夢みていたのは二十歳を越えることだった
学校も卒業して社会に出て(とりあえず
予感していたのかな)挫折した
そのまま 挫折 を歩いています
挫折ってとても素敵
いまがあまりにも素敵だから ....
うまれいずるものを
おさえこむちからもなく
うまれいずるものは
しずくとなりわたしの腕から流れ出る。
宿命と名づけた
うまれいずるものは
わたしの耳を支配し
目をからめとっ ....
時計の針が壊れた残骸のある
人気のない広場で口笛を吹いている
早朝の光に満ちているが
もはや早朝といった時間を超えている
みな、何かを確かめようと躍起になっている
私は既に確かめ ....
ちりめんじゃこを
食いながら
一匹一匹に
詫びを入れる
イルカの絵買ってから音信不通やけに激しい風が吹いてる こんなにも
ひろびろと
あおい風のなかで
ぼくらは
鳥になれない

だから
雲よ
ぼくらは
こうして寝ころんで
風をつるのだ

頂にさく
空のしずくのように
お腹から卵を一つ取り出して 私は一つの「し」をつくる
月に向かって 卵を放り投げておくと
月は空で泪目になるころ 「し」をこぼす
私は卵を産むために 屋根裏部屋で猫とじゃれ合い
卵を夜 ....
今日も漂いクラゲになって

疲れ果ててもおれは歩く

いにしえにこだわるきみ

変わりゆく言葉は生き物

出せないきみはなにしてる
わずかな時間の中で
何度も
何度も訪れ、もう
その存在を信じることも
できなくなった情景
静かだった場所はそうでなくなり
またすぐに静かな場所に戻

誰かがいたことに
気づくの ....
いつだか忘れるくらい昔のことだ
うたたねをしていたやかんは飛び上がった
お尻に大火傷を負い落っこちた
あららお水を入れ忘れた
それにしても駄目なやかんねえ
優しいおばちゃんは呟いた
無茶苦 ....
「暑いよ、暑いよぅ」

振り向けば
声の主はキャベツらしかった
東八通りでおれは
扉が透けた
コインロッカーのようなものに
入れられたキャベツに
助けを求められていた
これが新型 良 ....
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A  
 
理由のいらない椅子が並ぶ
未明に墜落した紙飛行機の残骸と
食べかけのルーマニア菓子
砂浜の砂の数は
既に数え尽くしてしまった
栞の代わりに挟んだ魚が
静かに発酵して
すべての ....
人間としての純粋さは
美しすぎる少年のように夭折した
私はそれを補うものとして
社会という書物を解読する意欲に満ちて
純粋なサラリーマンになった
だが純粋なサラリーマンはあっけな ....
煎餅の臭いとディーゼルカーの音 男と女がイビキで話す


背比べ ギャラリーいてもいなくても 靴は厚底 踵は浮かす


「セミの今年最初の声を記録せよ」 無理難題を気まぐれに課す
 ....
人生の沸騰する地点に足を踏み込むと
風景は次々と変転する映像となり
社会の新しい通路がどんどん扉を開き始める
人生は貪欲な海のように
人から物から制度から巻き込んでいき
至る所が ....
酔い酔いて塩なめる

塩なめて初めの味を知る

浜に出で潮の匂いただよう

岩塩をこつりと噛む苦さ

身体を走る潮の匂い
雨粒が小さな花を咲かせては
微かな匂いとともに散っていく
この瞬時の花々は
大地のてのひらに握られ
次々と貴重な命を失っていく
これは供犠であろう
あるいは祭儀であろう
今日 ....
生まれてくることを
たくさんの罪行を
積み重ねていくことを
風の広がりそのものである
行政官にゆるされたときから
私も同じ分だけ他人の罪行を
ゆるすよう定められていた
私は未 ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
世界中の海から集められた
追いきれない広さと迫りきれない深さ
あるいは群れをなす魚の一匹が発した
どこまでも届く一瞬の輝き
そういうものが
個人のはるか遠くまで開け放たれた
借 ....
人類みな兄弟
だから結婚できないの
重たくてでこぼこだらけの
大きな石を呑み込んだ
トラウマは
呑み込んでしまえ
噛み砕いてしまえ
胃腸の中できれいに消化されて
跡形もなく消え去ればいい

確かに私は被害者で ....
そんな気持ちになったので
センベロしてみた
千円でベロベロになるほど飲ませてくれる店が下町にあるらしい

「たきおかとカドクラ、ハシゴするけど来る?」
とツレに聞いたら
空腹を我慢でき ....
 
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
こんなに晴れているのに
こんなに暖かい朝なのに
激しく雪が降っている様子がはっきりと幻視される
今日は真冬

すべてのものは明らかに死んでいる
ただ物質が動いているだけなのに
 ....
六月某日、高知市内某所…

ホロウ・シカエルボクはすでに席についていた。約束の時間を少し過ぎてやってくる烏合路上。








烏合「やあ。」ホロ ....
人のいないオフィスで
ただ一人沢山の暗号を受け取っている
私は組織からはぐれたかのように一人働いているが
その実は組織をつなぐ要となるために
組織により深く入り込んで一人になったの ....
元カレのTシャツで牛乳拭いている ブスだって美人局かもしれないなやけに激しい風が吹いてる
アラガイsさんのおすすめリスト(7572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感想- もっぷ自由詩315-6-27
ヤモリ- あおい満 ...自由詩715-6-27
時計- 葉leaf自由詩415-6-27
ちりめんじゃこ- もり自由詩5*15-6-27
イルカの絵買ってから音信不通やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-6-27
空のしずく- 草野大悟 ...自由詩5*15-6-26
屋根裏部屋で「し」を作る- 為平 澪自由詩1115-6-26
孤毒- レタス俳句215-6-26
明るいところはどこにでもある- noman自由詩215-6-26
やかんとおばちゃん- 宣井龍人自由詩10*15-6-26
良心- もり自由詩2*15-6-26
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A- 北大路京 ...短歌715-6-26
理由- たもつ自由詩1615-6-25
かなしみ- 葉leaf自由詩415-6-25
セで始まってスで終わる- 深水遊脚短歌2*15-6-24
- 葉leaf自由詩115-6-23
海より- レタス俳句1*15-6-23
雨粒- 葉leaf自由詩415-6-21
ゆるし- 葉leaf自由詩315-6-18
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩21*15-6-17
絶望- 葉leaf自由詩415-6-17
できない- リィ自由詩4*15-6-17
克己の朝- 葉leaf自由詩115-6-16
センベロ- 鵜飼千代 ...自由詩22+*15-6-15
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
外傷の朝- 葉leaf自由詩215-6-14
片付けたっておもちゃ箱の中はグチャグチャ_―_ホロウ・シカエ ...- ホロウ・ ...散文(批評 ...1*15-6-12
人のいないオフィス- 葉leaf自由詩315-6-10
元カレのTシャツで牛乳拭いている- 北大路京 ...自由詩1115-6-9
ブスだって美人局かもしれないなやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-6-9

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