紙に巻いた夜闇を吸い込むと
久々なので立ちくらみを起こす
街灯もない田舎
そこはもう「世界」ではない

こんな季節では虫も鳴かない
夏に気が滅入るあのざわめきも
今はない
じっとりとし ....
ギターに
弦を張る
鼻をかむ
窓を見る

爪を切りながら
テレビを見る
時々、手を止めて
部屋の中で僕は形
形は、喋らない

仕事は
消えてる
義務が
残った

l ....
飛び込む奴だけが悪いわけじゃねえぞ、JR!
こんだけ頻繁に死んでんのに
何の対策もせずに
放置しているお前らも同罪だ!
しかもホームアナウンスの不細工な女が
「人身事故で大幅に遅れておりまー ....
ギター弾きが曲線のボディーを抱きながら
少し酔ったような眼で女を見ている

虚ろな瞳を漂わせて 少し狂ったビートで
弦をかき鳴らして
エロティックに悶え酔っている

それは魅せているだけ ....
絵の具がまだ少しだけ残ってる
同じように僕の心を逆さまにして
振り絞るような気持ちが
固まる前に君に伝えなくちゃ
白いアルミチューブに良く似た
歯磨き粉を一緒に使いたくて
どんな味にしたら ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
{引用=人形}
ソフトビニールの人形
成形と着色により記号化された
その中空の薄っぺらな面立ちを愛でて
こころ通わせる人もいる
宿る魂はない
ただ見つめる眼差しや触れる手が
意味を孕ませ ....
日本国内で確認された
新型肺炎の男性患者から見つかったウイルスは
自称詩人が持つウイルスに
極めて近いものであることが判明した
この男性患者がまともな人間ではなく
自称詩人の可能性もあること ....
トウモロコシに憧れたので
トウモロコシになりました

さらりとそう語れたのなら
カッコいいかもしれません

でもそういうわけではなく
トウモロコシに生まれ育ち
トウモロコシになりました ....
自称詩人は引きこもりなので
新型ウイルスに感染することはない
従って
下手をすると
自称詩人だけが
生き延びてしまうことになる
それは人類が最も恐れていた結末だ
そんなことなら
いっそ ....
  波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
学校で教える音楽は
音を楽しむではなく
音を学ぶであって
楽しくなんかない

学校で教える数学は
数を学ぶではなく
数で楽しむべきで
数楽に変えて欲しい

学校で教える化学は
化 ....
 
愛ゆえに

あなたを、許さない

そんなわたしを、許して


 
言葉(文章)についての本を色々読んだので、つらつらと書きます。


・言葉は人の身体にまあまあ合っている

言葉は、人の脳の容量とか、口の動かし方、息の出し方、書く動作、に、合っている。から ....
彼女の股間に棲む生き物
その名称を公に口にしてはいけないルール
文字にしてはならない決まり

誰が決めたか知らない

知らないけれど守らなくてはいけない
暗黙の了解を経て今ここにいたる
 ....
魚は空を泳ぎつかれ 月のサンゴで身をくねらせ鱗を星にかえす

蒼いムードとブルージーンズ 青春の風は皐月の風のように吹きぬけた

うるさいだけのコマーシャルが流れる都会の雑踏に思慮のある小娘の ....
いつものように歩いていたのに
いつものように犬と散歩していた夜に
いつもは足を止めもしない場所で

足が歩みを止めて犬が不思議そうに
足のまわりをくるくると回っている

線路下の細い道が ....
 お別れ

回遊する魚達、
渦を巻いて
泳ぐ泳ぐ
舞い狂う雪の中
純白の視界を切り裂き
蒼く蒼く透き通り


 出会い

寄り添う
肉身の二つ、
交わり激しく
夜を埋め
 ....
僕は夜明けをあまり知らない
けれど夕暮れならたくさん知っている

薔薇いろから菫いろへとグラデーションする夕暮れ
金色の雲が炎えかがやく夕暮れ
さざ波のような雲が空を湖面にする夕暮れ
不吉 ....
あたたかい色の
太陽の
朝、

心臓は
針金で
編んだ
さみしさの色をしている。


すっかり
青ざめた
希望は、
真実の蛇の姿を晒して
ゆらゆらと怯えながら揺 ....
そこにいて、あそこにいて
あちらにもこちらにもいる夕ぐれ
夕まぐれ、ぽつりと川の中洲に
陽が落ちている、ぽかんとしている

誰もが知っていて誰も知らない
歌を烏が知らないよ、と歌う
なん ....
足踏みオルガンの
空気が少し抜ける音
いつも私が座る事が多い

買い替えてと言えば
捨てられてしまいそうで
言い出せなかった

赤トンボはいつも
あのオルガンに止まってた
 ....
さだめなき世に
年古りて
なにひとつ
新しくもない
年がまたくる

十二月
三十一日
午後十一時
五十九分
五十と
五秒

冬の雨が
雪にかはり

廃屋の時計が ....
晦日の夜に
透空遥か、星瞬き
シリウス、ベテルギウス、プロキオン
冬の第三角を壮大に結び
除夜の鐘待つ街を照らす

燦々と光ふるふる新年に向け
透空遥か、星々の輝く
スカッとしない毎日に
いらっとする日々
ふらっと入った店で注文した拉麺
不味い
それでも勿体ないからすすってたら
グラッときた

地震は大したことなかった
よかった
ラッキー
そ ....
アインシュタインの
特殊相対性理論は

簡単な数学だけの
思考実験で生まれた

量子コンピュータにも利用される
量子テレポーテーションも
ほとんど数学もいらない
思考実験から生まれた ....
 
 
砂漠で椅子を並べている僕の耳元で
佐々木さんがささやく
卒業生たちは丁寧に会釈をしながら
前方から順序良く着席していく
人は生きているとささやきたくなる
だからいつか人は死ぬの
 ....
窓が入れ替わるように
すれ違ったから

押し花みたいな思い出を
透明なガラスにしまったまま

膨らんだ喉の奥に
私も入れて欲しくなる

あなたの声が側にある
それだけで裏に回るほど ....
私は世の中をしりたいという思いはない。

すでにしるべきことはしってしまったから。

私は自由になりたいという思いはない。

すでに自由になってしまったから。

私は幸福になりたいわけ ....
叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る

 異界ノ息、
  異様ナ相、、
 移行ノ刻、、、

穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜のけむり- 和田久也自由詩320-2-5
かたちと、しゃべらない- 竜門勇気自由詩1*20-2-5
飛び込まれる側の責任- 花形新次自由詩220-2-4
ギターがうまく弾けなかった- あおいみ ...自由詩4*20-2-3
運命線- ミナト ...自由詩2*20-2-3
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
点の誘い・線の思惑_四_- ただのみ ...自由詩2*20-2-2
自称詩人ウイルス- 花形新次自由詩220-2-2
トウモロコシの覚悟- ブルース ...自由詩3*20-1-31
人類史上- 花形新次自由詩220-1-29
波間へ- 草野春心自由詩1020-1-26
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言葉とかについてつらつらと- ふるる散文(批評 ...5*20-1-19
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来訪者- 帆場蔵人自由詩8*20-1-14
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夕暮れ見本帖- 塔野夏子自由詩5*20-1-13
いさぎよい色づかいの蛇- 秋葉竹自由詩820-1-13
日暮れに口をあけてる- 帆場蔵人自由詩4*20-1-13
空耳の夢- 丘白月自由詩320-1-12
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ファルセット- ミナト ...自由詩2*19-12-28
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狂騒の森- ひだかた ...自由詩419-12-24

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