きょうの桜は
いつかの桜かもしれない

きょうの私が
いつかの桜をみている

いつかの鵯が
きょうの桜を啄んでいる

きょうの私は
いつかの私かもしれない

いつかの私が
 ....
遠方の友の笑い声にあわせ 前借りした元気 何日分?


その説教お返しします 若者になにか求めず ワン・ツー・パンチ


一見さん 呼吸のリズム合わせたらいけずが返るへんてこなジャ ....
東京にもう雨は降らないらしい

眠らずとも
目覚めなくともよくなるまで
幾世紀を費やし
浪費するのは何も砂ばかりではない

やさしい飲みもの
歴史をごみ箱にいくら捨てても
まるで甲斐 ....
桜をみると胸がいたい

桜なんかだいきらいと言いたくなる

だから桜に謝りながら

盆栽みたいなかたちをみつめている


一方向にしか膨らまない宇宙なら

星はこんなふうに見える ....
故郷には深さがある
海の深さとは別の種類の
血の深さと記憶の深さ
一人の人間に一つずつ
最も深い故郷が与えられており
人がほんとうに帰っていく極地がある

果樹園に包まれ
たっ ....
社会人になって幾数年
歯車と化して十数年
叱られ叩かれ使われて
上昇したのは尿酸値

痛風発作に怯えつつ
言った言わないエビデンス
横文字並べて要するに
費用を安く抑えたい

わか ....
病棟の廊下を行き交う
光を亡くしたオブジェたちは
意味のない言葉を呟きながら
閉ざされた空間を彷徨っていた

秒針の動きに従い
その営みは飽くことなく続けられる

影さえ失った彼らは
 ....
世界の言葉で桜と言ってみた 意志と火
心地よい絵画
午後の公園
ステーションビュー
ロングヘアの女性
揺らめく黒髪と火の粉
溢れだす
上向きの蛇口
幼い男の子の恥部
ぷっくり剥けていない
青空に向けて
勢い ....
測れない
計れない
量れない
ものをはかろうと
脳は身をよじるが
生まれたのは不肖の子ばかり
どれ一つ それ一つでは
役に立たないものたちを
手妻よろしくこき使い
広げてきた
安心 ....
 人に好かれる努力をしなよ、と
 先生だったか、
 友達だったか、
 社会人だとかに言われたので、
 一晩眠らず、
 考えてみたのだけれど。


 人に好かれる努力とは、
 例えば髪 ....
暴力はどこだ
暴力をよこせ
殺人は暴力か
憲法は暴力か

ナチスドイツ
福島原子力発電所の
メルトダウンは暴力か
涙で暮らす幾数年は
聞いたそばから耳が腐れる
そうじゃない
ここ ....

































え ....
            160401

三分間あればご説明できるのですがと
元演歌歌手はしつこく粘りたいような気がして
審査員の心証を悪くしコンテストに落ちてからは
お定まりの人生を送り
 ....
幼児性を詩と勘違いしている自称詩人が多い

幼児性なんて
そいつが「私は変態です」って認めて
初めて価値を持つんだぜ

ロリコンか
はたまた
赤ちゃんプレイ好きか
お前はどっちだ!? ....
まったく
ニャーニャーうるさいなぁ
これは俺の肉だから
お前にはあげられないの!

いやはや
とんだ攻防戦だ

ニボシを踏んづけてまで
焼肉を狙う食いしん坊

ペットが飼い主に似 ....
 近くで飼犬が吠えている
遠くでヘリがうなっている
      春をむかえて
       真昼の底の
  冷たい耳翼のひだには
     角化した表皮が
      フケとなって
   ....
春の陽にいて

あなたのことを思います

わたしの気持ちを受け入れて

いただけるなら

うれしいです

どうぞ



春の陽のなか

あなたの気持ちを受け入れました
 ....
 


 夕暮れどきの港。
 偏光グラスが西日に反射する。その中年男性は、釣り人である。通り過ぎたとき、私に声を掛けてきた。
「こんにちは」
「こんにちは」
 私も応じる。「釣れましたか ....
生神の鍬に
ぬっくり耕され
おれは畑になった
ねじ切られた灌木の陰茎に
スズランテープが引っかかって
女の声みたいに風がふざけている
ムクドリ毛虫食え
ミミズ食うな
おれはミミズの糞を ....
おまえはマリオネットじゃないから
見上げても人形つかいはいなくて
月と太陽があほみたいに
上ったり降りたりしてるだけで
おまえを動かすのはただ、おまえの内燃機関のみだから
おまえに心はなくて ....
世界を支配しているのが
電通と博報堂であることは
よく知られているが

「ええ、驚くほど
ドッサリ出るようになったんです!」

とババアが喜色満面で語るCMの制作者も
電通であることは ....
朝のワールドニュースでは
空港に設置されたカメラが常にテロを監視し

中国の経済的失速が懸念材料となり
世界のあらゆる処であらゆる価値観が往来する

冷凍のピザをオーブントースターでこんが ....
それが大きいのかちいさいのかわたしには分からない
数だということだけ わかる
くらやみを射抜くような空ろないたみがビルを覆っているので
ひとびとはたえまなく降ってくる
切りそろえられた三角 ....
好き嫌いが激しい

例えば、食物だと
カブトガニやタガメが
大嫌いだ

同じくらい
自称詩人や
学生のノリが嫌いだ

学生のノリの自称詩人だったら
タガメみたいに
ケツから頭に ....
優しい子ならば花筏に乗れる 一生懸命がいいと
祖母は言うけど
結果がすべてだと上司は言うんだよ

今がんばれと先生は言うけど
夢をみなさいと校長は言うんだよ

愛し合ったはずの
父と母は別れ
憎み合うはずの
 ....
旅先のホテルの部屋にて
机の上に置かれた一枚の紙

「この部屋は私が清掃しました  
 ゆっくりお過ごし下さい
            〇〇」

名前のみが直筆の
見知らぬひとの心遣い ....
天井は青空かもしれない
僕はそれでもいいかと思う
天井はブルーシートかもしれない
僕はそれでもいいなと思う
天井は無垢の木かもしれない
僕はそれならいいねと思う

天井は無くて、トタンの ....
「へえ、すごいね」
流れてく広い月


多機能トイレに
死なない程度
埋め尽くす闇
知ってるんでしょ
いらない体液のゆくえ
教えてもっと


すっごい大好きな
絶望を
毎日 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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四月初旬の憂鬱- 深水遊脚短歌2*16-4-3
新しい雨- 伊藤 大 ...自由詩1016-4-3
一方向の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1116-4-3
帰郷- 葉leaf自由詩716-4-3
わかります- 松本 卓 ...自由詩916-4-3
病棟幻想- レタス自由詩416-4-3
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ミックスプレート- 秋也自由詩116-4-2
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カップの底に貼りついた焼豚よりペラい三分間- あおば自由詩5*16-4-1
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イタミノ- モリマサ ...自由詩4*16-3-28

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