パンにしますか?
ご飯にしますか?
それとも宇宙にしますか?
コーヒーはHOTにしますか?
アイスにしますか?
それとも宇宙を愛すにしますか? ....
人差し指と親指を差し出し
ひかりの直径にあわせる
片目をつむる
得意気な顔をして
(ほら、こんなに、小さい
(こんな狭いところで、うさぎは、ね
その指を
手を
腕を
体を
生ん ....
大学時代
教授が授業中に言った
「600万個丸を書けばそのすごさがわかる」
家に帰ってやってみた
1つ、2つ、3つ、・・・・・・・・・
700個くらいで音をあげた
その時初 ....
中国女の {ルビ腋毛=わ き げ}を見れば 共産主義が {ルビ戦=そ よ}いでる
しみずさんがハンダこてをかった。
寝ぼけていたので、しみずさん、パンダ型こてをかったのかと妄想あるき。
しみずさんがパンダこてでじゅうじゅうとかしてゆくものが、しみずさんのせいりせいとんされた机 ....
誰かが撃った、流れ弾なのでしょうか。
ぽっかりと、穴が開いてしまってます。
明るくて、とても惹かれるのですが、
私には、手が届きません。
もう一度、穴が開くような、衝撃があれば。
世界は明る ....
廊下に立っていなさいと怒鳴られ
私と隣りの席のこんちゃんは
はっと青ざめ しーんとした教室を出た
社会の授業で地図張をひく練習中
いろんな場所を見ていた私達は
すっかり楽しくなって
あ ....
ぼくが詩を書けなくなった日は
毎日ヤクザに追われているだろう
ぼくが詩を書けなくなった日は
毎日毎日イズミヤの試食コーナーに通っているだろう
ぼくが詩を書けなくなった日は
風俗嬢と付き合う日 ....
「木星のしま模様が今年は一本なくなりました」
ちのないガスかたまりみたいなうえ
たつこともできず
なにしてるのかとおもえば
くらいくらくら
くらがりになれたせいか耳でみることができるように ....
冷たさを増す風に震える
荒野の先のやわらかな双丘をそのままに
奥に流れる寂寥とした音色に耳を澄ませている
何処かに隠した水瓶から溢れ出す
指先を濡らすほどのちいさな泉を大切に護って
....
きみらをやさしく見下したくなる
そんな 神様日和には
エアコンのきしみすら雨の音に似てしまう
恋について話し
家について話し
仕事やお金や殺し合いについて話し
噂も嘘もチョ ....
蒼穹も黄金の砂丘も皆寝静まって
全ては動かない
ひと棹の楽器も横たわっている
微風さえもが画布に張りついて
夢の ゆ の字
黒い少女の纏う長衣の
この世ならぬ配色は
仄かに艶めかしい ....
あめのおとを
きいている
とおもっている
わたし
ひとのこころが
みえている
とおもっている
あめ
のようなきがして
まっている
すてられた
とう ....
何か新人の営業マンのような態度をしている自分自身や
この遍質的な 会社側の 遠い過去からであろう
塊の疲弊した その死んだ 体質よ
一度きりだが
多分とても適当なのだと私はこの状態に理 ....
犬のうた
おおかみのうた
サルのうた
にんげんのうた
にんげんのうた
まぶしいくらいの
あついひざし
・・・・のはずが
なんとも
すきとおったそら
たいように
ちかづこうとせのびしても
のびていないせたけ
みな
あたりいちめんで
えがおを
....
かがやきを熱さを廻す途切れ指
夜からむ夜かきむしる夜がゆえ
岩の上また岩の下数億年
硝子にはひとりのすがた波ばかり
....
本当に、本当に大切なことって
口に出さなくても、わかる。
言葉は要らない、と言うとキザですが
言葉が出てこない、と言うとオシイ気がする。
あなたは、どちら派?
私は、いつもオシイ方です。 ....
{引用=
記憶は生きていない
記憶は動かない
ので
それは生命を超越し
古い古い地層に
固定されている
こことは違う時間では
時間は
固定されている
ここと ....
信仰という確信的な迷妄
その心地好い陶酔 自我に奥深く祝福される切ない悦び
エウテルペが宿した 重く病んだ遠い夢
闇を蓄えた天空から 銀色の稲妻走る脳裏に
白金の灰が降る それは ....
あの星が流れたらひとつ捕まえて 君に会うまで隠しているよ
創世記
毛の生えたチーズ
毛の生えた石けん
毛の生えたキャンディー
毛の無い性器
手っ取り早く金持ちになる方法
花束を買って帰る
(鉢植、観葉植物は不可)
摂 ....
マルコヴィッチの穴に入ったメルヘェン
おいてきぼりにされた楽譜がみつかった
こんなにもかわってしまったわたしに
地球にとけたピアノは
はりたおしたいからだと云っている。
むかし住んでた
田舎の家を
ブラリ訪ねてみたら
知らない人が住んでた
わけを話すと
快く歓待してくれた
晩御飯はカレーだった
給仕をしてた奥さん
突然ブラジャーごと
セーターをた ....
君の機嫌が良いとき
靴下を買ってきたとき
仕事帰り
今日も駅の中の靴下屋で、カラフルな靴下を、一万円分買ってきた
押入れの中には、君の靴下がいっぱい詰まった箱が2箱ある
「わたし ....
あるのか
ないのか
わからない
ドーナツの穴を越えて
オートバイは走っていく
いつか
行き着くかも
しれない
あるのか
ないのか
わから ....
風邪を引き発熱
いつもの常用薬を取りにいけない
本人でなくては
許可がでない薬
1日目なんとか
パキシルを残して
抗ウツ剤1錠で乗り切る
2日目 パキシル1錠のみ服用
風邪 ....
空の上に
飛行機雲が走っていた
その向こうに
月が浮かんでいた
月は三日月が好きだった
どうしても 靴を脱ぐことができない 月が
空を 東から西 ....
青を背景にまっすぐな道路が
斜面を登っていくのだけれど
いずれ天に触れそうなところで
消えてしまうとわかる
長い橋を渡りながら
巨大な甲殻類の内側で
対になる脚を数えていても
韻律は ....
蛙孵る
フェニキアのある川のほとりに小さな村がありました
その村の外れの小さな森には小さな池があり
小さな蛙がわんさと棲んでおりました
ある春の日のこと
1個の卵からピンクのおたまじゃく ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250