ぼくはインドの山を登っていた
岩に座る行者がいたので聞いてみた

この岩にどれほど座っているのですか

久遠と言えば久遠から
刹那と言えば刹那から此処に座しておる

久遠と刹那は同じこ ....
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
    ‥ガタンゴトン   ガタンゴトン‥ 


  連結された、蛇のようにながったらしいJR貨物列車が一日数本、北から南へ通過する貴重なチャンスを逃すまいと集結した、いい年した鉄チ ....
道路に落ちて
雨に濡れた紙飛行機は
どうしようもなくみっともなくて
翼に乗せていたはずの夢は
タイヤの模様に変わっている
行き交う車に踏まれて
アルミニウムの円盤になった
一円玉が隣でし ....
  

月へ向かって翔ぶ蝶は
森がしぃんと静まった
眠たい夜にりんぷんを
音なくばら撒き翔ぶのです

湖上に浮かぶ小舟にも
歌を聴きたい詩人にも
ひとしくばら撒き翔ぶのです
 ....
ネットカジノで六億円損した友達に
今回だけだよと言って
借金の肩代わりをしました
だって資産一兆円の僕からしたら
ワンコインぐらいの感覚だもん
安いランチ奢ったみたいなものさ
それに友達は ....
ある日 机の上にぽつんと

見上げる空に 小さくぽつんと

夕食のときに突然、妻がぽつんと

揺れる吊り下げ広告にも なぜかぽつんと

──見知らぬ──
「新しいことば」が

そ ....
月の鏡は夜空を隠し
星々が眠りに就くから
夜の散歩もゆるしてくれる

湖に映る光は月と仲良しだから
微かな風が春の{ルビ詩=うた}を歌い
ささやかな祝福を奏でてくれる

きみとの約束は ....
 ロビー・クリーガーのようにピーター・ブロデリックのようにギターが弾きたい
 ときには折坂悠太のように吼えたい、三上寛のように私小説でありたい
 ことごとく滅びたはずのぼくを呼ぶ音楽たちをいまも愛 ....
ライトブルーの空
すこうし白をのせた色
あの色を知っている
埠頭に咲いた可憐な花もまた
無邪気にすみわたって
人の秘密をあらわにさせる
そんな色をしていた
或いは
指を彩る鉱石もまた同 ....
人生がプログラムだったらいいのに

可読性の高い 整然としたコードだったらいいのに

低い解像度の実質的同等性で

森羅万象 我が意のままに

それならば どうぞお先に

私はもう ....
青すぎた空に
愛と憎悪の螺旋が渦を巻いていた

透明な視力には
それが耐えられなくて

ウオッカをあおっては
炎が喉を通り過ぎていく

遠い記憶の底をたどるけれど
深海に潜ることも ....
棺を抱えていく
素足を放り出しながら
夏の夜の星が流れる空の下

見てみるには閉じきった扉で
窓らしいものは窓であることを辞し
開かれているのは行き止まりばかり

この中には眠っている ....
ただの

バッカみたいな
幸せを
声、こわだかにかたるんだ

そこには涙が伝うとか
笑顔に戻れる日を夢み
いつしか心は捻られて
ただ春の陽の清らかな
とわを感じている景 ....
君がポケットから取り出した青空は
 ひたすらに美しかった

珈琲で手を洗う
 これが別れの挨拶だ

僕の落とした心臓を
 蟻たちが咬みくわえて引きずっていく
  それを鳩が涼しい顔で奪 ....
売り場に置かれた固いビニルのソファで
じんじんと騒がしい頭を抱えながら座り
来るのがわかる
身体の内部が裂けて
外へ走りだす時たてる あの匂い

静かに伝わる音を喉で感じる
周囲の通行人 ....
○「名言失言」

*「若い内はいろいろあるけれど
結局健康で長生きした者が勝ちだ」

*「長生きはなんのため?
と自問自答しながら年を取っていく」

*「田舎の自治会の会計も
今では ....
人生をする前に
ぼんやりと生きてしまった
そのぼんやりが
いつしか人生になってしまった
いつだって間違ってきたし
正解などわからないまま
年老いて来てしまったが
正解ばかりを選べる人生な ....
「その言葉、あまりいい意味じゃないわよ」
といつも言うのだが
余程そのスラングが気に入ったらしく
父は自らを「自宅警備員」と名乗り始めた

