二〇二〇年一月一日 「ウィルス」


 あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
{引用=ヴィーナスの骨格標本}
ぼんやりした横顔に秘密がひとつ擬態する

ぼくは夢に絡まったままコーヒー自殺を図った

飛行機に乗る人とよく目が合う朝

青く濁った空の吐瀉物からなにを紡 ....
○「年度始めの苦悩」
真面目に考える人は
大変だあ!

☆「荷」
時として自分の能力以上の
荷を背負わされる時がある
荷が重すぎると
頂上に立てない

○「ありのまま」
弱さも欠 ....
開戦を前にして、アイソニアの騎士は、
アースランテの首都であるハンザガルテに呼び出された。
正式に千人隊長へと任命されるためである。
人々は熱狂的にアイソニアの騎士を迎えた。

アイソニアの ....
Для детей
(子どもたちのために)

と胴体に
白いペンキで落書きされた
ミサイルが落下した

避難しようと
4000人もの人たちが
集まっていた駅めがけ

残酷な贈り物 ....
 
 十二月から三月いっぱいは無人駅の除雪作業員として、ごく早朝の勤務があり、あまり深い睡眠を得ることができなかったが、四月に入りそれがなくなり、割とよく眠れているのではないかと思う。
 家業、山 ....
 詩が書きたいのに書けないという病に陥ることがある。しかし、締め切りがあるわけでもなく、誰も私の詩を待っていてくれる者など居ないし、金銭的価値もないだろう。
 私にとって詩とは何だったのか、と考える ....
ナポレオン、ヒトラー


二回も助けてやったのに

その恩をわすれて
お前が侵略者になってしまうとは


神がロシアにお怒りになっている


侵略者を許すことは決してない
 ....
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」


 飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ....
{引用=老けてゆく天使}
明るい傷口だった
セックスはままごと遊び
片っぽ失くした手袋同士
始めから気にしなかった
一個の果実のような時間
なにも望まなかった
白痴のように受け入れて
 ....
支部総会の役員決めで
師の意に反するような言動を取ってしまった!
その事が気になってその後の練習を続けて二回も休んでしまった
師に厳しく注意されたら謝って脱会しようとも考えた
しかしいつまでも ....
ついこのあいだ
やってきたと思ったら
もうお別れか

さよならなんて
とても言えそうにないな

手を振ったって
今年だけは

誰もあいさつなんて
してくれないと思うよ


 ....
プーチンの顔から
表情がなくなったのは
シワ伸ばしをしたから説
その一方で
バイデンから表情がなくなったのは
アメリカ初のAI大統領だから説
はたまた
キンペーから表情がなくなったのは
 ....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた

ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
殺しに行く
戦闘機の航跡雲が
──とても美しい
朝の、晴れた空に
罪はない

美に関係性はない
あるのは
自分でも分からない
シンプルな
本当にシンプルな
感覚だけなのだ
 もしも死者が定型ならば、
 生者は不定形ということなのか
 水に浸かった流木が沖に着くとき
 ぼくのなかに存った永遠という辞がすべて、
 駅という一語に置き換えられるのはいったいなぜ ....
来たるべき日の訪れを 縋るための妄執で うちにまぎれる
ひざまずき蕾に授けるための失念 白昼夢の天球は一部分で

    カモフラージュの雨月かも。計画は順当に、

       ともしびと ....
二〇一九年四月一日 「?」


 烏丸御池の高木神経科医院に行って、睡眠誘導剤やら精神安定剤を処方してもらって、隣のビルの一階にある、みくら薬局で薬をもらったあと、いつもいく河原町のバルビル近く ....
狂気はずっと、咆哮を循環させる、それは海のように満ちていて、激しい雨のようにいらだっている、冷たいフローリングに、架空の血液が滴る音がする、白昼夢の中だけの失血死、蒼褪めた肌は寝不足のせいだけでは .... 「絵は省略なり」
という画家の言葉を聞いて
小学高学年のときからの
疑問が解けた!
もっと早くこの言葉に出あっていたらなあ!
登録済みの散弾銃を二丁も持ち

