梅雨は終わり
夏がやってきた

海開きの日
夏本番がきたことを表して
陽射しを強く感じる

静かだった砂浜
賑やかになり楽しそう
この日を待っていた

海の家は
夏にしかない
 ....
フォー・ビートが沈み込んでいく
目録のない夜の隙間
非常階段の泣声
男か女か分からない

カルヴァンクラインの残骸
浴室に注射針
充血した瞳が
最期の瞬間に見たものは

あなた ....
見えないものが膝の上に居て
明けてゆく空をみつめている
むらさきの径 つじつまあわせ
陽を呼ぶ声 目をふせる声


指のすぐ上を廻りつづける輪
まばたきすると赤くにじむ輪 ....
「イラハポ」は、「イラストレーション+ことのは=ポエム」の略(イラ は ポ)です。
ポエケットで販売しようと思って詩画集みたいなよくわからない冊子を作ったのですが、コロナ自粛で参加できなかったので、 ....
  

海のいきものになる
瑠璃色のひかりでいきると
遠くの錆びたレールから
らいせ、らいせ、と響く合の間

間違っていた事なり
理由の答えられない境界線
無ではない君の宇宙

 ....
林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく

急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
 ....
この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振 ....
 今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
 優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
 眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで ....
 もういらん カタカナ言葉 無味乾燥
 恐がるな 先取り不安 甘えだよ
 この世は 色んな人いて 面白い
 出したもの 好きにしていいよ あなた任せ
 怠け者 呼吸だけは してるみたい
「家が裕福で顔立ちも優れた青年が《街》におり、」とその物語は語り出される。
 思い掛けない一角から起こる破裂音が年々音量と頻度を増しているこの街の中で、世代を越えて変わらない物はこの上演会だけだった ....
{引用=くたびれはてたやつらが
ざくざくとわきだしてきて
としとったたいようとあくしゅをする
わたくしは
くるい
すべてをだめにしたあとで
えりをただして
あしたにあいさつへいこう}
 ....
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
君の吐息はちいさな部屋の空気を揺らし
君の想念はだれかのベッドにしのびこみ
不思議な夢を紡ぐだろうか

ヴィトゲンシュタインにも小さな教え子に
猫の骸骨を組み立てさせたり
社会実習を経験さ ....
くらい頰を引きつらせて
うつむく麦わら帽子、
伸びた首すじに圧しかかる
逃げられない、罪の意識。


戦場に投げ捨てられた
100を超える銀縁眼鏡たち、
鋭く回転する、音を立て ....
 そつと触ったものは身を凍らせ すんと小さくなる いたみだけがソコにのこります。これが感情というやつなのでしょう。
 冷たくも燦然と仄めく、棘の酔うな粘りを、羽根と零した唯の魂が取り憑いてしまっただ ....
上っ面の言葉を交わしすれ違う恋人家族その他大勢

本当がまるで無いのになぜ刺したナイチンゲールの胸はくれない

表面張力肥大する星一つ縛れる嘘が行ったり来たり

面倒な人付き合いを弾いたら ....
冷蔵庫にわたしの好物がひとつ増えている
星の夜に歯型をつけてねむる
719円でブラジル産の
冷凍の鳥のもも肉を2㎏買ってくる
冷水に漬けて流水で解凍すると
だいたい8枚のパテがとれる
一枚ずつ小分けしてラップで包んで
冷凍庫に入れて冷凍しておく
これを一枚 ....
何と!8日間ぶっ通しで
刑事コロンボを
放送するということなので
テレワークしつつ
ずっと見ている
時折小池朝夫の声じゃなくなるのが
気になるが
これでもか、これでもかって
いうぐらい ....
{引用=地球に於ける生命の反転現象について}


そろそろ認めよう、途轍も
なく分からないのを。まず世界の根底が
分からない。そして根底に根底が
あるかも、根底
の構 ....
大小の刀を二本も腰にさしていては、さぞかし歩きづらいし、走るとなったら駆けづらいだろうなって
常々感じていた

