曖昧な
真の時空に咲くエバァと小鳥
 ひっそり想い出かたり

狐と狸
蕎麦屋うどん屋に鎮座する
鳶と猫の視線を意識して

雨上がり
ボラは唐突に跳躍をはじめる
これ見よがしに

 ....
(Q.きりんはくびがだいたいどれくらい
のびるんですか?)

私は街の雑踏のなかのきりんを見たことがある
長い首で歩いているだけで、窓を覗いていると言われ
足下がおろそかになり、ひとにぶつ ....
階層を施された荷馬車の一角にひかりが中る。
眩くて昇華される、どうやら辺りのようだ、

遺体の奥で植わる蛆虫が盛んに蠢いて出口をこさえていく。
それぐらいは許してもいいだろう
涙のかわりに胃 ....
誰もいない町に佇んでいる言葉


つめたさに目覚めた朝の冷めた夢


有限の湯気が光になっていく


ここにない声を再生している風


何もないただ大切な季節だった
二〇一六年四月一日 「愛のある生」


愛のある生

それが、ぼくのテーマだ。

「生」とは
いのちの輝きのことだ。

しかし、嘘は、すばらしい。
人生を生き生きとしたもの ....
夫が「コロナ感染者濃厚接触者」になって帰宅した

お相手とお互いマスクはしていたけれど
数時間対面で事情を聞いていたので
後からわかったのだけれど
「コロナ感染者」との濃厚接触者と認定された ....
ついこの前まで
白い花を咲かせていた木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている

その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでいく

 ....
"who",
{引用=「誰」、}

"who" is "there".
{引用=「誰」とは「そこに」である。}

"w ....
毎日後ろの家の犬が午後3時頃になると
鳴き始める
うちのワイフが散歩に連れていくまで
鳴いている
一方
横隣の家の山羊が
僕の顔を見ると鳴き始める
飼い主が出かけて淋しいのだろう
また ....
ちりちりと
夜風が弾ける
肌の面
肉から解離し
タマシイの
涼やか響く
原音が
辺りに木霊し
光っている

脳髄はとろり
蕩けるよう
夜風にうっとり
流れ出す
彼方此方を巡 ....
人のいる場所を歩いて来なかった
だから怪我ひとつしないで
守った心が大きく育ち過ぎた

重なることもなく
はみ出していくから
ひっくり返せるはずもなく

わがままなフライパンを
目に ....
 どこにでもいる野豚
 愛されているようだ
 とてもまるまるとした体
 分厚くて堅牢な肉の張り
 つややかな桃色の毛並み
 支える四肢の尖るつま先
 飛び出た大砲の黒い鼻先
 与えら ....
誰も読まないというのは、
ある意味【特権】だ

誰も読まないから、
何だって自由に書ける
ウンコ漏らしちゃったことや、
女子に立ちションさせてのんだこと
あんなことや、
こんなことをし ....
二〇一六年三月一日 「ブロッコリー」


いま、阪急西院駅の前のビルに自転車をとめたら
めっちゃタイプの男の子が近づいてきて
わ~
さいきん、ぼく、めっちゃ、もてるわ~
ってなこと ....


生きていることを楽しもうと、生きてみる。
すると呼吸がよそ行きの顔をする。夕飯が腸のなかで踊りをおどる。心臓がメトロノームになる。
段々、生きているだけで満たされていく自分が浮き彫りにな ....
あちこちで花が咲いてしまった。もう少し待って欲しかった。
ま新しいランドセルを背負ったむすめは、昼にも夜にも、こわいと言うようになった。わたしは(どうしてそんな愚かなことをと思うけど)なにが?と ....
● (曙)


薄暗い部屋の中
光のはしごがすうっとかけられ
それは
雨戸の隙間から漏れていて
僕はふとんから起き出て
手を翳した
掴むことはできない
ああ それでも
光に触れ ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
こんな時間に目が覚めて

どんな時間?

