雨音ひとつ、ふたつ、ノイズのようで、
ふっているのかしら、
降っていないのかしら。
 
雨音ひとつ、ふたつ、シャコンヌみたいに、
ひらけば、触れられる、
窓のそと。
 
雨音、ひとつ、 ....
台風の奴が過ぎ去っちまえば、
我が意識はまた、パソコンあさりを再演し始める。
母の一周忌が過ぎてからでいいと思うのだが。
6万ぐらいで、メモリーを16gbにしてとか、
hdは、1tでいいか ....
ひとはそれぞれに
生き方や経験だけが醸し出す
そのひとだけの香りを漂わせる
堤防決壊の原因を説明する

専門家の話は


誰が聴いても納得できるものだ


ボトルネックとかバックウォーターとか

蛇行の外側に加わる遠心力とか....


こんな簡単な ....
 優しさだけがある人のなかに 太陽がおちて 夕焼けが終わった
   冬の空より退屈な人ね
 ひなた雨がいう
 そういう雨も そうとうに退屈なかおをしていて おれも ついおおきなあくびをした
  ....
電車に乗ると自宅の電気が消えた
おかしいなと思い電車を降りて電気をつける
大丈夫そうなので再び電車に乗る
今度は台所の水が止まらなくなってしまい
電車を降りる
蛇口を逆にひねると水は止まり改 ....
沈黙に座す
 死の腐臭を嗅ぎながら
沈黙に座す
 未知の芳香を浴びながら

ひたすらに
草を食む牛
只在りて

〈牛〉は無意味な滑稽だ、
のんびり泰然とそこに居て
私は食まれる草 ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
画用紙に緑でおとうさんを描く

ひまつぶしに雲のかたちで遊んでる

きみの日はきみに出会えた日のことだ
ヨーイ ドン
校長先生のピストルで
ランナーはみんな逝ってしまった
あれからぼくは
どこを走っているのだろうか

豆腐屋がある
醤油屋がある
精米所がある
お寺があり風呂屋があり
 ....
虫の音が

その訪れをささやき


雨粒に溶け込んだ

その香りが


地上の汚れを

清めながら


焼けついたものすべてを

冷やし


夏の暑さを

 ....
この世のものとは思えない

美しさ


妖気がただよい


みる者すべてを

ひき込むような

透明度


世界中のあらゆる街から


すべての失われた恋が

 ....
そよかぜが

うつくしい少女に

恋をした


その長い黒髪に

ふれたとき


あらいたての

シャンプーの残り香のような


フローラルな香りが

ただよい
 ....
ボンヤリ鬱状態でコーヒーを飲みながら、

トーストが焼きあがるのを待つ。

そういう時間を味わうのもオジサンは好きなのである。

不寛容なジジイでいたっていいじゃねえかバカ野郎。

爽 ....
草原で踊りもせずに、海岸で泳ぎもせずに読書に耽る人を馬鹿にしていた、そんな夏に
好きになった少年が
寂れた展望台で静かにひらいたタイトルをひそかに探して
わたしはあまり踊らなくなって、あまり ....
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る

わたしは、
季節を食べることもできる

触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに

馬車のように疾走る季節を 
掴ま ....
恋心がヒラヒラと舞い降りてきたのだろう

その頃わたしは夢をみない文学少女だった
なんて可愛げのない十三歳
だったんだろう

素直に夢はみればいいじゃない
語ればいいじゃない

それ ....
{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出て .... 春の神はいそがしい


あるときは冬の姿になり

次の日には

夏の暑さを装う


雪どけの水に

色あせた枯葉たちを

はこばせ


恋人たちに 別れた秋を思いださ ....
列車にゆられて行くひとびと
まるでアニマルのような
いや異星人のような人の群れ
横に座っているOLが居眠りを始めた
首をカックンカックと私の肩にもたれる
赤いヒールの女の白い足がのびる
喪 ....
じきに夏ですね

わたしの表現は
誰にも奪えませんが

暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる

新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
かん高いガダルの啼く声が
白群の山々に木霊して
間近に海を見下ろすメドの家の庭には
彩り鮮やかな草花が咲いていた

山腹にあるメドの家の赤い屋根には
ダ、ド、マ、の翅のある猫が巣をつくり
 ....
目覚ましが鳴らなかった
テーブルで左肘を打った
あわてて食べて頰の内側を噛んだ
胃が驚いてお皿に吐いた
呼び鈴、呼び鈴
タンスの角に足の小指をぶつけた
茶封筒の開け口で人差し指を切った
 ....
わたしには、人の縁が見える。

{引用=えん【縁】〔名〕
運命として定まっているめぐりあわせ。えにし。
物事とのつながり。関係。
肉親・師弟などのつながり。
仏教で、原因。特に、直接的な ....
老練さを思わせる道がある
枯葉や 桜の花びらや
皆が道に捨てていく 空き缶や言葉に出来ない音が
この見事な景観の礎となっていると思うと
一歩一歩を踏みしめる度に
新たな歴史を刻んでいる気分 ....
朝から雲一つない空
今日もどうやら暑くなるようだ
ハーフパンツによれよれのTシャツ一枚
この季節はラフな気分でボーとしていられる
テラスには洗濯物が几帳面に干してあり
扇風機が規則的に首を振 ....
日が傾き日が落ちるまでの間の時間帯が好きだったよ

中学の頃さ
家から学校までは十キロ近くあって
毎日自転車で通学した
きつかったな
ほとんどが急な坂道で上ったり下りたりした
冬場は体が ....
くまたちが春をわすれると
街はわあっと暑くなる

なんでもない顔をして
生きていかなくてはならない。
箱が産卵する
そして部屋には
部屋のかたちの夜がはいってくる。

眠れずにい ....
そのとき
私はゆうに百歳を越えていました
しかし
若い頃に思ってもいなかった長寿は
私に多くの不幸をもたらしました

私の周りは皆死んでしまい
私は見事に一人ぼっちになってしまいました
 ....
使われていないテニスコートは、吐瀉物と下痢便の様な汚泥とともに、何年もの堆積した落ち葉が敷き詰められ、私たちはそれを撤去するために荒い吐息と、鉛のような腰の痛みと、まとわりつく害虫に悩まされながら肉体 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6666)
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