澄み渡った世界の気配がする
赤い朝顔を買ってきたはずなのに
青い花が咲いた月曜日
今日はたしか
君の誕生日だったと思う
 
 
 月一回の古新聞の回収に向けて、必要なものをより分けてそれ以外を束にして収集所に出す作業に追われていた。どうにも捨てにくいのが、週一回配達される英語学習用の英字紙(※1)だ。英語そのものにずっと関心が .... 日々の聖句(22)悪い人にも愛を与えなさい
三月五日日
「9 しかし[イエス]は,自分は義にかなっているのだと
自負し,ほかの人たちを取るに足りない者と考え
るある人々にも次の例えを話された。 ....
死んでいる人と
眠っている人は
よく似ています

だから
不安になって
あなたの口もとに
耳を寄せてみるのです

かすかな
寝息がきこえると
ああ、生きていると
安らかに生きて ....
石炭袋いっぱいのバンシーの泣き声
蓮の根は汚泥の底を這い、
黒い魔女たちは沼の花を讃え
暗がりの中にうずくまる。
こもれびのなかに
あなたがいるような気がする午後

柩は
とうに燃やされ
ひとすじの白い煙になったというのに
竹林をぬけると
境界線がにじみ
時間がさやさやと巻き戻る

愛しい人た ....
あい変わらずぼくは
かなしみを知らなかったから
トーイチに会いにゴミ捨て場へ行った

夜中に網小屋まで降りて来て
悪さをする星どもなら知っとるがの
じゃが かなしみは知らん
カン女に ....
いったい何をすれば満足出来るのか?君の脳髄は深い迷宮の奥まで入り込んでしまったようだ、いままでのやりかた、いままでのやり方の全てが今の君に対してノーと言っている。きみはその通告 .... 天上の調べに狐と踊れ
路銀の足りぬ旅人よ
目を開き見よ、めくらの花を!
ああ、紅の陽は燦燦と燃えて……

香辛料たる言語のソースは堪え難き薫り高さで
ロゴスとパトスの投手戦!
九回裏はま ....
わたしのなかで
剥がれおちたなにか
そのなかにある
あかいかたまりのなかの
あかいわたし

剥がれ落ちたわた ....
 
 
父が潜水艦を買ってきた
またこんな大きなもの買って
と母が愚痴をこぼす
兄は鴨居の下で自分の腕を触っている
犬は昨日、何も食べなかった
歩くのはいつも なまの義足
寄木細工のじん帯をか細い骨で震わせながら
足裏に
肌合いのわるい
なじめなさを押しつけても
二つのものが 交互に役割を担うから
どこか
と呼ばれるcell(セ ....
ずっと考えつづけてきた
この街にやってきてもう何年になるだろう

親しい知人も隣人もたくさんできたし
顔馴染みの飲み屋もいくつかできた

でも時々その飲み屋であのひとのことを聞く
その噂 ....
赤ちゃんは
眼が見えるようになると
まず
人の顔を認識するらしい
丸の中にふたつの小さな丸があったら
それだけで顔だとして
笑いかけるように
出来ているらしい
そうすることで
世界は ....
 まったくというほど、創作意欲が湧かないのである。
 僕の書きものなんて、創作と呼べるほど大層なものでもないので、別に湧かなくたっていい、いやむしろ湧かないほうがいいぐらいに思われているのは分かって ....
タツマキその年輪 我が家 葉っぱが少しずつ千切れるよパパ

長老に相談すれば滴の落ちるの止まる 通訳 日本時代は

はい、表紙はなくなってしまいます、これは私の感想です
 
長い詩を書くのは苦手だ
 
何故かといえば
 
どんどん話が逸れて
何が書きたかったのか
わからなくなるから
 
自分で書いたことに
自問自答し出して
終わらなくなるから
 ....
やんわりと
はるのかぜが
わたしをことわる

ほおをかすめ
しめったかんしょくを
のこして

あのひとは
だれだったのだろう

わたしがふれた
はるのかぜは

 ....
吸い込まれていくその先は
さいぼうの隠れ家
手を振る、手をふるう
ぼたんになる、頃になる
おや、もうあんなにも遠くに
浸透してしまった窓のつらなり
わたしは遅れた足取りで
ひとつ、ふたつ ....
 
