あなたの亀など知りたくなかったの
済んでしまったあとで
どうしようもないけれど
私のことは二度と思い出さないで
電話もメールも絶対によこさないで

心変わりと思っているなら
ちょっと違う ....
ゆるりと目を開ける
雨夜は私の体温さえも{ルビ蝕=むしば}む
寝ていては私の命が危ない

蒼い瞳をぎょろり動かして
アスファルトの溝に水たまりを見つけた
少なくとも今日は飲料水には困らない ....
めざめると午前のひかりがくっきりとしていた

きょうの天気をもう決めたかのようだった

ベッドわきのまどをすこしあけて

ベランダもあけるとカーテンの透き間から

ひらべったい雲が水い ....
99円ショップは恐ろしい。
800円も持っていれば、
週末分の食料はじゅうぶんに買える。
じゃがいも一袋104円(税込み)。
パスタも300gで104円。
トマトの缶詰。
餃子18個。 ....
(私はいつも仰向けで寝入り
 決まって仰向けで目を覚ます)

その日天井のしみは、妹のクラスメイトの顔だった
昼下がりに学校を早引けしたきり妹は姿をくらました

(私はいつも仰向けで寝入り ....
いつか通った雨は 何処

逃げ出した 木陰の檻
巻きつけた 小さな青い淵

黒い蜜に ひたす
重ねた 背中の羽 
たてよこと 2速蛇行の 雀の子 ヘソが茶湧かす 強気な憂き者 自動販売機のコイン投入口に
すいこまれていく女の人をみた金曜日の夜
ポッケの底のおつりの枚数をかぞえていた
裏面をやさしくなぜながら
口当たりの良い絶望味のコーラをぐびぐびのんだ

昔乗用 ....
『また明日!!』

あの日から
その言葉をきくと

もう会えない


そんな気持ちはが胸をよぎる

それでも

『また明日!!』って帰っていく貴方の後ろ姿を見て


どうか無事でいてくださいと


 ....
啄木のこころ親しくあたらしい
小さな文庫の小さな文字で

風あらしざらつく息の事始め
考えの糸あかるく保つ

自己肯定あふれるときにただ迷う
処刑の前のあきらめだろうか

正しいと思 ....
つまづくはずのないところで
足をくじき
恋に
落ちてしまった
わたし
すっかりからまっていて
逃げ出すことも出来ない
あなたの前
ほとんど裸じゃない
ただ、いたずらに
マシュマロを ....
耳たぶがかさかさすると思ったら
どうやら蟻が一匹のぼってきてたらしい
上半身だけゆっくりと身体を起こす
よく伸びた夏草が足を覆いかけている


さっきまであおいろばかりだった空に
いつの ....
雨 雨
切々と うたう

わたしはピアノを弾いている

絵も描けず
詩も書けず
下手な暮らしをしているが

わたしはピアノを弾いている

今この瞬間
いくつもの
想いが
浮 ....
ふたつの魂は
暗い
音も無い
宇宙に
溶け込んでいた

彷徨っていた

魂の居場所を
探して

そのちょっとした
魔に

ふたつの魂は
ふれあった

いや
ふれあっ ....
雨は

あたしを眠りに誘う

悪夢をみた夜
空を飛んだ昼

気がつくと
もう
外は闇

眠りは死に近い
いちど 死に

また
生まれ変わる
ために

眠る
眠る
 ....
こんな
二等辺三角形を
埋め込んだ
見たこともない
青が
備わる
午後の影を
見遣り

フレームだけの
都市には
ガラスの雲
が置いてあるので
立体ラジオの
気象予報士は
 ....
ただ
ほんとになにげなく
コンビニに寄った帰り道

君の後ろから
とことこと歩いて
空を見上げて

シャツの裾を引っ張って
『ねえねえ 空 きれいだよ』
なんて
言ってみたい

秋の風が
袖から出た腕 ....
貴方は

振り返らずに

行ってしまった

私の未練を

振り返らずに

行ってしまった
 
馬込大使〜っ、ピロピロピロピロ♪

大田区が生んだ正義の馬込
特に縁もゆかりもないけれど
手塚先生の話題で盛り上がったら
ふと頭に浮かんだこのダジャレ
どこまで引っ張れるか分かりませんが
 ....
飲みかけのまま冷めた
珈琲、煙草の味
忘れた頃に思い出す
君の声の澄んだ白

錆びた鐘を打って
不協和音を降らす
オトフラシの瞳
瞬きする度、澱む
          ホルマリン浸陰嚢びちゃり鈍い音を立

                 て

          潰れる   潰 れる    潰     


            ....
死から始まるものたち、死から始まるものたちの臭いは、退屈と無色に満ちて、俺はまぶたと口を縫われ鼻を塞がれたもののようにいらだって声をあげる、そんなものになんの意味もありはしない、しかし、ひ .... ユキサキボタンヲオシテクダサイだけ覚えて
宇宙船のように忽然とやってくるそれは
なにくわぬかおをしてヒトのたぐいをのみこむと
にどと開くものかコ・ウ・テ・ツまがいに
ヘアーライン仕上げのシルバ ....
ろうそくの明かりに
手をかざしながら
彼女の詩を聞いていた
途方もなく遠くへ
来てしまったけれど
あの時あの熱の中で
自分の手は自由に生きていた
熱を求めては
焼かれて弾かれる
炎は ....
 
 
水の三行が
流れている

川、という字に
とても
似てるかもしれない

おとうさんと
おかあさんと
そしてぼく
 
 
三ッ首の猫の背に降る緑かな



真夜中の林檎のにおい見つめあう



一弦と二弦のはざま眠る鳥



散る音を散るままに見る入り日かな



 ....
とおいと
おい場所まで
いったつもりがわりとちかくだった
手ざわりとして
においなのかもしれない
そういったものたち総称としての手ざわりとして
あったような手ざわりとして
なんとかあとで ....
新しい芸術とは、本来、違和感が伴うものだ、なぜなら、私たちが、見慣れている既成のものから、逸脱している部分が作品上、多分に見られるからだ。それを言葉にすれば、欠損および不足、過剰、単調、複雑、奇妙な美 ....  
 
スーパーで
買い物してると
茄子に
モザイクがかかってる

商品名も
お○す
と伏字になっていて
かえって恥ずかしい気がした

キャベツを買おうとすれば
その中心部に ....
北の富士が大好きで
負けるとTVの前で泣いていた
横綱のくせにコロコロとよく負けるので
オカンが本気で
「うちの息子が悲しむので
 負けないでください。」って
手紙を出そうとしたくらいだ
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7572)
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