雑文
傘と云うものに偏愛がある。
わたしも大昔、滑り台の上から傘を広げ飛び降りた子供だった。
ロートレアモン、北園克衛、アレハンドロ・ホドロフスキー、彼らの ....
海沿いを歩き潮風心地良い子供はいない今も独身
昨日から降ったり止んだり繰り返す傘手放せず荷物が増える
世の中の良い所ばかり見つけたい悪い所ばかり強調される
山ばかり映されている写真集 ....
{引用=どうぞお先に}
誰も持って生まれてこなかった
それはなにかを表す記号
中は虚空で面は鏡張り
金より重くて空気よりも軽い
地球で一番重いものは何かと問われ
ある子供は「それは地球 ....
ああ 貴方に焦がれておりました
人の世に刻まれた 汚辱の烙印を
受けて尚輝かれる 神に愛された御方
貴方への愛は {ルビ神の反逆者=ヤ・サーターン}への賛美と
多くの人は貴方を呪った
おお ....
豪雨に傘を差していた
だけどある日Jesusがやって来て…
あぁなんてことだ…この傲慢な傘を取り上げて捨てたんだ
神の偉大な愛情の豪雨だった!
無防備に愛されるべきだった
これからは不用 ....
八〇一本の 薔薇が咲き
桃色の白百合 花開く
季節はなく 花を愛でる 心一つで
その楽園は {ルビ客人=まろうど}を招く
苗木は優しく 土の布団に寝かされ
愛らしい花芽を 待っている
純潔 ....
{引用=
毎晩、おなじ夢をみていた。
わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....
熱風吹く光の午後、
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている
何を取っているの?
思わず私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう
木の下に ....
セミの声がした
幻聴
まだ早いよね
雨も上がらないのに
君は来ないのに
玄関のチャイムが鳴った気がした
幻聴
駆けだそうとする足を
叱咤する心臓
まだ許してないと動く唇と
触れたく ....
空に生えた逆さの地から
何かが幽かに降りつづく
鉄の網目を埋める鳥
花の名を鳴く 花の名を鳴く
暗がりの奥を転がる音
崖から指まで 静けさに紛れ
時おり色になり ....
指を伸ばして
最初に触れたものの名前を教えて
それはきっとこれからの
示唆を含んでいるから
たとえそれが
取るに足らない冗談めいたものでも
なにも手に入らないよりはきっとましなことでし ....
絢爛なりし 黄金と和紙の 観覧車
宙を回るる 風船の金魚
妙音振りまき 踊る鼓
胸乳の海を 泳ぎ渡らば
母の{ルビ愛=めぐみ}の ろ長調を
拾う{ルビ耳翼=じよく}の 夢心地
隣り合う家族 ....
生まれてこのかた
演じなかった日など無い
ダグラス氏の小さすぎの雨傘
左肩ほぼぜんぶ濡らしながら小さすぎの
雨傘に若妻と生まれて間もない赤んぼうを
入れて歩く ゆっくり
妻も赤 ....
詩狂句 六十六歳 ボケ防止
あらいやだ そっちじゃないよ 楽な方
ビンゴやる 食中毒当たる 食事会
押し絵だと 教えて欲しい 指先に
デリケート 双子だったか バリケート
左折す ....
見えるでしょうか
あの屋根の下、切妻という
人間で言えば額のあたり
大きな手形がついているのがわかりますか
男の手が両手揃って
雨の日などはくっきりと浮かび上がるのですが
今日もよく見 ....
遥か彼方へ流れ続け
時のうねりにこの身を削られる
生きてく事は自傷行為さ
傷つくこと避けられないけど
ダイアモンドはブリリアント・カットに
削り出されて輝くって言うじゃない
....
せせらぎは忘却のように消え失せてしまった、もう、おまえは、地に落ちた果物みたいにいびつで惨めなしろものだ、指先が震えているのは、根源的なおそれのせい、途方もない量の雨が世界に飛び降りてくる、人々の ....
とどまる 1
{引用=ここに
とどまっていると
裁かれる
変化のない停滞に見えて
それは罪であると
見做される}
とどまる 2
{引用=ここになんとか
と ....
新しい靴とスカートで行くからさ 君よ、どうか、汚してくれたら
十七時取り残された公園でまだ揺れているブランコひとつ
想像の綺麗なナイフ握りしめいざ飛び込まん君の懐
このコートまだ時期 ....
若い女性のみずみずしい肢体が
老人の眼を焦がすんだ
見てはいけないのか
いやらしく見ていたら
汚ならしいのか
同じ位の年頃の娘が俺にはいるんだから
恥ずかしくないのかと
自分に言 ....
