亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く

靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで

巡回機のようなカモメたち
薄 ....
直観を疑うとき そういうときには 必然的に
他人任せの あやふやなデータや あやしい話に
乗せられているのが わかっている自分が
よく見えている自分が 自分に見えるときがある

古本屋の ....
下船したじいさんが
「陰性でも周りは嫌がるんじゃないか」って
言ってるのを
如何にも心中察します的に
うんうん頷きながら聞いてる
インタビュアーのお前!
がっつりマスクして
防御してんじ ....
何もしたくない日は
黙って横になる。

考えることを辞めて/空気に溶けて
部屋の中を漂う私の姿を思い浮かべ
聞こえてくる音に耳を澄ましてみる。

(窓の外を走る自転車のブレーキ)
(何 ....
 
 
いつまでも、が終わらない
夏のいつまでも
冷やし中華始めました
写真より冷たくなっていく手
冷え性なもので、と
言い支えるせめてもの君
三丁目産まれの君
三丁目の人間はほとん ....
とても良い朝には
きみに電話をして

かわいい化け物の話とか
食べきれないピザの大きさなんかを
評論してみたいんだ

ときどき売りにゆく
柱時計がボーンと鳴り

寺山修司が競馬新聞 ....
見知らぬ駅に降り立つ夢、駅の名も、電信柱に括りつけられたスピーカーから流れているローカルラジオの内容も、その時電話していた相手の名前も、その内容も、駅側のモニュメントのところで出会った年配の男のこ .... この冬に
するすると
ほどけてゆくことばを
つむぎ合わせることを
わたしが
わたしとして母に伝えるのは
愛が
愛のふりをして
また愛のようなかたちをして
そして
愛としてのことばを ....
にんげん
ぎりぎりになったら
嘘と本当がわかんなくなるよね
あのウイルスが
どこまで恐ろしいのか
まだどこにも
本当はないんだよね
米国のメディアが
あの船の扱いを非難しているらしいけ ....
瞬きのように
古い明かりが
点滅を始めて
一日のおわりの
非常信号みたいに

すべての支度は終わった
あとは眠るだけ
眠りなどしないだろう
往生際は悪いほうが潔い
ほんとうに美徳と ....
  東京
  透けた卵管が
  標識のたかさに浮いて
  われらを 孕もうとする

  香港
  銃声のようにみじかく
  中毒のようにながい
  発狂が四角に建つ

   ....
日曜日の午後に雨に濡れていた
雨が滲み込んでいく土地は
いつしかインフラ工事も終わり
街が産み落とされようとしている

興奮と鎮静の狭間で理性を失うことは身体に良くない
すこし海の底まで堕 ....
たゆたう面影の午後を錯覚として生きているのだとしても。
あなたは葉っぱだ。大きな蓮の葉の形した
あなたはラッパだ。
素敵なクリスタルの星星を宇宙に輝かせる

そうして私の信仰は止むのだろう
 ....
さん、らん、する、さん、さん、と降りそそぐ、ひかり
の卵、ひかりが、生み、落とす、きのうへの、あしたへ
の、記憶、あなたがいない、そのことのために、はつね
つする、記憶、、、さん、らん、する、さ ....
緩やかに
空気が流れる
初春の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに散種する

)ああ、魂はうっとりと
)息吹く命の香に包まれ
)何 ....
僕はマリオネットである
ただ、本当にマリオネットという訳ではない
まるで、マリオネットの様に動くからである

人にこれを買って来いと言われたら
すぐにでも買いに行く
人にこの仕事をお願いし ....
溶けていくチョコレート
だらだら伸びて
いつか水溜まりに
沈んでいくのは
わたしの想い
消えないまま
濁っていく
定年を理由に整理解雇されてから失業者になった
無職という存在になってから
十ヶ月近く無為に過ごしてしまった


その間社会から必要とされない人間になってしまったという思いに苛まれた

月 ....
どうせ死ぬんだからさ
生きている間は楽しまなくちゃね

そんなの誰だって思うことだけどさ
現実は
この世の中楽しめる事より
楽しめない事の方が断然多くてさ

たとえば
セックスなんて ....
ひっ算を宙に書き、あの子は何やら計算中。
恋の公式を利用して、成就の確率を計算中。
遊べや遊べ わらしべ一本
わらしべ一本 遊べや遊べ
遊びをせむとや生まれけむ

