燐光を見た
どちらかと云へば
アレッホ・カルペンティエエルの中で
熱されたディキシーランドのやうなジャズ
D.W.ライト氏が持ち上げた
ヘイデン・カルースの隠遁
とは一歩二歩違ふ
燐 ....
(546)カスバの女
完璧な歌謡曲は地中海を望む
ここはちのはてアルジェリア
どうせカスバのよるにさく
アフリカ北方のアルジェリア
北がつくからと言っても雪は37年ぶり
初 ....
いま、わたしは、西院というところに住んでいるのだが、昨年の三月までは、北山大橋のすぐそば、二十歩ほども歩けば賀茂川の河川敷に行けるところに三年間いた。その前の十五年間は、下鴨神社からバスで数分の距離 ....
○「焼酎文化」
疲れたら焼酎をのむ
嫌なことがあったら焼酎をのむ
うれしいことがあったら焼酎をのむ
友が集まったら焼酎をのむ
お湯七に焼酎三で
いやお湯六に焼酎四で
いや五五で
それぞ ....
地は堕ち人々の叫びが聞こえる
笑い合った家族が一瞬にして哀しみに変わる
疲れ切った人々の朦朧とした現実
瓦礫の下に生き埋めとなった人々の無念な嘆き
年の始まりが自然による災いの炎と化す
....
人を一人も殺さなくて、男と言えるかね?
人間と言えるかね?
もう一度言おう。
人を一人も殺さなくて、男と言えるかね?
人間と言えるかね?
太宰治は沢山人を殺したよ。
ジョンレノンだって、 ....
(544)するすみ(匹如身)
かつて派遣切り暴力企業全盛のころ
日比谷公園での炊き出しがあった
大空を翔けていく その前に
あの子犬タロモモとの暮らしと生涯9年と11年も
わ ....
{ルビ形象=フオルム}を一つ一つとらえ、それを書物のなかに閉じこめる人びとが、私の精神の動きをあらかじめ準備してくれた
(マルロオ『西欧の誘惑』小松 清・松浪信三郎訳)
言葉ができると、言 ....
書けないのなら
書く必要がない
心の縁から
投げ込んだテーマが
もったり沈んでいくのを
焦げたトーストを齧りながら
眺めていた
書けていないのなら
書く意味がない
心 ....
人生を捻じ曲げる、
まっすぐに終わりへとむかう
ひどく短絡的な直線を
乱暴にぐいっ、と曲げる
きっと皆は、この僕が
まっすぐ進むと思っていただろうな
でも突然、進路を捻じ曲げたから
....
口に出すほどのことでもない
君たちに大事なものが
わたしにも大切に思われる
そんな時もあるだけ
よこを歩くひとりのあなたを
きいろい満月みたいに見ている
足もとには銀河が広がって
わ ....
どん底の骨と川に浸かっている
沈香砂丘に書き記した記憶がある
腐敗したつぼみが脳裏に痺れを齎すけれど
死ぬ前に丸暗記した。発達したからだつきで
行き詰まったままより展望が開けている
外見 ....
今日は満月だから
と安心して空を見上げて
国際宇宙ステーションを眺めてたら
不意に星が落ちてきた
落ちてきた星はまだ新人で
どう光っていいかもよくわからないし
流れ星になるときの流儀も ....
金など要らぬとか 愛さえあればとか
それなんの真似? 雑な論
抱くはマネー まっ、そんなもん
頑張りすぎじゃないの? 少し、お休みなさいよ
重たい荷物抱えて 頑張る
それは、君のため 僕のた ....
一週間前が期日だったのに
できなかったことを
今日やろうと思っても
一週間も前のことだしなって
諦めてしまう
1日遅れでも行けばよかったな
2日たっても許してくれたかな
3日って実は ....
ロマン人は、馴れ合いを嫌う。
簡単に許されることを、嫌う。
マロン人は、馴れ合いを好む。
簡単に許されることを、好む。
そんな両者にとって対立を深める時代が、やってきた。
えーがな狂の時代だ ....
笑いながら
泣きながら
ゆったりと話した時間
互いの未来図を広げ
幸せになることを誓った
雨が降りそで降らない
日曜の午後は
ポテトチップ食べながら
録画しといたホラー映画を観る
夜は自然薯を擦って
遠州流に鯖と味噌で味付けて
あったかいごはんと
新鮮なまぐろと一緒にいた ....
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 ....
