えーと、最近、はかいしさんに「私信」を頂くのですが、あんまり
扱い方がよくわかってないのと、個人的に(誰とも)インターネッ
トを介して親しくするつもりはないので、質問などがあれば公開の
 ....
夏のおわりの
アスファルトのうえに
蜂がひとつ
死んでいた
もう、
怖くもなんともない有様で
蜂がひとつ
死んでいた

この蜂の持つ毒針は
柔肌に痛みと腫れをもたらすに十分で
 ....
夜の中で意味が冷えていく
わたしは知りながら傾いて
もう少し影を濃くしようとしていた

ふるいうたが流れていた
それとも口ずさんでいたか
どちらにせよわたしたちは小さすぎた
隠しごと ....
指先についた
小さな傷のことをわかって
真夜中に洗面所を汚した
わずかな体液のことを


ミネラルウォーターで飲み下した
アスピリンが胃袋を炙る
ソファーで死んだ貝 ....
旦那からのブロウジョブの要求を
拒絶するような
ヒッピー上がりのほうれい線女に
偉そうな顔されたくないのよ

ブロウジョブをするために
生まれて来たような口を持つ
ルインスキーを
対抗 ....
景色が青で満ちていた
空気が青色をしていた時間
海と空と液体酸素
この世に青は多いのに
人間は青を憂鬱にしたから
青い憂鬱が僕らを包み込む
溜め息
美しい景色に ふっと
窓が曇り掠 ....
どんなに不合理に見える言動や行動にも必ず
それに対応する心的(真的)現実がどこかにあ
り――それは遠い過去の記憶やもしくは世界
のどこかなどに――それを見つけ出し正しく
反応した場合にのみ、個 ....
あなたの組み合わせた 手

こっちをじっと見つめる 眼

開いた口からこぼれるのは 言い訳

わたしを閉じこめておきたいだけ?



窓から空をのぞけば 魚




 ....
秋風やアイコ精神鑑定へ 公園のベンチに座っていた
そよ風が恋人のように寄り添っていた
古いノートの中で
ことばは悶えた
それとも窮屈な服を着せられて
詩がのたうち回っていたのか

その時ひとひらの蝶が
記憶に ....
プラナリアに 出会いたい
永遠の命だというプラナリア

世界が黄砂に なぶられて
沈鬱が大陸を覆い 海洋にも降りた
人は みみずのように
スマホのなかの情報に生きる術をもとめ
無数の出口 ....
およそ文芸である以上読者がいて、
個人的な人生あるいは社会的になんらかの影響力をもつもの、
あるいは芸術としての愉悦を読者に与えるものでなければならない。
なんてね!

詩として

C4 ....
炎に出合うと体が勝手に近づいていく

この習性を
人間に気付かれたのはいつだったろう
夏の水田に灯火が点いて
人が居るかと思えば炎だけ
どれだけの仲間が焼け死んだことか

人間にも似た ....
雑草、雑草って
みんな嫌うけど
雑草でも緑があると嬉しい

ただ自然に帰ろうとしているだけだ

コンクリートに封じ込められて
行き場をなくす彼らの子孫

でもひょっとすると
熱がこ ....
ブレスレットなんてつくれないのに、
綺麗だからって理由でビーズを集めていた。
あのときのきもちが、まだ心のどこかに残っているせいで、
いろんな夢があきらめられないのだろう。

ニュースをつけ ....
夕暮れの教室で
君と二人きり

何か話したかったけど

とうとう
話せなかった日

大人になって今
ぼんやりと思い出す
あの日の教室

何も話せなかった事を
いつも後悔したけ ....
陽光絶え間なく降り注ぎ
空気に光の粒 満ち満ちて
いくら瞼を閉じてみても
隙間より零れ来る

悪意の種を優しく撒いて
冷たく暗い気持ちを注ぎ
仮面を置いて日陰を作り
全ての芽が出うる種 ....
  150907


柳生心陰流の奥義
真剣白刃取り撮影
90代の入所者が
次々と転落死して
80代の入所者は
次は自分の番だな
出来ることならば
苦しまないで痛い
のも願い下げ ....
 
夜、虫のこえ

秋がそこにいた

でも、まだしまえない名残のTシャツ



 
金木犀が静かに燈る
花びら一枚一枚が
一つずつ詩を破壊しながら
自らを誰にも捧げず
何物をも説明しない
人間の意味づけを
ことごとく拒絶することから
あの橙色が生まれているのだ
 ....
 世の中には「詩人」という肩書がある。だが、詩を書いていても自ら「詩人」を名乗ることに抵抗を持っている人はたくさんいる。では「詩人」を自称することの何が問題なのか。
 肩書というものは社会的 ....
誰の声? 誰の顔? 覚えられない 自分を責めて塞いで狂気


黒と白 進むためだけの前向きさ求め私は黒に隠れる


訥々とした呟きで始まった歌が絡まり吸い込む涙


大切な人 ....
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
     わたしは帰る
     猫の住む我が家へと
     服も靴下も脱ぎ散らかし
     ひんやりとしたベッドへ
     もぐりこむ
     鼻先の生温かなけものの匂い
 ....
笠間駿介さんという人がいて
その人の作品が好きだった

青空は何枚もプリントアウトして
ことあるごとに読み返していた

今でもあの頃の詩人たちのたくさんの
プリントアウトされた詩が
僕 ....
ただ電車が通り過ぎていくのを
意味もなく微笑んで見送った

誰に語りかける言葉もなかった
本当の言葉など要らず
偽物の言葉で構わないのに
偽物の言葉すら持ち合わせていない
も ....
安保法案反対もデモも自由だけど、「強行採決」という言葉を使う意味が分からない。与党が法案を通せる議席数を持っているのは、投票者による投票行為の結果であって、それを否定するのであれば民主主義から否定しな .... 老舗のホテルで寝ている舞は
魚みたいで
息もしていないのに
きれいに見えた

お互いどんなしくみで
そうなってきたのか わからないのに
仕方なくそう抱き合って
迎えた朝のような ....
叶えないでおいたほうがいい願望もある。すべての願望が叶うはずもない。でも、これは叶えないほうがいいと潔く決めることはとても難しい。



叶えないと決めてから、却って自由に展開でき ....
戯れが過ぎたのか
名月が遠い 待てない心臓が加速始め

この訪れの麗らかさを

深呼吸トクトク鼓動にはもって上体を反らして

螺旋の儚い軌道を静止飛んでいる

ひたひたの心に ....
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