うつろ灰色の翳に高尚なまん月がまろびでる
象牙すすけた草原のときは、まだまだ みちなかば
いっそう留めた錯覚を立ちのぼらせつつ嫌がりました

ふとあなたは、という穏やかさだけで
ただ顔を曇ら ....
○「体の病気」
病気になると
心も折れてしまいそう
病気の力はハリケーン以上
パラリンピックの選手のように
体は不自由でも心は闘志満々ならよいが
病気になると
心も折れてしまいそう
心 ....
首の後ろ辺りから
広がっていく空白と

瞼の裏を掠め過ぎる
拳の記憶

喜びを道連れにして
悲しみが死んでいく

心が死を擬態するのは、宿主へのいたわり
仕組まれた機構に過ぎないと ....
帆布を揚げて
ヨーソロー!
船長は高らかに叫んだ

目指す宝の島は
オレの背中の地図に描かれている
酔えば赤く浮き出て航路を示す

ラム酒を飲み放題という条件で
航海に行く契約書を交 ....
どうして
こんなに平穏なのか
冥土へと導く と信じられたホトトギスも
いまは五月の鳥

森を抜け
砂の砦みたいな監的哨跡にのぼって
海のまえに出ると
もう詩に出会った気がした

壁 ....
きみに死んだ弟をあげるよ。
もうじき死ぬんだ。

そしたら{ルビ暴=ほたえ}たりしないからね。
もう駄々をこねたりなんかしないからね。

手間のかかんない
とってもいい子になるんだ。
 ....
陽が昇るのを待って 僕らはあてもなく電車に乗った
まだ人気はなく静かで ただやわらかい朝陽だけが車内を包み込んでいた


僕らは互いに黙って 流れていく景色を呆然と眺めていた
この景色の ....
100年後の未来
親にひどい目に遭わされてる子どもはいなくなっているだろうか
あいつ気に入らないからと ひどいいじめを受けてる子どもはいなくなっているだろうか
子どもにひどいことをしているこ ....
追究1
何をそんなに人の事を攻撃するのか?
性欲、または本人は気づいておらず欲求不満
上層部へ密告、
追究2
なぜ自分ばかりみんな攻撃するのか?
股間がだらしない奴が一方的な恨み
上層部 ....
早春、きみは少女、
入学式を前に、いちはやく試着して、
歓びまわっている、
三月のセーラー服の少女、


早春、きみはあるいは、その少女の制服の下で、
日に日に成長してゆくような、
ま ....
これから星めぐりのしらべはもっとよくなることだろう、
   それよりもすばらしいのはわたしのなきがらが蟻にはこばれること

そこでながされる血は路ぼうのおくちをたびするだろう、
   はじめて ....
心が折れても
身体はまっすぐに
涙が枯れても
想いは残る
今日が終わっても
明日がある
私が死んでも
この峠の一部になれたら
きっと、深く眠れる
死んだことも忘れるくらい
安らかに

四季に逆らわず
空を巡る風

淀みに濁らず
海に還る水

峠の道を私は歩く
積んでは崩すを
 ....
句読点をつけずに
日々を綴る

嘘をトリミングして
真を気取る

可愛い思い込みを
行間に吹き込む

縦に横に伸びていく
この文字列を何て呼んだらいいんですか?

私は
 ....
飲み会に出るために
クルマを置いて地元のバス亭に向かった
停留所まであと2分という所で
バスが発車時間2分前に出て行った
バスはフライングした

地元民は律儀なので
時間前に並んでいるか ....








闇は 冴えかえり
きれいな
真っ黒をしていて
小鬼が小さく ぁ
と鳴いた



しん

闇に光は
ともる
私のこころ


 ....
天空の彼方から銅鑼の音が響き
東の風とともに
青い龍が螺旋を描き
舞い飛んできた
干からびた大地に
人々は飢え
龍を待ち望んでいた
鉛色の厚い雲が湧き立ち
雷鳴は轟き
銀の雨が降る
 ....
もう起きるのか
朝から騒がしい 春と冬がもめている
どちらも「まだだ」と言い張っている
冬眠していた生き物も目覚めが悪い
始発の電車はすいていた
ゆっくり座席に座り
眠気の中で私の中のあた ....
蒼穹に白雲の流れ
わたしは時を生く

