髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく

ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情

あな ....
 月の夜だった。欠けるところのない、うつくしい月が、雲ひとつない空に、きらきらと輝いていた。また来てしまった。また、ぼくは、ここに来てしまった。もう、よそう、もう、よしてしまおう、と、何度も思ったのだ .... ○「有難い実家」
今度娘が
二人の孫と一匹の犬を連れてきて
10日もいると妹が笑う
実家に泊まれない人たちもいる中で
誠に有難い実家だ

○「中古車不正問題」
急に中古車が
事故車に ....
   ついにわたしの頭から木こりは離れなかった
   そこでわたしは木にいった
   「切ってしまうぞ」と
   しかしそれはわたしのもっともお気に入りの四季であり
   秋だった
     ....
夏の日には祭りがありまとまった休日がある
夏はいつも遠い記憶を作る
だから夏とは愛であり
私はその中を生きる
かき氷でも食べて涼しくしよう
海辺や川辺でのんびりしよう
夏を壊さないで
完 ....
詩人がなにやら美徳をほのめかすような詩を書いているときは気をつけたほうがいい。
詩人が一見やさしそうに人倫をいつくしむポーズをみせているときは身構えた方がいい。
詩人がやたら仏教を持ち出したりツェ ....
 遠イ遠イ雪ノ山
 降リル事ナゾ思ハズニ
 タッタひとりデ ノボルノデス ト

 誰モ ダーレモ
 女ガひとりノボッテイルコトナゾ
 知ラナイノデス ト

 止ンデイタ雪ガマタ
 サ ....
剥がれた分度器を
落ちている人のように
並べていくみたいに
拙い息継ぎが
街の柔らかいところに
終わっていくみたいに
コンビ、ニエン、スストアで
スストアで
淡い方の手を近づけ ....
わたしが小説に書きたいのは
出来心でついうっかり善い事をしてしまう
暴力団の組長
人からお礼をいわれたあとで
地団駄踏んでくやしがり
こっそり
コタツに入って手鏡をみる


わたしが ....
さくらんぼ拒まないでね唇をキスが下手でも君が食べたい

生首のようなスイカを風呂敷で包んで帰る夏の夕暮れ

思いきりかぶりつきたいザクロの実カニバリストになったみたいに

パイナップル缶詰 ....
○「ふれあいの旅」
千葉へは仲間とのふれあい
上高地へは自然とのふれあい
どちらも感謝感激の旅だった

○「ユーモア」
「どちらまで行かれたんですか」
とすれ違った山ガールが
可愛く尋 ....
死んだものたちの魂が集まって/ひとつの声となる/わたしは神を吐き出した/神は罅割れた指先で/日割れた地面を引っ掻いた/川原の石で頭を叩き潰された小魚たち/小魚たち/シジミも/ツブも/死んだものたちの魂 .... 夏まっしぐらの緑したたる峠にあって
世のくさぐさは置き去りにみちている
だれがいったい気にかけてくれるだろうか?
路傍の瀬戸際でひんまがったガードレールを

曲がりなりにも身を呈して明け暮れ ....
結論からいうと全部デタラメです。
たとえば小泉悠は高校生大学生を相手にしたyoutubeの講座でこんな
デマを流している。

 「ロシアの経済規模(GDP)というのは韓国と同じくらいなんです」 ....
きょうのyahooニュースによればウクライナがとうとうクラスター爆弾を前線で使いはじめたという。
クラスター爆弾というのはこれはもう人道上許されるものではない。
もちろん一発の旧式拳銃の弾丸とて許 ....
少女たちについて
携帯電話をすばやく
両手でうちこみ
笑顔と無表情の
隙間から歯を見せ
歯ブラシを
そこにつっこみ
恋人ではない
おとこの名前を
うがいするような
少女たちについて ....
アラガイsさま
お読み下さりありがとうございます。※1 ※2
ほとんどの事柄についてはわたしなりの反論もありますがここはそういう場ではないので
おっしゃったことをよく噛み締めてアラガイsさまの考 ....
生まれ変わって、小さくなって、街でかわいい服を少しだけ買って、少しだけ仕事して、たまごボーロ分け合って食べて、少しだけの恋愛があって、少しだけ争いと仲直りがあって、春が来て夏が来て春が来て冬が .... アラガイsさま。
お読み下さりありがとうございます。※1
これくらい過激な表題にしないと政治漫談は読んでもらえませんので
おもいきりネオンサインを光らせ装飾過剰なタイトルにしました。
そうでな ....
空を海へ引く光の紐
雨と機械の音が重なり
遠い話し声となり
さらにさらに遠去かる