誰もが一本のわらしべ握り
明日は長者か乞食ぼうずか

種もみの実りを待たずさり
中洲で噛みあう ....
波を押し返そうとするみたいに冷たい風がひっきりなしに吹き付ける二月の海岸には僕ら以外人っ子ひとり居なくて、そのせいで僕たちは足跡ひとつついていない砂の上を多少の引け目を感じながらずっと、アイロニカ .... 楓は老いることで色づくのだと知り

見事だと思った


去年の事



もののあわれといとおかし


桜より梅がいいなと思う

今日この頃






桜が咲 ....
いつもとは違う道を選んだ時
修正液を捨てようと思った
迷ったら綺麗に消すより境界を汚す
そんな歩き方が好きだったから
着慣れた制服を脱いだ時
白線を渡る人を思った
手を繋いだり離したりして ....
御存じの方もいるでしょうが、この一輪車という人物は私がスタッフを務めるネット詩サイト「文学極道」において女性や障害者や特定の民族、国家の人間を差別する発言や個人への暴言を繰り返してアク禁になった人物で .... とても贅沢な我儘かもしれない
叶うなら
叶えてくれるなら

失った分の若さを取り返したい
だけどそれは
けして過去を取り戻したい訳じゃない

私は私の記憶のいたるところを
黒く塗り潰 ....
どういふことだ
まだ
ひとのかたちをして
星の上にゐる

急がなくてはいけない

廃村のはずれの小さな草むらに
菜の花が咲きはじめてゐる
……風にゆれてゐる
やさしいやうな ....
{引用=朝}
朝を見た
眼球は冷え切り網膜は焼かれ
白銀が太陽光を押し広げている
湛え切れず溢れ返り飛沫を上げている
微かな凹凸にも蒼い陰影が添えられて
美しいという言葉は不釣り合い
目 ....
おとこの乳首・露出を規制するらしい。
“鏡のまえでなにカップぐらいだろうか?”、
と横綱土俵入りの後で、
シャツをたくしあげてみる…
青よりも青い空から
工事用クレーンで
吊り上げられた太陽は
高層ビル群にロゴマークの入った
希望をぶちまける

ぼくの視覚と触覚は
ガラスとコンクリートに跳ね返され
聴覚は重機械に押し ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7572)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今夜、この砂浜に座って- ホロウ・ ...自由詩6*20-2-20
充足的な理由- ナンモナ ...自由詩3*20-2-20
偽善者- 花形新次自由詩120-2-19
停止- 梓ゆい自由詩120-2-19
冷やし中華始めました- たもつ自由詩2*20-2-18
あさ- 梅昆布茶自由詩12*20-2-18
ないものがあらゆるものを塗り潰す- ホロウ・ ...自由詩2*20-2-18
ほどけないことばの結びの中で- かんな自由詩320-2-17
さあ共犯者を探しにいこうか- umineko自由詩4*20-2-16
アラウンドアバウトミッドナイト- ホロウ・ ...自由詩4*20-2-16
都市について- 草野春心自由詩420-2-16
なんて考えてる- あおいみ ...自由詩320-2-16
ラッパイナップルビー- 杏っ子自由詩4*20-2-15
さん、らん、、、- 岡部淳太 ...自由詩5*20-2-15
初春2- ひだかた ...自由詩220-2-15
マリオネット- 瀧石夢真自由詩320-2-15
渡せなかったチョコレート- 卯月とわ ...自由詩320-2-15
ハローワークにて- こたきひ ...自由詩120-2-15
どうせ死ぬんだからさ- こたきひ ...自由詩220-2-14
ひっ算- クーヘン自由詩2*20-2-14
わらしべのかげ- 帆場蔵人自由詩4*20-2-14
あの娘は灰色の中に消えた- ホロウ・ ...自由詩3*20-2-13
春一番が吹いたそうです- かば自由詩320-2-13
生きる- ミナト ...自由詩1*20-2-13
ポイントを入れるなという一輪車氏の傲慢について- もとこ散文(批評 ...3*20-2-13
贅沢な我儘- こたきひ ...自由詩120-2-13
初春- 石村自由詩14+20-2-12
点の誘い・線の思惑_五- ただのみ ...自由詩4*20-2-11
おとこごころ- ナンモナ ...自由詩2*20-2-11
太陽- フリーダ ...自由詩320-2-11

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