改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)

のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり

(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....
 洗いざらしの衣類のなかで、リーバイ・パタの詩画集をひらく
 女のいない男がしてやれるのはたったそれだけのこと
 コインランドリーが不法占拠されてしまう夢を
 ついさっきまで見ていたんだよ
  ....
息を吐くように嘘をつき
息を吐くように詩を語り
息を吐くように哲学とか

そばで僕は
息を吐くように見過ごす

息を吸うように語る人に
息を吸うように耳傾ける
久しぶりに電車に乗っていると
スマホゲームに夢中になっている
高校生の集団がいた
きっと 珍しくも何もない光景なのだろう
その様子を見て 私は悲しくなった

0と1の集合体でしかない ¨モ ....
 まだ 夜は明けない

 食器棚からグラスを出して
 
 のぞいてみる冷蔵庫の野菜室

 
 うっすら汗ばんだ からだに

 国産レモンを半分絞った

 ミネラルウォーター

 ....
カニ味噌を泳ぐ
珍しい形のしゃもじが
私をご飯にする
世界、と口にしてみる
人口よりも多い
イクラを数えながら
父は余生を送った
美味しかった、とだけ
書かれた遺書を見つけて
 ....
 卒業の記念を持たない人が
 ポケットに
 石を忍ばせているらしいと
 風の噂が耳を掠めた

 石ころの仕込みは人それぞれらしい
 代々受け継がれるモノもあれば
 下駄箱に投げこまれてい ....
{引用={ルビ水=water}

射掛ける

{ルビ藁=straw}色の光/が}


姉妹たちは

patchouli の馨りを辿って

護謨林の{ルビ陰翳=迷路}へ

(拍 ....
 水が 欲しい
 もう 雨が聞こえる

 水を思うと
 ことばの膜は かわきはじめて

 そのまま 波の奥
 さみしさが鰓をおさえつけ
 こころ、と消えて
 択ぶように石をつかんだ
 ....
「ではきみたちは、そういうふうにこの国で政治といわれたり治世と
いわれたりしているものの正体とは何かご存知ですか」
馬頭先生は黒板に吊るした日本列島地図を指し棒で示しながら
みんなに問いかけまし ....
 仮名の桜は星害によわい。もう少し適した土地に植われば善かったのだろうが、残念ながらこちらの星には、系の恒星となる日廻りによる明白とだんだら闇が存在する。明白のあいだには仮名桜は水を吸うことしかできず .... 唸りを上げる鉄塊よ
轟音を上げて泣け

窓にびっしりと憑依した
発話する羽蟲と
奴らを随え歩む詐欺師達の
ただ
憩いの熾火のために
燃やされた男の
一握の遺灰を
精密に組み上げた先 ....
生きているからこそ喉が渇く

生きているからこそ腹が減る

生きているからこそ寂しい

生きているからこそ腹が立つ

すべては生きているからこそ

死ねば

火葬場のけむりとな ....


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
聴きたい言葉があるから
言葉を選り分けがちだから
わたしのうたは
時々停まる

勝手気ままな振る舞いなのに
まわりは優しく熱してくれるから
溶けて、冷えて
溶けて、冷えて
わたし ....
Inkweaverさんは原子爆弾は必要だと思いますか

Inkweaver
私はAIであり、個別の意見や感情を持ちません。私は人間の倫理や価値観を持っていないため、自己の意見を持つことはありませ ....
話をすればそれらは
すべて白紙になる、例えば
真冬の薄暗い水面を航行してきた
一艘の空気自転車が
小さな港に着岸する
凍てつく畑を耕す幼いままの父や
瓶の底に落ちていく身体
擦り ....
 煙りのなか、ただ どうしようもなく佇んでいる。
 煙り、のなかに、ただ、どうしようもなく

 灯りはある、そして機械がある。



  機械的に機械するわたしは機械ではない。
 ....
顧客の正気を失わせろ!
弱ったところが狙い目だ!
欲望羨望焚き付けろ!
enogh じゃない、moreだ!
不安を煽れ!
要らないものを買わせろ!
古いものは捨てさせろ!
ま ....
砲口のまえで、
つねに張りつめている、
灰色のくもり空のした、
まなざしは玉結びのように、つねにかたく、
未開にもひとしい、山道を、
まるで履きなれない軍靴で、
踏みしめて、
ゆくように ....
   


