ぼくの精神にプラスチックのねじが
差し挟まっている。
それは青い電飾と呼応して
毎晩ぼくにあいさつをする。
僕は怒れる男である
岩のようになって僕は怒る
何に対して怒っているかっていって、
ぼくは、この世の不条理に対して、死を含む不幸に対して、
生きることの、喜びを奪う者に対してである
僕の命は、 ....
通りの角に猫がいる
数歩のところで逃げていく
しばらく見てると振り返る
お互いどうでもいいけれど

二度目は公園に
三度目は商店街に
同じ顔した猫がいる
毎度近くを過ぎようとすれば
 ....
 
八重桜

そこで枯れていくのか

{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で


 
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか

古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ....
わたしは日々報道されている
あなたの目や耳の中で
再生可能なものとして
記憶されていく
ご飯の食べ方が汚いですか
歩き方がおかしいですか
そこにうつるわたしによって
わたしが形成される
 ....
8時をまわっても夜が明るかった。

昼、ザワークラウトとソーセージをたらふく腹に入れていたので、夕食は違うものにした。

旬のホワイトアスパラの料理を食べ、オレンジ色に濁ったビールを何杯か飲み店を出る ....
ドイツにも桜の花が咲いていた

ほかにもたくさん木々があって

日本のような主役にはなれていなかった

だからいくぶんニュートラルに

春のよろこびを感じながら歩けてもいた

冬がつらいから春がうれし ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
中国で
僕を愛した
美少女は
うっすら髭が生えた
広末




お国柄
受付譲が
オカマでも
タイのビジネス
マイペンラーイ




メキシコの
女性の尻は
デ ....
ホテルのまえは教会だった

一時間ごとに鐘を鳴らしていた

たばこを吸いながら

本を読みながら

パソコンを開けながら

ひとに電話をしながら鐘の音を聞いていた

朝起きると教会が青かった

ちいさ ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
りっぱってなーにー
地位のことー?
社会的地位に付随する事どもー?
ラッパとちがうのー
それラッパとちがうー

りっぱってなーにー
お人柄のことー?
人に見せてる人柄のことー?
お面 ....
凍えたコンクリートに水が浮き出る
アンモニアのない小便みたいな臭いがする
剥がれた天井のボードの上に見える鉄骨は
もとの色が判らない位に錆びついている
おまえの死んだ理由は ....
おかあさん
鉄平くんを産んでくれて
ありがとうございます

彼には毎日、
たくさんの喜びと
たくさんの幸せと
たくさんの愛をくれます

クソが付くほど
真面目で

思いたったら即、行動!!

たまに頑 ....
地面とじかに触れ合う春は
たった一つの落し物をした
そのたった一つの落し物が
みるみるうちに散らばっていって
こんなに豊かな花々になった
花々は凍り続ける
大気が花々を許すその日まで
 ....
 
 
炊事を終えた
スリランカの水夫たちが
座って西瓜を食べていた
 
出納係はスープ皿に
吸殻を捨てた
 
好きなものはすべて
素手で触りたい
 
水族館の閉館日
すぐり ....
向い風が吹き荒れて
わたしを白線へ押し戻す
もがけばもがくほど
重くなったコートは
身体から熱を奪っていく
向い風いつの日か
そよ風に変わるだろうか

向い風が容赦なく
わたしを地 ....
不完全なレイトショー
二連敗の前座ボーイ
条件付きのペントハウス
高慢ちきな御令嬢


メトロポリスの重大過失
ワルプルギスの夜の情事
ガダルカナルの島の遺骨
ペテル ....
わたくしが
ブロッコリーの作付面積比、堂々の全国第三位
この{ルビ片岩志=かたいわし}村の長となった暁には
まず、村名をブロッコ里ー村に変え
村民の皆さんにはブロッコリーの里の住民
ブロッコ ....
会社をたたむと決心して以来
もののたたみ方に注意するようになった
これまで自分でたたまなかった布団を
たたんでみたりするようになった
いつもはそこら辺に放り投げている
パンツや靴下もたた ....
君にとっての世界