芝生はいい
寝転がって
僕たちは笑う
とくになにがあったわけでもないのに
ただ笑って
じゃれ合って
空を眺める
雲が何にでも見えた
アイスクリーム
蛇の目
ありえない獣
五本 ....
神よ もしも貴方に 恋したなら
きっと多くの者が 割礼を望み
無地のヴェールと クロスと指輪
そして 三つの誓いを 立てるのです
神よ 私がそれを 望まなかったから
貴方は授けてくれまし ....
七ヵ/{ルビ = レ}
{ルビx=kha}
是、
{ルビ眼=yeux} {ルビ灰=gris}繰る
+ tz
{ルビ睡蓮=セイレーン} 啼く
....
月が見ゑぬ 濡れ羽が広がつてゐる
爪櫛の如く 敷き詰められた 羽根が広がつて
一条の光すら無く 啼くや恋しき {ルビ鴦=おしどり}の{ルビ吟=こえ}を
ぴいりぴりりと 唄つてゐる
此処は獄 ....
「死にたい」
が
唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます
苛立ちすら
霧散する無力感
【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
今日と言う日が
昨日の続編で明日の予告編だとし
ても
脚本は先が読めないし
台本は先が読めてしまう
その表紙は綺麗じゃなくなってるし
捲ってきた頁は
汗と涙
鼻水さえも垂れてい ....
母さん??
と
私が呼ぶと
文節のない文字を
あなたはつぶやく
失ってしまったね
と
私は
悲しいことだけど
自然なことかもしれないね
あなたの
あと何年かで
そこ ....
馨しいもの 此岸の破邪の 弓矢に似て
その瞳 映る銀河に 命なく
その耳は 己が愛の歌を 弾き奏で
その鼻筋は 谷間の百合より 透き通る
その舌は 我が名を 囁きこそすれ
その眼差 確かに我 ....
あわてん坊の 切手 舐めただけで いっちゃた~
おしくらまんじゅう 川柳 ひりだす
抜け目ない おみくじ すってんころりん
全ての 点と線 手下にした曲線 退化の快心 やっちまった~
....
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる
彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
アラガイsさんのおすすめリスト
(6671)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨傘_-Parapluie-
-
墨晶
散文(批評 ...
3*
20-6-23
写真集
-
夏川ゆう
短歌
4
20-6-23
一晩中娘道成寺を見ていた
-
ただのみ ...
自由詩
2*
20-6-20
エゴ・エリスⅡ_なんと美しい事よ_貴方の目は鳩のようだ
-
PAULA0125
自由詩
2*
20-6-19
塩は不朽
-
幽霊
自由詩
1
20-6-18
エゴ・エリスⅡ_私の愛する方は、_自分の庭、香料の花壇へ_下 ...
-
PAULA0125
自由詩
1*
20-6-18
海鳴り
-
羽衣なつ ...
自由詩
12*
20-6-18
木の実(改訂)
-
ひだかた ...
自由詩
7
20-6-17
幻聴
-
卯月とわ ...
自由詩
3
20-6-17
棄園約定
-
木立 悟
自由詩
3
20-6-17
目隠しの奇想曲
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
20-6-17
エゴ・エリスⅡ_ああ_私の兄弟のようであったなら
-
PAULA0125
自由詩
1*
20-6-17
ダグラス氏の放屁と雨傘
-
七
自由詩
6*
20-6-16
_狂句②
-
あい う ...
川柳
2
20-6-15
手形
-
春日線香
自由詩
5
20-6-15
自傷なボクら
-
まいこプ ...
自由詩
5
20-6-15
子守歌は静寂の雑踏のなかで
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-6-15
小詩集・とどまる
-
岡部淳太 ...
自由詩
8
20-6-14
お弁当作る機会が無くなって代わりに詰める三十一文字
-
きりはら ...
短歌
7
20-6-14
愚か者
-
こたきひ ...
自由詩
4
20-6-14
ありったけ
-
七
自由詩
13*
20-6-13
エゴ・エリスⅡ_私は_夜_床についても_私の愛している人を探 ...
-
PAULA0125
自由詩
1*
20-6-13
夏至
-
墨晶
自由詩
2*
20-6-12
エゴ・エリスⅡ_干ぶどうの菓子で私を力づけ_りんごで私を元気 ...
-
PAULA0125
自由詩
1*
20-6-12
死にたい、が零れる夜
-
もとこ
自由詩
11*
20-6-11
ストーリー
-
こたきひ ...
自由詩
6
20-6-11
青、もしくはブルー
-
umineko
自由詩
13*
20-6-10
エゴ・エリスⅡ_あの方が_私に口づけしてくださったらよいのに
-
PAULA0125
自由詩
1
20-6-10
_思考滅裂①
-
あい う ...
自由詩
1
20-6-10
彼女の方程式
-
梅昆布茶
自由詩
10
20-6-9
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