白い柱の背骨を
クネらせた
憂鬱

そう見えたもの
それは――

千切れそうなほど
頭を垂れたまま
しんしんと澄んだ闇を
受け入れたその
首の付け根に

先細るほど渇き切った ....
 
前略 わたしはぼちぼちです

あなたはいかがですか 草々

追伸 ぼちぼちだといいな



 
かつてそこは湖だった 生活の毒が冷たい凶風に舞う


ほんの一回噛んだ砂の記憶のために理性で味わう間引き菜の浸し


暗闇も深夜放送も愛せない夜のために砂嵐を録る


撫でた ....
寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く

大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
ショパンのノクターンを演奏している
サンチョ・パンサ号という
ふたりで名付けた彼女のグランドピアノのことで
彼女は、音が死んでいく、と悩んでいる。
音楽の師匠は、ちょっと綺麗な言葉じゃないけれ ....
ちっちゃな 魂さんへ
ある日 もう一度 お母さんが見たいと思った

それはわたしだった?


わらって ついてくるのは
可愛い 犬です
もう一度 もう一度
わらって
ついてくる
 ....
青い線を切って夢を見ていたのかな。お風呂で2回イッた後にシャンプーするのめんどくさくなって。なんとなくカミソリで切ったらさ、なんでか痛くないんだよね。もう切る前から夢を見ていたのかな。ちな .... イチョウが裸になるころだった。
あなたは、白く横たわっていた。
せまい台所のカーペットのうえに。

口にガス管が咥えられていた。
明け方だったとしか記憶にない。

おれは
そのころ
 ....
ざっくり言えば、海
へ行くつもりはなく
飛び込み
嵐の中で
自己完結する

ざっくり言えば、ビル
から飛び降り海
へ沈む夕日
終わらない創作料理
100人前のデザート
食い散らす ....
寝言でこぼれた未練が染みになった 【あたらしい一日】

ところで
どこともなく金木犀の香りがして
新しい季節の梢で すずむしが
昨日より すこしスローな音色の 今日を謳う

ところてんしきに
としごろてきに ....
ぼくの首に人知れずかかっている見えない時計の針は壊れていて
気づけば 四六時中
あなたのいる方角ばかりを示している
昼間の12時の時報でもないのに
延々とあなたの名前を呼び続ける
たぶん だ ....
僕のケータイは
常時マナーモードだから
君からのメールが来れば
振動して知らせてくれるのだけれど

ポケットに君との連絡手段を忍ばせて
電子的お手紙を待ってると
振動するからパカッと ....
                 
ぼくは大切に飼っていたのである
泥川からザリガニを取ってきて 喰わせた
嘴の一突きで赤い頭を割り ピーコは喰った

切り株のうえに 
おとうさんは羽を押 ....
雨の降る日に一人坂道を上る
先の見えない坂道をひたすら一人で今も上っている
君に会うために

痛みを乗り越えてきたことを思い出す
乗り越えた喜びに浸っても また痛みがやってきて
そ ....
君たちはペット飼ってる?
俺は飼っているよ

君たちのはどうせ
犬とか猫とか
せいぜい鳥ぐらいでしょ

俺のは凄いぜ

俺の直腸の鍾乳洞には
コウモリなんていやしない
カンジタの ....
触れるだけで音も無く切れる鮮やかな刃先が咽喉元にあるかのような心境だ、ほら、勘付いているだろう、ただの亀裂だったものが次第に音を立てて崩れていきそうな予感に。デッド・ラインのすぐそばにもう .... ナ、ナ、ナナジュウキュウエン!救援を求ム。そうゆうことにしておくから


くるくるうシンケイスイジャクわたしのこきゅうはちきゅうをゆがめつつ

つつがあるちょこっとかじるチロルチ ....
君の肩幅は私が描く世界の幅、
小さな世界の思い出、
小さな言葉で綴る午後。
前髪より軽い言葉のられつ、
女の子が好きな女の子が描く
スカートの柄。
チョークの粉が、まぶしいなんて、
全部 ....
終わりの始まりって何時だったんだろうと、かなり苦めの珈琲を入れながら考える。
そういえば、いつから秋になったのか思い出そうとするような。

そこに有ったことに気づかない。
あまりにも自然で、穏 ....
 .
それは風のようにわたしに入りこみそしてふきすさんだ
なにもかも捨てされと命じなにもかも奪い去ろうとした
わたしはそのざらざらしたふとい幹を両手でつかみ
からだは折れた枝のようになびいた
 ....
手を振り返さなければ乗れた終電 賞味期限が切れたからくれたのか 隣の村とぼくの村の間に 
鎮守の森が有って
鳥居の奥には不思議な気が漂っていた
大きな楠があって 
その前には祠があって 
神様が居るらしい 

子供のころ お願いしたのだが
たとえば ....
わたしはピアノなのだろうか
誰かが
わたしの蓋が開けたら 喜ぶだろう日に
開け放たれたの

なのに あなたったら こころが ふらっとにのっちゃって
わたしをメゾピアノにもさせないで
わた ....
目と口は似た者同士
じっとして居られないいけない子たち
耳と鼻は抗うことのない姉妹
{ルビ盲=めしい}で{ルビ唖=おし}の穴凹ふたつ
手探りすれば硝子より
始末に悪い情緒の破片
記憶に纏ろ ....
 咲き乱れあかと白との秋桜

 板塀に数多咲きける朝顔や

 みぎ見れば三四輪の芙蓉花
ひとしずく、落ちて夜明けを目覚めゆく{ルビ希=ねが}いを祈りを君の瞼に


白い鳥ふいに飛び立つ{ルビ海岸=うみぎし}に遥かな時をひとを忘れる


また夏に帰ってゆく旅誰もいない駅にまどろ ....
知らない気持ちに塗る薬が愛で
もっとあなたを知りたい気持ちが夢で
愛し愛されることが現実で
離れないように君の手を繋ぐことが
人間関係なら
僕らは孤独を知らずにすんだかもしれない ....
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