士農工商の身分制度の中でいちばんに位置していても、その暮らしぶりは窮屈で自由じゃな ....
だいすきだった詩人が
詩のことなど忘れて
湯を沸かしている

うすいまぶたに光が乗る

忘れて、
忘れて、
忘れて、
生きなさいね。


わたしの耳は聴く
すみません。
ちょっとかいてもらえますか?
あ、背中じゃないんですよ。
リュックの中にノートとペンありますんで。

え?いやぁ、私はご覧のとおり、
右手に長男、左手に長女のいるベビーカーで ....
 大振りで且つ皮の無い影に秘された鶯色の、葡萄の礫のような表皮が、あたりに広がっていく様を、あなたがひとつひとつちぎっていくものです。痛みを無くした義賊の有袋類の殺り方、確もゆめもうつつに。柔肌に恩恵 .... 光が渦を巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は次々と歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く燃えていた
生きることに飢えていた

 ....
 爆心地までの距離は手を離せば届きそうな天と点に近い間となっている。高い山肌の頂に燃える炎が燻り焦がしていく、その新しき陽の、陰に隠れた真新しい心臓を抜かれた夥しい遺体を見た。
 渋滞するバイパスへ ....
先生、あのね
わたしは不幸な花なの
蜜を吸いに、不幸な蜂たちが集まってくるの
わたしはそれを友達と呼ぶし
向こうもわたしをそう呼ぶけど
蜂たちが幸せになったら
わたしの蜜なんて不味くて飲め ....
人は、なれるもの
昨年までエアコンがなく

といえば全裸で
過ごすものであったのに
今となっては朝から冷房を入れて
そのくせ布団に
這入っている

人は、なれるもの
家族が一 ....
どうにも目がさえて眠れないので
今日の夢をゴミ箱に捨てました
今日の夢は泣いていましたが
何も言わずにゴミ箱に蓋をしました
ひとは残酷ないきものです
ティン・マシーンを聴いていてふと
 ....
コンフィデンスマンへ捧げる歌(都都逸)

忌々しきことと
下手なひと飲み
ハリポタの蛇
興ざめて

大きな波に
さらわれた木馬
爪の傷あと
舟のヘリ

田子の浦にて
わからな ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6588)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海開き- 夏川ゆう自由詩420-7-25
世界中のさよならの鐘をふたりで- ホロウ・ ...自由詩3*20-7-25
しずく指す先- 木立 悟自由詩220-7-24
詩画集みたいな変な冊子「イラハポ」についてのご説明- ふるる散文(批評 ...4*20-7-24
ウルトラマリン- AB(な ...自由詩5*20-7-24
ブナ林にて- 山人自由詩16*20-7-24
きれいな水の中で感じたこと- ジム・プ ...自由詩9*20-7-24
夢日記。- あらい自由詩120-7-23
狂句⑰- あい う ...川柳120-7-23
第六七二夜の街- 阪井マチ散文(批評 ...3*20-7-23
混沌ー予備校のことなど- 道草次郎散文(批評 ...420-7-23
哀しみ一滴- ひだかた ...自由詩1020-7-22
君の宇宙- 梅昆布茶自由詩720-7-22
陽炎の歌- 秋葉竹自由詩420-7-22
内界の廟- あらい自由詩120-7-21
胸は紅- 為平 澪短歌820-7-21
たぶん伝わるということ- カマキリ自由詩320-7-21
詩人もどき、ジム・プリマスの毎日- ジム・プ ...自由詩6*20-7-21
AXNミステリー- 花形新次自由詩120-7-21
分からない___という欺瞞の詩- 道草次郎自由詩3*20-7-21
サムライ天国ニッポン- こたきひ ...自由詩320-7-20
詩のことなど- はるな自由詩620-7-20
かいてください- 木葉 揺自由詩10*20-7-20
- あらい自由詩220-7-20
光の星(改訂)- ひだかた ...自由詩420-7-20
みのかわはいで- あらい自由詩120-7-19
先生、あのね- 印あかり自由詩720-7-19
- 三月雨自由詩3*20-7-19
夢を見るのは悪いことではないけれど- ホロウ・ ...自由詩12*20-7-19
コンフィデンスマンへ捧げる歌(都都逸)- 足立らど ...伝統定型各 ...3*20-7-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220