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朝から好きです
それ以外はぜんぶ嘘です
この星は海です
それ以外は地上ですか?
ぼくは馬鹿や
ぼくは馬鹿や
ぼく以外はみんな賢こや
恥ずかしくてたまらんわ
ぼくは馬鹿や
ぼくは馬鹿 ....
アイキャンゲンノウノウのところでタイムカードがガシャピーと鳴く
昼休みひとに会わない公園で齧るおにぎり冷えてカチカチ
小便のあとで鏡に中指立てて廊下で上司にお疲れさまです
....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
笑みを絶やさずにいよう
しずむあなたの灯台となるために
ずっと絶やさずにいよう
落下の形態が腑に落ちず
目下動転のとある夜だ
路地裏のとうに枯れた朝顔の鉢の
蔓の為の竹が歯の癖の様に泣く夜だ
眠る前から目覚まし時計が気になるのは
眠る前 ....
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた
そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた
しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
鋳鉄の風見鶏北向きの部屋
バロック様式鐘楼群の午後六時
からくり屋敷発条巻きの偽家族
屋根裏の幽霊コツコツ咳の音
ひとを傷つけたり
迷わしたり
煩わせたり泣かせたり
そんなオレンジな俺だけど
嘘ばかりついて
嘘ばかり上手くなって
ほんとの気持ち探せなくなってる
夜がき ....
世界は まあたらしい
雪がふりはじめたから
道は 白い雪に はばまれて 遠い
雪にかわったり 青空に変わったりする町の名を
さて いくつ超えようか
カーブごとに 青の空の ....
テーマ1 台風15号
地上を泳いでいるこんな日は、淡水魚の渓流での苦労がよくわかるというものだ。
尚も傘は無効なのに、{ルビ長刀=なぎなた}の如く構える人が圧倒多数なのは、濡れを厭う ....
空の下には何もない
空なんてものも何もない
水が腐ったのが
カラカラに渇いたような匂いがした
そういうイメージがした
それは訓練の賜物だろう
やっとここまで来れたのだ
名づけられることの ....
転がり
笑いにおよぐ手は
あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか
いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
....
ピースが一つ足りない、と
夜がそれを探しに向かう
朝になるとぼくは、拾ったピースを手にしたまま
夜が戻るのを待っている
*
空の遊水地で、きみが武器 ....
滑空器水葬礼ギリシアの鳥人
死の勝利射抜く荊棘屍花の羽根
ヨナの不幸埋れたことを後悔せよ
天使の卵時間の名を冠すクロノスの
1月 {ルビ梵天=ブラフマー}は金剛乗に還る
すると涸れ沢の畔に半裸を露わし
年若の尼が五弦の琵琶に弦を張る
きつうきつうに張るのだから
絹の撚が奏でるほどに
押えの指の血に染まる
2月 ....
特に忘れることができないのは、私がこれらの作品のうちの多くを、決して冗談でなく、遺書と考えて書いたということだ。そして純粋に自分一人のために、私というただ一人の読者のために、力を尽して書いたということ ....
七味唐辛子を壜に冬日和
ねじれた柱が
気層を持ち上げる
白と黒と昼
互いを
知らぬ光
穏やかな日には
忘れられた言葉が近づく
思い出されないまま
たたずみ 微笑んでいる
左右 ....
一本の草となり風にゆれている
無数のいのちの気配
静かで心地よいざわめき
一本の草となり風にゆれていた
触覚をおもいっきりのばしてみる
しびれるような蜜蜂の羽音
暑く深く
生と死 ....
二〇一〇年夏。オーケストラのリハーサル。
まだ若い、俊英と称される指揮者が壇上に立つ。
曲の中途。世界的な老指揮者が駆け寄り、大きく両手を振って演奏を止めた。
ここは指揮棒を叩くんだ。なぜな ....
その
首筋に誘われたから
わたしはそっと
おつきさまの
うで
のなかで
砂になるのを
待ちながら
さよならを繰り返す
あぶく
満ちてゆく水は
やがて浸食し
とらわれる
数珠を手に坐る
法然と親鸞は
21世紀の上野の美術館内に
少し離れて向き合っていた
親鸞像の瞳は、無言で
(この数珠を見よ・・・)と呟き
両手の間で輪になる数珠を見ているう ....
ぼくの、僕の捉え方
びっくりするほど悲しくて
なにをしても零になる
自分を思うと泣けてくる
こんな自分になにができる
それでも自信を持てという
見えぬ伸び代にす ....
大学のころひとりで
ヨーロッパの映画をよく観にいった
そのあとは音大生の部屋に行くのが常だった
テロリストがひと仕事終えて
女のところに身を隠しにゆくように
アスファルトには影がばれていた
....
....
このままでは
薄黄緑色の祭典までに間に合わない。
「複眼の君主は、儀式的な世迷言」
果汁は、少しばかり粘り気があるほうが
蠅の眼を欺けるのです。
「悪意のある草と、惑わしの甘美な ....
もう
ゆっくり
静かに
時を
過ごそうと
いたの
何故
何故
風が吹き
木々が揺れ
水面が
波打つの
何故
何故
一滴の ....
つぼみの色が明るくなるとき
もうすぐだよって
私が言う
みどり色がうすくなるとき
もうすぐだよって
季節の風が話している
明るい色が
はなびらから生まれるとき
私が咲く
....
見えないものを舞台に見つめる
それは無念
それは苦渋
それは憎悪
それは諦念
おどろおどろしい明らかなる男たちの声楽
鼓を打つ音
動物のような男たちの吠え声
鎮魂とはこういうことだった ....
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