草木も眠る丑三つ時に

いずれ一人になる

その時にこんな夜に

また荒廃体験に襲われぬとも限らない

その時が来たら

自分の持 ....
もしもあなたが詩人になるというのなら
その時点で未来はすべて捨てなさい
あわよくば名を上げて、などと
考えるのならはじめからやめておきなさい


もしもあなたが詩人になるというのな ....
丸い目のばあさんが死んだ
これ以上できないほど
お辞儀したままの手押し車で
白い春の花の並びを
ゆっくり過ぎていった

まっすぐ前を見て笑っていた
ばあさんと誰かが呼んだ
娘は泣きすが ....
二〇一六年二月一日 「アルファベットの形しかないんかいな、笑。」


 何日かまえに、FBフレンドの映像を見て、いつも画像で、ストップ画像だから、ああ、素朴な感じでいいなあと思っていたら、映像で ....
「作者の八重歯が見えたら刺して墓穴から青空を笑え」

海かしらん
森かしらん
鍵かしらん
蟻かしらん
雨かしらん
蟎かしらん
活字って
いったい何かしらん
ニヤリ
蟎は
ダニと ....
{引用=焼夷弾の雨が降る ーーー 逃げなければ、  ! !

迫り来る炎 曲がり角の向こう側 電信柱の影

頭上をあかあかと 熱く赤く 空を染めていた    
 

  ーーーー ....
好きなのはどっち?

どっちもなんて
許さないから !


そんな意地悪な質問を
ニタニタ笑いながら
きいてくる

君と一緒のミステリ―談義

クリスティは
ホームズが嫌いだ ....
 手を洗ってばかりいる子供は

 同時に

 髪の毛を抜く子供で

「地獄」と云うものは

 それは「毎日」の意味だった


 夜

 布団の中で

 この世のあらゆる汚 ....
殺したい
ゴキブリだからなんの問題もない同じ日常の中で
カセットコンロで鍋を食べようとした

何かたらない
何かたらない

ビールが食卓にのってないんだよ!
あっ違った
俺は何年も前 ....
二〇一六年一月一日 「20世紀アメリカ短篇選」


『20世紀アメリカ短篇選』は、むかし上下巻読んだんだった。でも、ひとつも憶えていない。きのう、スピンラッドの短篇集だと思っていた『星々からの歌 ....
「水の気持ち」

とてもよわい
なんにもできない
雨にザーザーふられ
なんども
なんども
うなだれるしかない
雨があがったら
ころころと珠のような
らくるい
土は
ほほえみ  ....
レベル5
滞在時間は30分以内
館内閲覧は禁止
貸出のみ可

図書館員をつかまえ
いつも知識をひけらかす
白髪の男の姿もない

紙の城はいつになく平和というわけだ

薄暗い森のよ ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壁を叩いた提督- 足立らど ...自由詩5*21-5-14
きりんのかそう- 帆場蔵人自由詩421-5-13
芝桜- あらい自由詩121-5-13
バス停の透明- 水宮うみ川柳3*21-5-11
詩の日めくり_二〇一六年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-5-10
「コロナ感染者濃厚接触者」ですって- 鵜飼千代 ...自由詩21*21-5-10
春の青大将- ひだかた ...自由詩921-5-10
Clear- 墨晶自由詩3*21-5-10
声かけ- zenyama太 ...自由詩3*21-5-10
帰郷- ひだかた ...自由詩6*21-5-10
フレームアウト- ミナト ...自由詩4*21-5-10
ももこ- 津煙保存自由詩5*21-5-10
誰も読まない- atsuchan69自由詩3*21-4-24
詩の日めくり_二〇一六年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-4-24
4.23メモ- 道草次郎散文(批評 ...7*21-4-23
四月- はるな散文(批評 ...521-4-22
よっつの梯子- AB(な ...自由詩8*21-4-20
うた- 梅昆布茶自由詩1421-4-20
夜中に切り離されて- りゅうさ ...自由詩5*21-4-20
もしもあなたが詩人になるというのなら- ホロウ・ ...自由詩10*21-4-19
丸い目のばあさん- オイタル自由詩3*21-4-19
詩の日めくり_二〇一六年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*21-4-17
未詩集3- 道草次郎自由詩3*21-4-14
- 津煙保存自由詩6*21-4-13
ホームズ_VS_ポワロ- st自由詩421-4-12
洗面台- 墨晶自由詩4*21-4-10
ゴキブリ- こたきひ ...自由詩421-4-10
詩の日めくり_二〇一六年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*21-4-10
未詩集2- 道草次郎自由詩421-4-9
県立図書館は水を打ったように静まり返り- 道草次郎自由詩521-4-9

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