横顔にぴしぴしグマアミグヮー
濡れぼそりながら
私たち家族おまえの骨を探して歩くさぁ
野原道を彷徨うよ
さっきまでね、
青く尖った蘇鉄が生い茂る庭先にいた
玉虫は突き刺されて
空に ....
調和と混沌の狭間で
感情をエーテルに沈め
理性を凝視して
我関せずと舞い続ける
踊りたければ
踊るがいい・・・・・・
見せかけの 家族
見せかけの 夫
見せかけの友人
見せかけのお酒
見せかけの顔
見せかけの姿
・・・・・・・・・・・
この数ヶ月
そうやって 生きてきた
ホント ....
居酒屋の深夜2時
バイト上がった後の
30や19や27の
集まりに わたくし15
参戦して おっきくなるため
副流煙 お腹 ....
火をともせ
ワルプルギスが
来る前に
母と子供を
千人殺せ
....
セックスが穢らわしいものだとは
....
雪崩のように降り注ぐ太陽も
やがて白熱電球並にしおらしくなる
浮かれた喧騒も一休み
恋も沢山弾けて飛ぶさ
閑散としたビーチ
僕はその方が好きだな
風は少し冷たいけど
海は澄ん ....
けさ見つけた虹の分光率を
記憶のプレパラートに照らし合わせます
虹は厚みを持たないので
それがふさわしい隠れ家なのです
もっとも似ている屈折率を
大地の公転軸に合わせて傾けながら
夕日 ....
あなたの心の橋を
渡りたい
どんなに高くても
どんなに長くても
どんなに揺れても
今しかない
今日しか見えない
あたしには
不器用にしか
生きられないから
渡るしかないの
あなたの処へ ....
at 4:00 PM
渇き疲れた 繭の空
絹糸が
照らす
遊歩道
南の国の
入口を抜けると
幼いわたしが
立っていた
冬に咲く
紫陽花のような
ちぐはぐな気持ち
....
君がその女子高生の自転車のサドルに生まれ変わるなら
僕はその女子高生が三十路を過ぎたぐらいに使う勝負パンツに生まれ変わる
君がその女子高生のワイシャツから透けるブラに生まれ変わるなら
....
お休み、白い夢
あまい音楽のなかで
呼び出しのベルがどこまでも続いている
ぼくは、ねざめの黒い籠に
人びとが起きていくのを聴く
沈み込む星の胎と
平衡にあなたがほほえんでくれる
光の進む ....
森また森のハイウェイを何時間も 走り
高台の
道なき道をガタガタ進む
観たいと願ってやまなかった
あの風景があった
森の上から見える
広い河
霧に霞む
その先の緑
禁断の恋に落ちた
ふ ....
(てらてら笑うニンゲンはたいがい……)
ずっとむかし叔父のいった
そのつづきを思い出そうとする
(てらてら笑うニンゲンは)
(たいがい……)
(たいがい……)
....
あんたはカスカス
うちはスカスカ
ふたりそろおて、ほな、さいなら
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は目を逸らす
太陽が睨む / 私は背を向ける
太陽が睨む / 私は靴を脱ぐ
太陽が睨む / 私はうずくま ....
おさない頃
倉庫に閉じこめられた
なにか悪さを
したのかもしれない
わたしは泣いた
父の足音が遠ざかり
もうだめかと思っていると
ふたたび父の足音が近づいてきて
鍵があ ....
月に2回くらいの間隔で
あたしは 言霊を吼えたくなる
嵐が来るという
嵐の夜の朗読会は燃える
みんな 燃えてる
あたしの名前が呼ばれる
いつも 何だか一番目
朗読会に ....
まなざしが果実のように熟すなら 情も枯れゆき朽ち果てるのか
鰯雲 終い忘れた風鈴がからからと鳴る かなしいみたいに
雷獣よ
長飛丸よ
字伏よ
この槍を
とら
今抜いてやる
....
無精卵の内側から
殻を破ろうとする
判読不能な文字たち
その音だけが
暗く冷たい鶏舎に響く
昨日とは上空の風向きが違うのか
朝から火山灰が
あたり一面に降り積もっている
....
すこし
爪先立ちで
細かい雨のシャワーのような
ツクツクホウシの蝉時雨を
浴びながら
丘の上で
夕暮れの風を聴く
どこからか
夕餉の仕度の
幸せな匂いがして
ふと 空を見上げたら
『恋してるの? ....
下稲田の辻にくたびれた枝が
あちらと指をさすので見ると
地蔵の首がおちている
拾いあげるとちょうど
赤ん坊の頭くらいの目方で
どこかおもかげもある
枯野には犬とも猫ともつかぬ尾が
....
突然着メロを歌った携帯電話が
静寂の中伝えたのは
友人の死だった
半年間
人工呼吸器に括られた彼は
むしろよく生きた方だと
母親の声が途切れ途切れに
電波状態のせいではないことが ....
笛を吹いて
雲海を渡る
太陽ばかりの空を旅した
何処かの山肌を眺め
草原は遥か
笛を吹いて
湿原の広がる
空を反射させる光の伝言を ....
炎に焼かれる
ジリジリと下のほうから
身体全体を・・・
苦しくもあり
喜びでもあった
焼かれている一瞬一瞬
あたしは灰になり
再生した
数ヶ月前とは
顔つきも違う
....
南部風鈴の音
風に乗せ
山越え
きーんと鳴る
見るも無惨なお前の笑顔
腕は白い
うちひしがれた隣に空が
はっついてる
いっときも目を逸らすな
言ったのに
泥のように夕日を沈 ....
水底にオルガンが沈む
鍵盤で遊ぶコオロギは
青い魚に捕食されてしまった
戻ってきました
ポソポソと語り始める
あなたの口元から
いくつもの砂がこぼれ落ちる
あなたの内に広がる ....
最初の雨の火に焼かれ
槍や矢の血の頬を娶い
色なき泡を
曇へ放ち
海を消す火
ひかり鳴る海
寄せる片目
まばたきの波
黒円が重なる
白濁が白濁を射抜く ....
つらつら考えるに、
宇宙空間では色々な実験を行なって来たそうだが、性交はまだなのではなかろうか。
あるいは極秘裏だったのかも知れないが、「未確認飛行物体」程度の眉唾リークもないからには、宇宙ステー ....
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