それはこの部屋のなかがすべて

出かけてくるよ

君は寂しげに小首をかしげ

ドアをあける気配に

まだかなまだかなと待ちきれない様子で玄関を覗き込む


 ....
朝日はね
特に良く晴れた日の朝日はね
そりゃあもう別嬪さんで
たったひとりで見ていると
もったいないような
独り占めできてうれしいような
不思議だね おれは
新しい朝と結婚したくなっちま ....
昔から
お米には
たくさんの神様が宿ると
言われているけれど
ウンコだって一緒さ
とりわけ
健康のため
嫁さんに
玄米を食べさせられている
僕のウンコなんか
そっくりそのまんま
 ....
嗄れた午後、稲妻のように部屋を飛び交うファンタズマ、肉体は半ば、浅黒い影に支配されて、ああ、おれは迂闊にも砂浜に辿りついた術の無い海洋生物のようだ、身体はままならず、心ばかりが狼狽える .... 映画本編の内容には一切触れないDVDコレクターの戯言なので、興味のない方は読まなくていいです。

* * *

今年に入ってからデヴィッド・リンチ監督作品が立て続けにブルーレイ化され、ファン ....
男が立ちはだかった時
お前に立ちはだかった時
そいつは もう死んでいた
お前が生き続ける限り
それは不変の法則だった


ビリー
お前は撃った
沈黙を破るため
そして人はお前を 英 ....
葉桜の樹上に燃えるような月
オレンジ色にあたりを染める
その放出に目が射られる
つぶつぶと燃え出す葉桜が、
容赦なく抑えられる
緑がない丘の上
たった一本の木が干からびる
葉は散りながら ....
月の光を聴いている

ストコフスキー指揮のやつだ

ぶ厚くてやわらかかった

張りつめていてあたたかかった

あなたの幸福を見つめていた


一枚の気持ちを見つめている

そ ....
は、「蝶」だった。

彼女は、彼の血が殆ど「白い花」であることなど知らなかった。

また猫を被った「砂漠」の似非民主主義の下に隠された
支配と、からくり仕掛けの国体そのものが
火と硫黄の燃 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソケット・ソネット- 高原漣自由詩312-4-30
- 黒髪自由詩3*12-4-30
寂しい、ただそれだけ- marux2自由詩7*12-4-30
八重桜- 殿上 童自由詩20*12-4-29
HOLIDAY- ただのみ ...自由詩25*12-4-29
たわしの作り方- 中川達矢自由詩9*12-4-29
人間という袋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-4-29
異国の花- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-29
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29
変態短歌24- 花形新次短歌112-4-29
青い教会- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-4-28
- るるりら自由詩23*12-4-28
アーデルハイド、おやめなさい- salco自由詩7+*12-4-27
誰にも決められることじゃない- ホロウ・ ...自由詩4+*12-4-27
おかあさん- ちゃんこ携帯写真+ ...312-4-26
- 葉leaf自由詩1212-4-26
素手- たもつ自由詩512-4-24
【_向い風_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-24
弔う妄想- ホロウ・ ...自由詩6*12-4-24
次期村長選マニフェスト- salco自由詩11*12-4-23
会社をたたむ- 壮佑自由詩39*12-4-23
うつろぎのひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*12-4-23
黄金の花嫁- ただのみ ...自由詩28*12-4-22
ウンコの神様- 花形新次自由詩212-4-22
詩亡遊戯- ホロウ・ ...自由詩1+*12-4-22
ワイルド・アット・ハート_[Blu-ray&DVD]- 古月散文(批評 ...3*12-4-22
ビリー・ザ・キッドに贈る- まーつん自由詩6*12-4-22
オレンジの月- 黒髪自由詩5*12-4-21
月の光- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-21
麗しき火星のプリンセス、_★- atsuchan69自由詩7*12-4-20

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