純白の息を吐き

高鳴る胸を静め
一点の光となり

蒼穹に垂直の矢を放つ

消える白雲の流れ

今、安らぎ目醒る私に

未知からの閃光 ....
超プライバシーの侵害による恐れ
例えば家がバレても大して恐れはしないが
自分がロリコンだとバレたらそら恐ろしい恐怖が浮かぶ
仏教でその恐怖は解決しない
恥辱的な行いを誰にもバレてないとやる
 ....
 夢のなかでだれかを抱きしめていた
 夢から醒めて、じぶんがただのひとりきりだという事実に
 むきだしの欲望が曝かれる、
 作劇の手引き
 光りを失った通りで
 発見された手 ....
長い信号に引っ掛かった
本当に長くて
五十メートルくらいはあった
長いものには巻かれろ
という言葉があるけれど
何かを巻くほどの
柔軟性はなさそうだし
それならばいっそのこと
 ....
もういいよ

ぼくはひとりで

大丈夫
吃りでも
難聴でも
在日でも
黒人でも
低学歴でも

気にすんな 



神様は気にしてへんぞ



閻魔大王も気にしてへんぞ

 ....
          .... ○「賢治の童話」
賢治の詩は
わからないので
童話を音読する
詩人の詩にボケビンタをつっこんで
死にたくはない
書いた本人さえ
「わたくしにもまたわからないのです」
といっているのだか ....
青い空
白い雲
わたしは野を走る
一両の列車になって
心のすべてを
空っぽにして
セピア色に閉じ込められた表情は
硬く結ばれた口元と
こわばる頬
眼差しだけが生きている
たった一枚の写真

逢った事のない親族の表情は
戦闘に出る伯父を中心に
こちらの世界を見ていた
 ....
明石
もしほ焼く海人のころものかわけどもきえかへる夜の袖におくつゆ

澪標
かずならぬみをつくせども難波潟ふしのまほどとうきよはわたる

蓬生
あきの花もかれて果てつるわが庭のまつのみ青 ....
黄色の帽子被り
時の坂道に向かい
遡り走る走る
子らの笑顔叫声、
このアパート一室
狭隘な玄関口に
はち切れ溢れ流れ

点火するこの瞬間に 、 

脳髄破裂し
生誕する新たな私、 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それのほか_みちはない- あらい自由詩424-2-19
独り言2.19- ホカチャ ...自由詩2*24-2-19
擬態- まーつん自由詩5*24-2-18
酔いどれ船- レタス自由詩5*24-2-18
離島- 形代 律自由詩1024-2-18
絵日記。- 田中宏輔自由詩13*24-2-18
海になればいい(改稿版)- 涙(ルイ ...自由詩224-2-18
いつまで傷つかなきゃ、終われないの?- 涙(ルイ ...自由詩124-2-18
追究追究追究論- 陽向(2 ...自由詩2*24-2-18
三月のセーラー服- 本田憲嵩自由詩624-2-18
再生_―空洞という名の根のしらべ―- 菊西 夕 ...自由詩3*24-2-18
かたち- リィ自由詩1*24-2-18
峠道- まーつん自由詩3*24-2-18
今日此頃- 夏井椋也自由詩5*24-2-18
フライングバス- イオン自由詩4*24-2-18
※五行歌_六首「あ_い_す_る_私」- こしごえ自由詩6*24-2-18
青龍- レタス自由詩5*24-2-17
まだこれというタイトルが決まらない- 空丸自由詩924-2-17
永遠- ひだかた ...自由詩9*24-2-17
恐れを考察する- 陽向(2 ...自由詩1*24-2-17
抱擁- 中田満帆自由詩324-2-17
信号待ち- たもつ自由詩5*24-2-17
きみに- レタス俳句3*24-2-17
今週の水曜日のダウンタウンを観て書いた詩- TAT自由詩124-2-16
わが性典- 中田満帆自由詩424-2-16
独り言2.16- ホカチャ ...自由詩1*24-2-16
早春- たもつ自由詩424-2-16
梨の花- レタス自由詩4*24-2-15
源氏_其の三- 藤原絵理 ...短歌224-2-15
生誕- ひだかた ...自由詩5*24-2-15

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