どうやらだいぶ前から
精神異常のような行動が
みられていたという

あかひげ先生のような
善良な医師が犠牲となったこの事件

事実の報道ばかりで

 ....
○「情報禍時代」
情報の垂れ流し
情報に振り回されている

○「人間関係」
*「ボケた!」と言えば
だれもそれ以上は責めない

*謝り上手は
世渡り上手

*いい悪いは
後から ....
仮寓の蝸牛には
やり残したことがいっぱいあるのだが

奇遇という気球に乗って
無音の空の旅をしてみたかった

修羅場という修羅場がなくて
絵になる風景も知らずに

雑踏に紛れて遺伝子 ....
二〇一九年三月一日 「考察」


同じ密度で拡散していく。


二〇一九年三月二日 「箴言」


仏に会えば仏になるし、鬼に会えば鬼になる。
ひとはひとと出会って、ひとになる。
 ....
二〇一九年二月一日 「現代詩集」


 集英社から出た『世界の文学』のシリーズ、第37巻の『現代詩集』は、まず学校の図書館で借りて読みました。のちのち、ネットの古書店で買いました。ウィドブロの『 ....
二〇一九年一月一日 「ウルトラQ」


 元旦からひとりぼっち。ウルトラQのDVDを見てすごす。やっぱり、ウルトラQの出来はすばらしい。ちくわを肴に、コンビニで買ったハイボールも2杯のんで、いい ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみ剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
わだ ....
雪凍リ足跡続く街中で
ガラスの割れる音が聞こえた
○「老化」
体は日々老化していく
心は日々落ち着いていく

○「情報過多」
情報過多による消化不良

○「おしゃべり」
会話ではなく
舌を動かしていないと
淋しいから
ばあちゃん ....
たかだかと
つるされた首は
とまどっているのです

とまどうことに
とまどう自分に
いらだっているのです
                 
首は、しょせんクビでしかないことを
よく ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の日めくり_二〇二〇年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-4-11
平和主義者の丑の刻参り- ただのみ ...自由詩3*22-4-10
独り言4.10- zenyama太 ...自由詩4*22-4-10
開戦前夜(五)- 朧月夜自由詩2*22-4-10
ミサイルの贈り物- st自由詩322-4-9
夜明け前を歩く- 山人散文(批評 ...4*22-4-9
詩はどこにあるのだろうか- 山人散文(批評 ...7*22-3-29
侵略者に下る神罰- st自由詩322-3-28
詩の日めくり_二〇一九年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-3-28
パンドラがあけた大きい方の玉手箱- ただのみ ...自由詩5*22-3-27
自分のはかりによって人をはかっている- zenyama太 ...自由詩2*22-3-27
冬の後ろ姿- st自由詩322-3-1
ときめきメモリアル- 花形新次自由詩122-2-28
ともし火のような無人駅をあとにして- 山人自由詩14*22-2-5
感覚- 花形新次自由詩522-1-31
the_beach_boys_strikes_again- 中田満帆自由詩722-1-31
手放したわけでも- あらい自由詩122-1-31
詩の日めくり_二〇一九年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-1-31
カオスの中のブレス、そして永遠のグルーブ- ホロウ・ ...自由詩1*22-1-31
大疑問- zenyama太 ...自由詩1*22-1-30
猟銃事件の怪- st自由詩322-1-30
独り言1.30- zenyama太 ...自由詩1*22-1-30
蝸牛のうた- マークア ...自由詩18*22-1-25
詩の日めくり_二〇一九年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-1-24
詩の日めくり_二〇一九年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-1-17
詩の日めくり_二〇一九年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-1-10
遥か、君と- ひだかた ...自由詩622-1-7
路面凍結- 足立らど ...短歌4*22-1-7
独り言1.6- zenyama太 ...自由詩2*22-1-6
藁焼きてんまや- 草野大悟 ...自由詩222-1-5

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