ここにくるようになって、もう何年がすぎただろう。何年? いいや、何万年、何億年という時がたっているのかもしれない。ふかい眠りからさめたときには、すでにここにいた。それはたしかだ、とおもうし、だれもが .... 薄暗い部屋に降り積もるものは
決して言葉には変えられないものだから
静かに瞳を閉じて
それが浸透するのを待ちなさい
あなたは自らそれを
うたにしようとしてはならない
血に変わる前に解き ....
ゆらゆら帝国が解散して
どうにかぼくは社会生活とやらがやれるようになった
音楽に縛られる生活からはもうおさらばだ
頭の中で細かな粒が湧き上がって夕暮れ
くたくただけど部屋の中に流れる音楽に ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた
彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か変な ....
大きなシャボンに頭つっこんだら
足が浮きました
空をとべるかと思ったんだけど
中途半端な高さで止まり
おりてきます

勢いつけて別のシャボンに
頭つっこんでみました
少しだけのぼって
 ....
わたしは
壁にかかる
白いデスマスク
しがらみをすて
見せたくない
600年前の顔を
さらけ出している
ただのオブジェ
けれど
閉じた目でも
辺りが見えます
息はなくても
ふか ....
赤信号が
りんご飴に見えた
丸くて膨らんだ
頬のように
機嫌が悪いのは
雨のせいかな
青信号は
紫陽花の魂
生まれて死んでを
繰り返しながら
手を離れた
傘が転がる
紙に巻いた夜闇を吸い込むと
久々なので立ちくらみを起こす
街灯もない田舎
そこはもう「世界」ではない

こんな季節では虫も鳴かない
夏に気が滅入るあのざわめきも
今はない
じっとりとし ....
ギターに
弦を張る
鼻をかむ
窓を見る

爪を切りながら
テレビを見る
時々、手を止めて
部屋の中で僕は形
形は、喋らない

仕事は
消えてる
義務が
残った

l ....
飛び込む奴だけが悪いわけじゃねえぞ、JR!
こんだけ頻繁に死んでんのに
何の対策もせずに
放置しているお前らも同罪だ!
しかもホームアナウンスの不細工な女が
「人身事故で大幅に遅れておりまー ....
ギター弾きが曲線のボディーを抱きながら
少し酔ったような眼で女を見ている

虚ろな瞳を漂わせて 少し狂ったビートで
弦をかき鳴らして
エロティックに悶え酔っている

それは魅せているだけ ....
絵の具がまだ少しだけ残ってる
同じように僕の心を逆さまにして
振り絞るような気持ちが
固まる前に君に伝えなくちゃ
白いアルミチューブに良く似た
歯磨き粉を一緒に使いたくて
どんな味にしたら ....
  恐竜の骨のようなもの、を、みたいな、
           探していたんだと、
                 思う。
          でも、そんなものは、
           ど ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
{引用=人形}
ソフトビニールの人形
成形と着色により記号化された
その中空の薄っぺらな面立ちを愛でて
こころ通わせる人もいる
宿る魂はない
ただ見つめる眼差しや触れる手が
意味を孕ませ ....
日本国内で確認された
新型肺炎の男性患者から見つかったウイルスは
自称詩人が持つウイルスに
極めて近いものであることが判明した
この男性患者がまともな人間ではなく
自称詩人の可能性もあること ....
トウモロコシに憧れたので
トウモロコシになりました

さらりとそう語れたのなら
カッコいいかもしれません

でもそういうわけではなく
トウモロコシに生まれ育ち
トウモロコシになりました ....
自称詩人は引きこもりなので
新型ウイルスに感染することはない
従って
下手をすると
自称詩人だけが
生き延びてしまうことになる
それは人類が最も恐れていた結末だ
そんなことなら
いっそ ....
  波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
学校で教える音楽は
音を楽しむではなく
音を学ぶであって
楽しくなんかない

学校で教える数学は
数を学ぶではなく
数で楽しむべきで
数楽に変えて欲しい

学校で教える化学は
化 ....
 
