夜、センチメンタルな、意味のわかるような、わからないような、ありがちなのに、わたしだけのもののような、そんな言葉の群れをネットの海に放流した。
はるか遠くへと見えなくなって、海の量を増やすように泣い ....
いてくださる

まだ松葉杖をついていらっしゃる

声なき声などない

その声がきこえる

こころを動かすことのないように

いてくださる


ぼくはがらくたかもしれない

 ....
あちこちに 弱音を吐いて歩く


だまりたい


自分の傷を みてみてって ひけらかす


だまりたい


大切な人との秘密も 口走ってしまう


だま ....
―「また、もし人がみだりにくちびるで誓い、悪をなそう、または善をなそうと言うならばその人が誓ってみだりに言ったことは、それがどんなことであれそれに気づかなくても彼がこれを知るようになった時は、 .... 美しい夕暮れがあり救われる西の窓だけ見える病室 お金がほしい
お金がいっぱいほしい

お金がいっぱいあったら
私は安心して死ねるとおもう

死ぬために生きている
いつか 死ぬ
そう思うと私は
今日も安心して生きられる
雨音が聴こえる。
風のない、さらさらとした雨が
ここではないどこかで降っている。
空は白く、空気は暖かく、とても静かだ。

遠くの雨音を聴く。
なぜなら、ここはとても静かだから。
ここに ....
通訳が行方不明でどうしようバレンタインがそこまで来てる 今日は週一回の休日。家でまったりしながらこれを書いている。

 今の職場には、Kさんという先輩がいる。
 僕より二歳年上で、とても仕事ができる女性だ。
 物流の現場では、日々クライアントからの ....
どれくらい時間が経っただろう
もうずっと
海の見える街で
透明な観覧車に乗り
まわっている

昼間の
高い位置からの眺めにみつけた
泳ぐ船体はすこしずつ南方へ向きを変え
遠ざ ....
惑星を裸に戻す雪景色 墓穴までひとりで背負う雪だるま 小学校入学するとき、文字を知らないわたくしに父が氏名だけはひらがなで読めるように教えてくれた。(ついでに、’を’も教えてくれた念の入れようだった。親は有り難いものだ。)
持ち物に名前を書いて、自分の ....
特別になりたいって言っていた友人
僕もそうなんだ
特別になりたい、なってみたい
みんなが見えない世界を見てみたい
挑発にのった住人がいた
媚びを表面じゃイヤといい
感情をはき違え詩を描いた ....
後輩に
アメリカのどっきりの話を聞いた

なんでも
アラブ人がいきなり持っている
袋を投げるというどっきりらしい

みんな全速力で逃げたそうだ

ドナルド・トランプの発言を
善人ぶ ....
なんの魂胆かしらないけれど 鬼って悪い奴じゃなかったよ
たましいにも ふたつある魂と魄って書くんだって
どうやら 魂は精神を支えていて、魄は肉体を支えているらしいよ
どちらにも 鬼がいるよ ....
 遥かに広がる大海原に自分の心を摺り寄せてみた。
 波の揺らめきは私の魂の鼓動と相まって、
 心地良くもあり、息苦しくもあり。
 気がつくと私は泣いていた。

 人はみな悲しみをその心の ....
日光を反射した光は
触れようにも
手の中に収まりはしない。

触れようとした途端に
手の甲に滑って流れてしまうから

私が触れようとしてることさえ
太陽の子どもは
気付いていないよう ....
雪明り青いノートに落ちた罪 甘利も絵音もSMAPも

ベッキーひとりに何やられてんだ

ひとの切実を許すほど

みんなお人好しじゃなかった


三度の飯のひとつでも抜けば

哀しいことに腹が減るのだよ

 ....
 
言葉はいつも裏切るから

唇をあわせて

せめて、ぬくもりをちょうだい



 
処女雪へ抜けた犬歯を投げる妻 あなたが笑っている
あの頃とちっとも変わらない笑顔で
透明な手が拍手している
わたしの胸が温かくなる

あなたが俯いている
心無い言葉の礫に打ちひしがれて
透明な手が拒んでいる
わ ....
吐く息で散り 
舞う 雪の朝に
傷口のファスナーは下ろしたまま
眼差す問いが鷲づかみにした
瞑る心臓 跳ねる魚
口いっぱいに頬張って
ダシテ マタ クリカエシテ
僕は確実にろうそくより青 ....
枯れているふりしなければ雪月夜 呼ぶ声の向こう側には
私はいない。
呼ぶ声の内側に私がいる。
声の内側は、
鮮やかな肉で、
血を吹きながら擦りきれている。

擦りきれた肉の隙間に入る風は、
冷たく心地よい。
無関 ....
ドロリ
ケーブルの中 濃密なインクが運ばれてゆく
末端で待ち受ける 退屈なひとたち 忙しいひとたち
虚無となれ合うための儀式
みんなハイになってる


眠れない 闇の一隅
不思議な薬が ....
キラキラの太陽の下 粒粒のサンゴ 咲いた
首飾りにするには ちょっと遅いね 君が言った

首元が 心許ないからなのか
その筋を 隠せるのかと 画策したのに
徒労に終わる

もう一 ....
背の高い男でした
私を食べたのは
盗まれたもの
はありません
私は私の肉体を
返却
します
借用証明書

捨てました
今度は
誰を
レンタルしようかしら

プライスカード ....
偽りの声で良いから抱きしめて歌って欲しい関白宣言
アラガイsさんのおすすめリスト(7556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜と海- 無地自由詩2*16-2-6
がらくた- 吉岡ペペ ...自由詩516-2-6
『だまりたい』- 座一自由詩10*16-2-5
贖罪の山羊- 餅月兎自由詩3*16-2-5
美しい夕暮れがあり救われる西の窓だけ見える病室- 北大路京 ...短歌416-2-5
- 朧月自由詩216-2-4
雨音が聴こえる- euyih自由詩116-2-4
通訳が行方不明でどうしようバレンタインがそこまで来てる- 北大路京 ...短歌216-2-4
kさんのこと- まーつん散文(批評 ...6*16-2-3
観覧車- 自由詩13*16-2-3
惑星を裸に戻す雪景色- 北大路京 ...俳句3*16-2-3
墓穴までひとりで背負う雪だるま- 北大路京 ...俳句316-2-3
- あおば自由詩4*16-2-2
特別だから僕は詩を描くんだ- 独奏自由詩1+16-2-2
ブラックユーモア- 花形新次自由詩116-2-2
鬼の豆ください- るるりら自由詩18+*16-2-2
胎動- ヒヤシン ...自由詩8+*16-2-2
光の感触- 自由詩5*16-2-2
雪明り青いノートに落ちた罪- 北大路京 ...俳句216-2-1
切実- 吉岡ペペ ...自由詩216-2-1
せめて- 殿上 童自由詩14*16-2-1
処女雪へ抜けた犬歯を投げる妻- 北大路京 ...俳句116-1-31
透明な手- nonya自由詩20*16-1-31
抱かれて抱いて- ただのみ ...自由詩17*16-1-30
枯れているふりしなければ雪月夜- 北大路京 ...俳句316-1-30
- あおい満 ...自由詩416-1-30
ドリフターズ- 餅月兎自由詩8*16-1-30
珊瑚樹キス- 藤鈴呼自由詩4+*16-1-30
レンタル- 伊藤 大 ...自由詩316-1-29
偽りの声で良いから抱きしめて歌って欲しい関白宣言- 北大路京 ...短歌116-1-28

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