「栗より甘いよ ほら十三里だよ」と渡してくれて
九里たす四里で 十三里なんだよ とか なんのこっちゃか解らんこと ....
霖雨が好きだ
騒がしい街を沈黙させるから

落陽が好きだ
燃え尽きる前の灯りのようだから

吹雪が好きだ
すべての存在の輪郭を消してしまうから

昨日が好きだ
もう二度と訪れはしな ....
 風化した紙に閉じ込められていた、雲が、大海原の上空を滑り抜けていく。放ったのは誰。ここに人間が生まれていない時からの、長い旅を終わらせることが出来るのかどうか、その問いを。赤土が日を浴びて紅色の発光 ....  
アカシアの雨がやむときをききながら

雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる

月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、



*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
行司軍配は
西方
キモキモおじさんの
キモキモ行為が有利と見て
キモキモおじさんに上がりましたが
協議の結果
キモキモおばさんとキモキモおじさんの
体がひとつになるところを
想像してし ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話

熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
今日
薬缶のたまごで目玉焼きを作りました
蒸気を吹くので食べるのに一苦労でした
ソーセージのたまごを割ったら
中から生肉が出てきたので
塩を振りかけて焼きました
いつの間にか皮に包まれてい ....
ことっ


かすかな音が
わたしたちの奥の奥のずっと深いところから
した





ぶくっ
ぶくっ





おずおず
と ....
 『蝿の王』。『十五少年漂流記』との比較されることがあると聞き、どのようなものか気になって読んだ覚えがある。今から十年も前になるだろうか。おぼろげな記憶を頼りにざっくばらんに概要を述べれば、漂流した少 .... 図書館やツタヤで借りて読んだ本です。ネタバレあります。

『RDG レッドデータガール 1〜6』荻原規子 著
アニメ化されているので読んでみました。面白かったけど、色々少女マンガぽかった。今どき ....
死に逝く間際
人は自らの人生を 遠く
心象風景として眺めると言う

ある者は石くれの丘に広がるぶどう畑を見た
長年の労苦のまだ見ぬ結実を眺望し
その芳香と甘さを味わうかのように
微笑みな ....
 
知らん間にこわがりになってもうてたわ


しゃぁないやんって、言うてぇや

なぁ、なぁ、言うてぇや



 
何かすげえな
俺のポコチンごときじゃ
まるで歯が立たない感じだ
「 えーい、ポコチンに歯を立てるな!」
ベトナム戦争映画?
ルービック・キューブ監督?
懐かしいけど
わけわかんねえ
貞 ....
歌えるのに歌いすぎない歌手がいることを
ぼくは知っている
吹けるのに吹きすぎない奏者がいることを
ぼくは知っている
書けるのに書きすぎない作家がいることを
ぼくは知っている

そしてまた ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
蚊柱が含む陽光 梯子のよう 風に溶かした魂がゆく


残業で疲れた身に最後の仕事 貼り付いた蛾を振り払い部屋へ


雀蜂 拳と同じ大きさに驚き 子供は動きを止める


牛乳 ....
 
Tell a lie

Tell a lie for me

At the very least, only tonight



 
気がつくと
幻影は去っている
残された静けさが
開放感と
自分であることの証しの取引が済んだことを
物語っている



 不思議なもので
 心の中から自由がきたとき
 彼は門の鍵 ....
 
混沌とした水が透けるとき

言葉を釣り上げる喜びといったら


あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ



 
二人のホームレスが同じ公園に暮らしていた。一人は家庭の不幸により、暫時行き場所を失った優秀な青年。もう一人は幼い頃からの窃盗の常習犯で長く浮浪生活をしていた。二人は意気投合し、配給される食事を一緒に食 .... 鏡から手首生えてる二本半


生活臭隠すためだと家を焼く


心臓が別れ話を切り出した


仔羊の肉脳内で水洗い


髪の毛に侵入されて操られ


冬が来る非常ボタンを押 ....
弟が、壁に短い線を引いている。
それをくりかえしている。
何を書いているの、と訊ねる。
雨、と答える。
わたしは傘をさす。

テレビは激しい雨音。
大雨、洪水、注意報。
誰かが言った。 ....
夜垂れ、ゆびだけで明けては
とき時とすくい、
くちへ運ぶけれど
二、三はんだら、もう飽きてしまうよ
蓋の裏に寝かした舌は
そのあすを、知ったように転がしていて
(私は垂べ続け、
あまいあ ....
 
あかん日もある

そんな日もある

けど、そやない日もある




 
鼓膜が歪むくらい丸められ詰め込まれた愚劣な落書きにも似た囁きのあれこれは限られた空間で腐敗し膨張し支配し圧迫し痛烈な痛みを脳にまで届かせる、暴力的な静寂の中で網膜に虚ろを記録し続けている霧雨の午後、混 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エアコン- ホロウ・ ...自由詩4*13-5-19
- 茶殻自由詩3*13-5-19
頑張れオッサン!- HAL自由詩8*13-5-17
砂の好きな海- 乾 加津 ...自由詩16*13-5-17
はじまりはいつも、はじまりすぎている。- 凍湖(と ...自由詩5*13-5-16
栗より甘い- るるりら自由詩11*13-5-16
本質と原理- HAL自由詩8*13-5-15
歴史性- 破片(は ...自由詩313-5-14
アカシアの雨がやむときをききながら- 殿上 童自由詩24+*13-5-13
物言い- 花形新次自由詩213-5-12
蜜と毒- 砂木自由詩20*13-5-12
日記- 葉leaf自由詩7*13-5-10
アジェリッド(涌き水)- 草野大悟自由詩413-5-9
ウィリアム・ゴールディングの『蝿の王』- pur/cran散文(批評 ...2*13-5-9
最近読んだ本- ふるる散文(批評 ...4*13-5-8
叢の日- ただのみ ...自由詩22+*13-5-8
言うてぇや- 殿上 童自由詩20*13-5-6
フルメタルパンティ- 花形新次自由詩113-5-6
ぼくが知っていること- HAL自由詩8*13-4-30
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30
羽虫- 深水遊脚短歌4*13-4-28
for_me- 殿上 童自由詩13*13-4-28
青春- 乾 加津 ...自由詩8*13-4-18
やめられそうにないよ- 殿上 童自由詩26*13-4-7
詩想- 葉leaf自由詩413-4-7
ちょっとずつ食べられたいな- ふるる川柳7*13-4-5
泥濘- sample自由詩713-4-4
絶対0時- ゼンメツ自由詩413-4-3
けど- 殿上 童自由詩21*13-3-24
生まれを鎮めるためのなにか_(The_Collection)- ホロウ・ ...自由詩3*13-3-24

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