 
ゆっくりとした花の先端から 
二人で汽船に乗る 
生き物の物真似をして過ごす 
生きていて良かった、と時々思い 
絵葉書の側で時々笑う
 
 
硬直は誠実ではない。丸い玉の中をハムスターが走り続ける。同
じことばかり繰り返しているとバカになる。しかし同じことを黙々
と繰り返す熟練した職人はバカではない。悩ましいことは決して
有意なことで ....
君達は知らないんだよ
十七歳で
まともなSEXも知らずに
死んでいった
筋ジストロフィーの
少年のこと

SEX SEXと
しょっちゅう言っていたっけ

俺は本気で保母さん達が
 ....
針を数えたか、と
父が言う
裁縫は針を数えることから始まって
針を数えて終わるんだと
わかったようなことを言う
自分では
ボタンひとつかがらないくせに

もしも
針がどこかに落っこち ....
きみは僕に問う
僕が不条理を否定するようなことを言ったとね

僕は答える
ああ言ったよ
不条理はひとを幸せにしないってね。

じゃあときみは訊ねる
ペケットの“ゴドーを待ちながら”を
 ....
大丈夫だろうか
大丈夫ではないのだろうか

つながりたいのだろうか、つながりたくないのだろうか
つながらないでひとりで強がっていたいのだろうか
つよがっていれば何者かであるような気がするのだ ....

白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうのこと
美しく花開いたのっぽのあの子

その道を今日も彷徨えば
また出逢った有り難さ

足 ....
(遠景)

空に航跡

青い骸骨、と桜色の眼窩。
が、見ている土気色の梅。

ルドラークシャ・アーガシュクの季節がまた巡ってくる

(転回)

砂に足跡

れ、れろれ、ら、ら ....
ふしぎなことだが
毎日雨が降り続いている
雨は濁流をつくって
市街地を走っている
市街地では人々が
右往左往している
夏からそのままになっている
南部鉄の風鈴が
軒下でずっと
雨を呼 ....
落ちていた
ヘッドフォンをした瞬間
違う場所にいた
そこは
永遠に明るくならない
静かな楽器の中
誰かのヘッドフォン
2年間の契約をした
新聞店からお礼にと
本物のビールが届いた

久しぶりだなと
夕飯を創りながら
コップに移した
冷えたビールを呑んだ

コップ半分で
浴びるほど呑んできた俺が
 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
age12- たもつ自由詩912-3-5
言葉との戯れ−英語学習のこと−- 深水遊脚散文(批評 ...4*12-3-5
日々の聖句(22)悪しき人にも愛を与えなさい- 生田 稔短歌212-3-5
まるめろ- そらの珊 ...自由詩20*12-3-5
沼の宝石箱- 高原漣自由詩112-3-4
竹林をぬけて- そらの珊 ...自由詩612-3-4
かなしみを知らない- 壮佑自由詩26*12-3-2
そのことは眠りの程度とはまるで関係が無い- ホロウ・ ...散文(批評 ...2*12-3-2
テロメア- 高原漣自由詩1*12-3-2
『かわむき』- あおい満 ...自由詩11*12-3-1
age8- たもつ自由詩512-3-1
ひと借り峠- 乾 加津 ...自由詩21*12-3-1
秘すれば花- HAL自由詩612-3-1
- そらの珊 ...自由詩19*12-3-1
僕のマスターベーション4- 花形新次散文(批評 ...312-3-1
ブロークンねこ式- 吉田安良 ...短歌112-3-1
詩において目指す所- 次元☆★自由詩3*12-3-1
春風- 小川 葉自由詩512-3-1
残像- 理来自由詩11*12-2-29
age7- たもつ自由詩712-2-29
硬直は誠実ではない- within自由詩10*12-2-29
養護学校にて- 浩一自由詩4+12-2-29
さまよう針- そらの珊 ...自由詩712-2-29
僕的不条理- HAL自由詩4*12-2-29
衒学- 渡邉建志自由詩412-2-29
道で出逢う- 木原東子自由詩20*12-2-28
無記名の朝- 高原漣自由詩1*12-2-28
- 瀬崎 虎 ...自由詩412-2-28
ヘッドフォン- チアーヌ自由詩3+12-2-28
クラブ活動- HAL自由詩4*12-2-28

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