○「前向きな生き方」
失くした片足を嘆くよりも
残っている片足を有効に使って
生きている人であろう
○「助けてもらう能力」
わからないことやできないことが
あったら
自分から頭を下げ ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう
枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音
いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
愛と{ルビ細=ささ}やかな経済力があれば
やって行けると思っていた
疲れたぼくは入院することになり
毎日を{ルビ繭=まゆ}の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂 ....
(541)鯨尺、曲尺(かねじゃく)の人
尺貫法復活は永六輔さんの信念
京都大原三千院 女一人 の作詞家
うえをむいてあるこう、数々の作詞を
ありがとう
関東平野には一月現在
何か欠けてゐるものがある
僕は髙校入試の合格發表の日
初春だと云ふのに
いや春だからこそのどか雪に
足を取られた事を思ひ出す
さう、雪
雪がまだなのだ
その日僕は ....
○「終活期生き方骨太方針」
脱成長
脱反省
脱協調
○「笑う動物」
人間は
笑う動物だ
笑うのは人間だけだろうか
猫は?犬は?笑うのだろうか?
馬は笑いそうだが
豚は笑いそうに ....
悪夢を見る男がいて、そんなの勝手でしょとなる
悪夢を見るのは人の勝手だから、そんなの勝手でしょとなる
本当に、そうだろうか?
本当に悪夢を見るのは、その男の勝手だろうか?
男の名前は浅井龍 ....
悪しき平等のなかで共創を加速させる為には
悪しき平等には最初から身体がない。或るのはおのれが生き様。過去と現在を束ねた雑巾から溢れでた禍々しさが悪しき平等から伸びた触手を生み、おのれの身体 ....
坂の最後に名が落ちていたら
さかなにあげてください
と坂が頭をあげて願いでた
ひとに頼むなら頭を下げろ
と坂をふんであがっていくと
坂が途中から逆立ちをして
先に下げておくべきでした
と ....
今夜のメニューは
厚揚げの明太味噌焼き、つみれと大根煮、水菜のお浸し
ワカメご飯だった。
ぼくは何時も残してしまうが、食事管理の小枝さんは
「よく頑張ったね!」と褒めてくれる。
小枝さん ....
どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)
夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)
めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ....
アラガイsさんのおすすめリスト
(7572)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
燐光
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-15
野施行十二単衣_㉗
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
1
25-1-15
THE_GATES_OF_DELIRIUM。_──万の川より ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-15
独り言1.15
-
zenyama太 ...
自由詩
1*
25-1-15
共に越える
-
栗栖真理 ...
自由詩
4*
25-1-15
おにいちゃんへ②
-
鏡文志
自由詩
3*
25-1-14
野施行十二単衣_㉖
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
2
25-1-14
LET_THERE_BE_MORE_LIGHT。_──光の詩 ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-14
勝手に咲いてしまう花
-
夏井椋也
自由詩
9*
25-1-14
し
-
atsuchan69
自由詩
24*
25-1-14
きいろい満月
-
よるもと
自由詩
9
25-1-14
睡蓮の郷
-
あらい
自由詩
2
25-1-13
星の新人さん【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
5
25-1-13
マネー_(原曲:ビートルズ/マネー)
-
鏡文志
自由詩
4*
25-1-13
春がきたらきっと世界が変わって
-
中村 く ...
自由詩
5
25-1-13
ロマン人とマロン人
-
鏡文志
自由詩
4+*
25-1-12
五行歌_別離
-
レタス
自由詩
6*
25-1-12
どうして詩なんか書いてしまうんだろう【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
5
25-1-12
WELCOME_TO_THE_WASTELESS_LAND。 ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-12
独り言1.11
-
zenyama太 ...
自由詩
3*
25-1-11
不在
-
夏井椋也
自由詩
14*
25-1-10
【病棟日誌】_徒然に
-
レタス
自由詩
4*
25-1-9
野施行十二単衣_㉑
-
水恋鳥魚 ...
散文(批評 ...
1
25-1-9
童貞
-
髙任勇梓 ...
自由詩
3
25-1-9
独り言1.9
-
zenyama太 ...
自由詩
1*
25-1-9
悪夢
-
鏡文志
自由詩
4*
25-1-9
悪しき平等のなかで共創を加速させる為には
-
足立らど ...
散文(批評 ...
3*
25-1-9
かさなる坂には逆らえない
-
菊西 夕 ...
自由詩
2*
25-1-9
【病棟日誌】_晩餐
-
レタス
自由詩
4*
25-1-8
IN_THE_DEAD_OF_NIGHT。──闇の詩学/余白 ...
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-1-8
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