緑内障に日差しはもっとも警戒すべきもの
幾度かの ....
言葉が届かない

グラスを傾け

紫煙に漂いながら

伝わらない伝言を待つ

その裏側は解っている
グキッ
ボキッ
とかとか鳴らして
首の骨を
鳴らして見せる
ジュン

凝り症だから
とかとか言って
しょっちゅう
ボキボキ
やってた

いつだったか
おもっっきり
 ....
昔言えなかったことが
今は言えるよ

あの頃のぼくは
たくさん求め過ぎて
きみの優しさがわからなかった

世間の噂では
きみは独りで鍵盤を弾いているらしい

あの日は雷雨が激しくて ....
友人の実家は商店街にある賑やかさとの共存強いられ

地元ではシャッター通り商店街そう呼ぶ人もいて虚しくて

デパート街寂れて見える八丁堀大型スーパー値段も安い

新しいコンビニが出来七カ月 ....
  終章 「冬日和」



 「豪州産切落とし牛でいいんよ! これと、鶏のモモ肉にしよ」
 「お肉、八百円いってないわっ」
 「タレはさ、こっちの使い切りサイズで料亭の味っていうフレーズの ....
○「頂点に立つ選手」
登り詰めるには
時間がかかるが
落ちるのは
あっという間だ
一歩のミスで落下する

○「人間とは」
「信用されてない」
「評価されてない」
と思うようになった ....
狂った時計を森の奥深く
猫の眼時計店に持って行った
ギィーと扉を開けた

こんにちは… 時計を直して欲しいのですが

店主は黙って文字盤を確かめた

これは狂ってはいないよ
ほら 見 ....
遠くまで来たねと言うが それは嘘
散々愛して 行止まりだよ
秘罪は内側から羽虫のように自我を食らい尽くすだろう、薄暗がりの路地の中で死後の自分の眼差しを見た週末、雨はかろうじて降らないでいるだけの午後だった、冬の名残でもなく、春の目覚めとも思えない温い気温 ....   

そら、を
蓋だと
云ったひとがいた。

わたしには
それがみえない、

冬の名残りがある雨の
冷たい曇天。
そのあとで
やって来るのは闇の夜
肌刺す風がヒュウ!と ....
血液型のようなイニシャル
同じ時間を笑ったしあわせ

同じ夕日を 眺めた焼却炉の傍で
一番星を ヴィナスを指さして
雨の廊下を渡る時
図書室の扉を開く時
好きな娘に見られながら
私が部 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6652)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午睡- レタス自由詩3*24-3-29
指切り- そらの珊 ...自由詩12*24-3-29
鉄橋- 上川自由詩2*24-3-29
戦い- 藤原絵理 ...自由詩824-3-28
春の蝶- 秋葉竹自由詩324-3-28
友達- 花形新次自由詩124-3-28
新しいことば- atsuchan69自由詩9*24-3-28
願い- レタス自由詩5*24-3-27
音楽をください- 中田満帆自由詩124-3-27
春はうたう- そらの珊 ...自由詩10*24-3-27
独り言8- 短角牛自由詩4*24-3-27
今夜は- レタス自由詩5*24-3-26
皮肉- 303.com自由詩4*24-3-26
好き。- 秋葉竹自由詩424-3-26
Contradictory_equilibrium- 鳥星自由詩5*24-3-26
リノリウム版画- soft_machine自由詩6*24-3-26
独り言3.26- ホカチャ ...自由詩4*24-3-26
人生をする- 岡部淳太 ...自由詩624-3-26
自宅警備員- 松岡宮自由詩5*24-3-25
五行歌_無音の夜- レタス自由詩4*24-3-25
回す!- 田中宏輔自由詩8*24-3-25
いまきみは- レタス自由詩5*24-3-25
商店街- 夏川ゆう短歌324-3-25
鏡像_【改訂】- リリー散文(批評 ...6*24-3-25
独り言3.25- ホカチャ ...自由詩3*24-3-25
白日夢- レタス自由詩6*24-3-24
行止まり- はるな短歌324-3-24
音のない雨- ホロウ・ ...自由詩2*24-3-24
聖者より明るい微笑み。- 秋葉竹自由詩224-3-24
A・Hへ- soft_machine自由詩6*24-3-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222