吐く息で散り 
舞う 雪の朝に
傷口のファスナーは下ろしたまま
眼差す問いが鷲づかみにした
瞑る心臓 跳ねる魚
口いっぱいに頬張って
ダシテ マタ クリカエシテ
僕は確実にろうそくより青 ....
枯れているふりしなければ雪月夜 呼ぶ声の向こう側には
私はいない。
呼ぶ声の内側に私がいる。
声の内側は、
鮮やかな肉で、
血を吹きながら擦りきれている。

擦りきれた肉の隙間に入る風は、
冷たく心地よい。
無関 ....
ドロリ
ケーブルの中 濃密なインクが運ばれてゆく
末端で待ち受ける 退屈なひとたち 忙しいひとたち
虚無となれ合うための儀式
みんなハイになってる


眠れない 闇の一隅
不思議な薬が ....
キラキラの太陽の下 粒粒のサンゴ 咲いた
首飾りにするには ちょっと遅いね 君が言った

首元が 心許ないからなのか
その筋を 隠せるのかと 画策したのに
徒労に終わる

もう一 ....
背の高い男でした
私を食べたのは
盗まれたもの
はありません
私は私の肉体を
返却
します
借用証明書

捨てました
今度は
誰を
レンタルしようかしら

プライスカード ....
偽りの声で良いから抱きしめて歌って欲しい関白宣言              160128

鬼の豆は大豆である
ダイズを焙烙で炒って
少し焦げ目が出来たかなと
感じた頃合いに火から下ろす
こりこりしてとても美味しい
鬼に食わすなんてもっ ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
帰り道
どこもかしこも冬の空気で
しんとした夜のそらに
ぽっかり月が浮かんでいた

北風の冷気が全身を刺す
爪先はもう完全に冷え切っている
死んでしまったのではないか
と思うく ....
いつもくりかえす
ディンディンダンダンディンディンダン
いつもくりかえして
終点はどこにもない
ある日とつぜん断ち切られ
カット・アウト、はい、おしまい、ご愁傷さま
晴れた空をまっぷた ....
親友の生前葬や江戸の雪 希望を乗せて放り上げられた球は
回転しながら
高く 上がり
ゆっ くりと
静・止 
  落・下  す    る


引力に負けてあえなく
抱かれてしまう
理想・思想・夢想
小さな ....
ぶち殺す、ぶち殺す

あっ、吉田さんちのおばさんだ
「こんにちは!」
「あら、清介くん、お久しぶり
元気にして・・・、ウギャー!」
はい、一丁上がり

ぶち殺す、ぶち殺す

あっ、 ....
振り返れば今まで
止めを刺さないできた
いくら憎くても
止めを刺さないできた
その割りには
止めを刺されてきた
自然からも人からも
立ち上がる度に
強くなった俺もいる
で我思う
止 ....
戻りたいかと聞かれれば
大して戻りたくもないが
あの頃の私は
非常に無垢で痛々しく
真っ直ぐに生きていたな、と
ふと思い出した

あの頃は
『好き』という感情に敏感で
勉強そ ....
少しだけ臆病な恋小米雪 僕の朝は米研ぎから始まる

米袋から米粒を五握り深鍋に
シャッ シャッ シャッと開けていく
冷蔵庫から前夜冷やしておいたペットボトルの冷水を取り出し
米粒で満たされた深鍋に注ぎ込む
手の平 ....
淀みの中に心臓をふかく落としてしまった
不確実な手放しの感触と
俯角の鈍さに たゆたいながら

海水面ではずっと光が音を奏でていたのだ
遠い太陽には眩しい響きが共鳴していて
届かない明るい ....
           160126

キタキツネの缶詰ならいくらでもあるよ!
私は声を張り上げる
新鮮でぴちぴちした若い雌の肉だよ
いつか来た道を馬車で運ぶ
淑やかな女性の胸にも
キタキ ....
誕生日気づかれぬまま雪だるま  
冷たい手

あたい、冷え性だから

温めてやるさ、ずっと、ずっと、



 
温泉にポニーテールの雪女 指先が触れる。
指先が動く。
私の一日がはじまる。
ことばを書くことは、
身体の一部のようなもの。
私がそっと、
何かの気配や、
匂いを感じただけで、
そこからもう、
物語がはじま ....
涙捨て生まれ変わるの江戸の雪 風が大河のように重い土地で
腰を落とし 捻じれて育った
樹は 首を傾げ 雲を聞いている
節くれだった片目で
ヒレンジャクたちのお喋りに
口をはさむでもなく
遥かな海や
見渡す限りの黄金の ....
               160123

ラジオは浄瑠璃の義太夫節を鳴らしている
声は無いから三味線だけだ
第一放送は「今日の短歌」読者投稿に選者が好意的な評をつけ、相づちを打つコンビを組 ....
器官の短詩(四作)





畑に落ちた目は農薬まみれ
瞬きをひとつして
流す涙

バブル経済でも畑には朝露(ほうせき)
ひかりと温もり、太陽が
労働の背中を見つめていた
 ....
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5297070#11473220
即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
勘違い続けて雪の遊園地
アラガイsさんのおすすめリスト(6647)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱かれて抱いて- ただのみ ...自由詩19*16-1-30
枯れているふりしなければ雪月夜- 北大路京 ...俳句316-1-30
- あおい満 ...自由詩516-1-30
ドリフターズ- 餅月兎自由詩9*16-1-30
珊瑚樹キス- 藤鈴呼自由詩5+*16-1-30
レンタル- 伊藤 大 ...自由詩316-1-29
偽りの声で良いから抱きしめて歌って欲しい関白宣言- 北大路京 ...短歌116-1-28
鬼の豆ください- あおば自由詩9*16-1-28
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
満月- 自由詩10*16-1-28
虫、虫、虫虫虫- ホロウ・ ...自由詩3*16-1-27
親友の生前葬や江戸の雪- 北大路京 ...俳句216-1-27
肉脈の惑星- ただのみ ...自由詩17*16-1-27
ぶち殺す- 花形新次自由詩216-1-27
止め- 颯太@自由詩1*16-1-27
学生時代- 自由詩2*16-1-27
少しだけ臆病な恋小米雪- 北大路京 ...俳句316-1-26
一日の始まり- たけし自由詩5*16-1-26
俯角の心臓- 北街かな自由詩416-1-26
宇宙の缶詰- あおば自由詩8*16-1-26
誕生日気づかれぬまま雪だるま- 北大路京 ...俳句416-1-25
ずっと- 殿上 童自由詩13*16-1-25
温泉にポニーテールの雪女- 北大路京 ...俳句1016-1-24
物語- あおい満 ...自由詩9*16-1-24
涙捨て生まれ変わるの江戸の雪- 北大路京 ...俳句216-1-23
冬眼鏡- ただのみ ...自由詩18*16-1-23
はなして- あおば自由詩6*16-1-23
器官- 乾 加津 ...自由詩6*16-1-23
はなして- るるりら自由詩14*16-1-23
勘違い続けて雪の遊園地- 北大路京 ...俳句416-1-22

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