本日のお品書き~冷麦~


  冷麦の腹の不満とも未満とも


 冷麦という奴の魂胆がいまひとつ掴めない。「今日のお昼はさっぱりと素麺にしましょ」「うん、いいね。ちょうど食べたかったんだ」 ....
○「生きる意味」
生きる意味は
あるものではなく
各自自分で創りだすもの
あらかじめ答えが用意されている
学校のテストとは違う

○「学校」
学校というところは
知識や技術は教えるが ....
その夜私は心地良さに誘われ近くの公園をぶらついた
二十歳になったばかりだった

奥まった先のベンチには品の良い老人がひとり
横に立つ街灯の光に暗闇からほんのり浮かんでいる

よく見ると少し ....
最近の扇風機は
とても安い

もう一台あってもいいかな
と思って買った

電源を入れてみて
風量が少ないと感じ

3段階あるなかの
最高にしても

音がうるさい割に
風量はそ ....
だれにだって好もしいものはある
それをつまんでちっちゃな卓に載せ
しげしげと眺めてみればいい
むこうだっておんなじことをするだろう

そのとき
好もしいものをえらぶとき
虚飾は無しだ
 ....
機械に使われる時代が来ている
スーパーの自動精算機の
「お金を投入してください」の声は
何度聞いてもいい気はしない
言葉は若い女性の丁寧な声だが
どこか突き放したような強制的な響きがする
 ....
医者よりもベテラン看護婦の方が
よく説明してくれる
足の裏のタコを削りながら
いろいろ教えてくれた
市販薬はやわらかくなるだけだから
削らないとよくなりませんよ
自分ではなかなか削れないと ....
六畳の寝室
手を伸ばせば届くはずなのに
銀河の端と端ほど
離れてしまったかのようだ

そうなると手を伸ばすことも億劫で
無言の背中を眺めるだけ

産まれた意味だとか生きる意味だとか
 ....
二〇一六年八月一日 「胎児」


自分は姿を見せずにあらゆる生き物を知る、これぞ神の特権ではなかろうか?    (ミシェル・トゥルニエ『メテオール(気象)』榊原晃三・南條郁子訳)


二 ....
飾りのパセリは、
最後まで皿にあった
涼しい夏の朝に、
君がはじめに運んだのは
5秒ビシソワーズ。
――トマトジュースと牛乳の、
かんたん冷製スープに、
ちょこっとだけ ふり掛けた
マ ....
おれはたぶん
いままでよんだそっくりを忘れるだろう

そうして
あたらしく下り坂を組織し
サーカスのピエロよろしく
お手玉しながら
一輪車をこぐんだ

おれは思う
このやまをこえれ ....
雨上がりの紫陽花みたいに話しかけてくれる人だと思った



この手があったか!って言いながらカイロで手を温めたそんな冬



平成最後の夏にいまだ囚われたまま、彼は空を見ている

 ....
まずスマホ それからテレビ OFFにする

死ぬまでは 生きれるように 今は寝る

悪いのは あなたじゃなくて タイミング

無意識は あなたの味方 いつだって

嫉妬かな 嫉妬なのか ....
右の奥と左の奥に入れ歯を入れたが
噛み合わせがよくなくて
一日で痛くなってしまった
入れ歯と歯の土手が擦れて痛い!
すぐに歯医者に行って調整してもらった
不思議なことに痛みがなくなった
し ....
x=日本語 , Aを任意の予測されるひとつの
日本語の文字 , y=詩心とするとき
x-A=yにおいて、晒されたAには詩心がある
のか無いのか(白か黒か、yes or noで答えよ)

 ....
砂浜でラジオを聴いていた

ラジオのダイヤルをまわせば
ザザンザザザン
あなたが水平線から流れ着き
ラジオのダイヤルをまわせば
ザザンザザザン
あなたはさざなみに融け帰っていく

そ ....
淡墨ぼやかしたウシガエルの唄が
障子紙いっぱいに滲みわたり
窓辺の猫がくしゃみをすると
ぱちんと切れた電球

よそいき
すしはね
かたおくれ

いっつも愛想ように
笑うて
すまし ....
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は

君が海へ帰る時

足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる

「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた

寄せては帰る海の鼓動
君への ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
○「リラックスする言葉」
学校の先生は時には
反対の言葉も言う必要があるのではないだろうか
「急ぎなさい」だけでなく
「ゆっくりしなさい」とか
「がんばれ!がんばれ!」だけでなく
「そんな ....
守らなければならないのですよ
汚れた手はそこで拭かないとか
そこに座ってはいけませんとか

守らなければならないのですよ

夢のような時間
夢のような言葉
夢のような貴方

夢が私 ....
毎日
踏んだり蹴ったりで
激し過ぎだわ
わし
そんな
かわいいんか?
そろそろ
認めてもいい頃やろ?

書類の山に
てんてこ舞い
これ今日中に
さばききれるんか?
無理やろ? ....
「よぞら」

星のひかりとぬくもりを
お湯に照らした星たんぽを
かぜをひいているあなたの
足元に
しのびこませて

消えていく

のを、桜の花びらを
鼻にひっつけてしまった
黒 ....
 捕らぬ狸の皮もたまには杖になる

 情報の氾濫が恐ろしい

 家が一番遠い事もある

 音声と文字以外の言語が最も確実

 暇つぶしは余計に退屈
 
"I love such your deed."
{引用=「キミのそう云うところが好きだ」}

"Very I agree with you."
 ....
{引用=すべては夢の中



中}
「慰み」
このコロナ下の不安を
お互いの恥部を
獣のようにチロチロなめあいながらに
生き抜いていこう
あまりにも不安だから
あまりにも寂しいから
羞恥も道徳も忘れて
獣のようにチロチロ ....
年をとると
耳が聴こえにくくなる
目も弱くなる
肩も腰も膝も痛くなる
シワシミも増える
物忘れもひどくなる┅
年をとるということは
老化を受け入れるということだった
老化を受け入れなが ....
彼女は言った。

「クジラは空を飛ぶ魚だよ」

その通りだと思った。



恋をしていたのか、と聞かれたら
そうだ、と答えるだろう

けれど、恋を引き算したところで
クジラは ....
  赤い髪

海から
浮かび上がった
女の赤い髪
海の底で生まれた
命を吸ってきた
肉体はもう地上の
なにものとも
縁がない
自由だが
もう誰でもない


  私の村の酔っ ....
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