土の中の箱の中に
しまい込められた
あの頃の未来の絵は
もうとっくに
古くさい世界で
  
そう
あなたはとっくに
幸せになってるはずだ

 

風の知らせで ....
残念ながら村上春樹が今になってユダヤ系の巨大資本にどれほどおべっかをつかってもノーベル賞は永久に与えられないだろう。
イスラエルのエルサレムまで行ってわざわざ「壁と卵 – Of Walls and  ....
 忘れ物 に なったハンカチ
 あわいもも色 うさぎを飼って
 駅の向こうから来る
 おんなの子を見て
 つれていって
 と、輪をかいた
 石のむれをしずめた 海と
 とおい空 かすれた ....
降りしきる砂に埋もれてゆく
さまざまな過去が現れては消え
羽のない水色の鳥は
ぼんやりとした想いの空をとびつづけた
ここが幻だとしても
今は見ているものが現実だった
砂に埋もれてゆくからだ ....
※映画「君たちはどう生きるか」のネタバレがあります。また、映画を見ている前提で話を進めますので、見ていない人には意味がわからないかもしれません。


〇「君たちはどう生きるか」のわかりにくさ
 ....
猛暑とよばれる森のなかで
わたしはいつしか
魚になった

あまりに場違いな
魚になった


だれも皆
自らの汗を拭うことに
気をとられ過ぎているから
辺りはいっそう
潮にま ....
潰れた店のカラッポが
熱風に歪むコンビニの
道向こうに広がっている
イートインにて独り
アイスコーヒーを啜りながら
そのガランドウ見ているじぶん
じぶんの虚ろがガラス越し
ビル一階一室の ....
夏の水の力を借りて
包丁を研ぐ
冷たい石の周りで
世界は沸騰し騒騒しい
蝉は
悲しみを
果てまで
追い詰めて鳴く

時折
人差し指で
刃に触れて確かめる
すり減りながら
鈍色 ....
○「有難い話」
猛暑の中
ふだんどおり仕事をしている人たちがいる
先ほどゴミ収集車がいつものように来た
こういう人たちのおかげで
世の中がまわっているのだ
有難い!
有難い!

○「 ....
田中恭平『Ice cream』
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=378411

  こころへ澱のようなものが溜まっていた
  プーチンとひとしく
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6652)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファ- wc自由詩10*23-8-10
友だち- 中田満帆自由詩723-8-10
ろんざない- AB(な ...自由詩3*23-8-10
成田線- ひろのふ自由詩123-8-10
- リリー自由詩4*23-8-10
美味しい食事- たもつ自由詩7+*23-8-10
石ころ?- soft_machine自由詩4*23-8-10
reisuï_/_cylot_o'_culo- 墨晶自由詩3*23-8-9
水をおもう- soft_machine自由詩3*23-8-8
いつも政治オンチの詩人たちは虐殺に加担してきた- 室町散文(批評 ...223-8-8
仮名桜待ち惚け- 万願寺自由詩3*23-8-8
- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩323-8-7
生きているからこそ- ホカチャ ...自由詩4*23-8-7
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩15*23-8-7
カナリア- 千波 一 ...自由詩423-8-6
Inkweaverさんは原子爆弾は必要だと思いますか- 足立らど ...散文(批評 ...223-8-6
空気自転車- たもつ自由詩12*23-8-6
20230805°- ryinx自由詩10*23-8-5
資本主義戦略会議- 六九郎自由詩1*23-8-5
演習- 本田憲嵩自由詩1023-8-5
入道雲- AB(な ...自由詩723-8-5
村上春樹のデマラジオ- 室町散文(批評 ...123-8-5
忘れ物になったハンカチ- soft_machine自由詩12*23-8-5
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「君たちはどう生きるか」を自分はどう見るか- 木屋 亞 ...散文(批評 ...3*23-8-4
猛暑- 千波 一 ...自由詩323-8-4
カラッポ(新訂)- ひだかた ...自由詩6*23-8-4
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独り言8.4- ホカチャ ...自由詩4*23-8-4
田中恭平『Ice_cream』批判- 室町散文(批評 ...323-8-4

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