愛ゆえに

あなたを、許さない

そんなわたしを、許して


 
言葉(文章)についての本を色々読んだので、つらつらと書きます。


・言葉は人の身体にまあまあ合っている

言葉は、人の脳の容量とか、口の動かし方、息の出し方、書く動作、に、合っている。から ....
彼女の股間に棲む生き物
その名称を公に口にしてはいけないルール
文字にしてはならない決まり

誰が決めたか知らない

知らないけれど守らなくてはいけない
暗黙の了解を経て今ここにいたる
 ....
魚は空を泳ぎつかれ 月のサンゴで身をくねらせ鱗を星にかえす

蒼いムードとブルージーンズ 青春の風は皐月の風のように吹きぬけた

うるさいだけのコマーシャルが流れる都会の雑踏に思慮のある小娘の ....
いつものように歩いていたのに
いつものように犬と散歩していた夜に
いつもは足を止めもしない場所で

足が歩みを止めて犬が不思議そうに
足のまわりをくるくると回っている

線路下の細い道が ....
 お別れ

回遊する魚達、
渦を巻いて
泳ぐ泳ぐ
舞い狂う雪の中
純白の視界を切り裂き
蒼く蒼く透き通り


 出会い

寄り添う
肉身の二つ、
交わり激しく
夜を埋め
 ....
僕は夜明けをあまり知らない
けれど夕暮れならたくさん知っている

薔薇いろから菫いろへとグラデーションする夕暮れ
金色の雲が炎えかがやく夕暮れ
さざ波のような雲が空を湖面にする夕暮れ
不吉 ....
あたたかい色の
太陽の
朝、

心臓は
針金で
編んだ
さみしさの色をしている。


すっかり
青ざめた
希望は、
真実の蛇の姿を晒して
ゆらゆらと怯えながら揺 ....
そこにいて、あそこにいて
あちらにもこちらにもいる夕ぐれ
夕まぐれ、ぽつりと川の中洲に
陽が落ちている、ぽかんとしている

誰もが知っていて誰も知らない
歌を烏が知らないよ、と歌う
なん ....
足踏みオルガンの
空気が少し抜ける音
いつも私が座る事が多い

買い替えてと言えば
捨てられてしまいそうで
言い出せなかった

赤トンボはいつも
あのオルガンに止まってた
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とおい記憶- 草野大悟 ...自由詩320-2-7
わたしたちは死体のようにただ希望を受け止める- ホロウ・ ...自由詩2*20-2-6
あなたはどうして、どうして手に持つコップが空っぽなのか考える- 竜門勇気自由詩1*20-2-6
境界- ひだかた ...自由詩720-2-6
要検証- 木葉 揺自由詩2*20-2-5
デスマスク- もちはる自由詩220-2-5
横断歩行- ミナト ...自由詩2*20-2-5
夜のけむり- 和田久也自由詩320-2-5
かたちと、しゃべらない- 竜門勇気自由詩1*20-2-5
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ギターがうまく弾けなかった- あおいみ ...自由詩4*20-2-3
運命線- ミナト ...自由詩2*20-2-3
アーリースプリング・デイ- おぼろん自由詩6*20-2-3
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
点の誘い・線の思惑_四_- ただのみ ...自由詩2*20-2-2
自称詩人ウイルス- 花形新次自由詩220-2-2
トウモロコシの覚悟- ブルース ...自由詩3*20-1-31
人類史上- 花形新次自由詩220-1-29
波間へ- 草野春心自由詩1020-1-26
学校で教える文学- イオン自由詩1+*20-1-25
愛ゆえに- 殿上 童自由詩5*20-1-19
言葉とかについてつらつらと- ふるる散文(批評 ...5*20-1-19
詩にしてどうするの- こたきひ ...自由詩420-1-18
クェッション- あおいみ ...自由詩3*20-1-14
来訪者- 帆場蔵人自由詩9*20-1-14
- ひだかた ...自由詩5+*20-1-13
夕暮れ見本帖- 塔野夏子自由詩5*20-1-13
いさぎよい色づかいの蛇- 秋葉竹自由詩920-1-13
日暮れに口をあけてる- 帆場蔵人自由詩5*20-1-13
空耳の夢- 丘白月自由詩320-1-12

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