音のはざまに見える陽
すべては明るく
白いものの前に浮かんで見える
だが暗が ....
求めているのは本当は音楽ではなく、無軌道な音の集まりなのかもしれない、それは一般的には、ノイズと呼ばれるようなものかもしれない、でもそれには制約が無いし、衝動について語る手段としては、最適なものだ .... これまで見たこともなかったweb詩人会なるものを
きょう(2023/07/17)はじめて覗いてみる。
ウェブ上の各投稿サイトで見る名前の方々が多かった。
立派だと感心する。わたしには無理だ。
 ....
 よい父は、死んだ父だけだ。これが最初の言葉であった。父の死に顔に触れ、わたしの指が読んだ、死んだ父の最初の言葉であった。息を引き取ってしばらくすると、顔面に点字が浮かび上がる。それは、父方の一族に特 ....  どこか見憶えのあるような、
 なだらかな空気のなか硝酸系の毒物を蒔く
 愉しそうな子供たち、大丈夫もう終わりだから
 地下鉄工事の終わらない夏休み 
 眠れない夜をいくつもいくつも数えた ....
ホタルが光ることをあきらめたかつての葦原には
鋭い葉先をもつ堅草がおい茂っている
もうだれも ことばを信じなくなった
かつてオレは水になることができたし
泥鰌になることもできた
雲にも ....
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる

オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
 ....
中学時代から付き合ってきた
きみはもういない
焼酎が大好きで酔っぱらうと
「ありがとさん!」を連発していた
きみはもういない
何か相談事があると
真っ先に相談に乗ってもらっていた
きみは ....
失楽園後

 

マザーグースを
読み終えたばかりの女は
膨れたお腹を撫ぜながら
私ももうすぐお母さんになると
今までのことも忘れて
失楽園後の日々のなか
大変だったことも忘れ ....
その村には不労所得者もいれば乞食もいたが
多くは葦の舟に乗せられて流されてきた
物ぐるひのものばかりであった

村人は機織りを生業としていたが売れるわけ
ではなくまた売れるようなものでもなか ....
両面テープの夏
順番が赤ちゃんの指のように
そのままの柔らかさで並ぶ
あなたは何事もなかったかのように
テープを剥し続けている
食べたい冷やし中華に置かれた
名前の無い名札
息の仕方だけ ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏のしっぽ- 唐草フウ自由詩11*23-7-31
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩12*23-7-31
独り言7.30- ホカチャ ...自由詩2*23-7-30
きこりとスゥイーパー- 菊西 夕 ...自由詩3*23-7-29
- 黒髪自由詩4*23-7-29
とにかく人殺しをやめさせなければいけない- 室町散文(批評 ...323-7-27
雪女- リリー自由詩9*23-7-27
スストアで- たもつ自由詩10*23-7-26
ついうっかり- 室町自由詩2*23-7-26
ふるーつせれくしょんⅡ- 未有花短歌3*23-7-25
独り言7.25- ホカチャ ...自由詩7*23-7-25
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩5*23-7-24
美の真髄は置き去りのガードレール- 菊西 夕 ...自由詩3*23-7-22
自称ロシア通小泉悠の与太話はほんとうか?- 室町散文(批評 ...1*23-7-22
日本現代詩人会という核戦争翼賛組織を非難する- 室町散文(批評 ...1*23-7-21
「ヘーベルハウス」2分半- モリマサ ...自由詩323-7-19
タクシー運転手と定食屋のおやじが世界を動かしている─アラガイ ...- 室町散文(批評 ...223-7-19
プーチン来世- 片野晃司自由詩10+23-7-18
──言葉の自由をめぐって──アラガイsさまへ- 室町散文(批評 ...123-7-18
朝へ_朝へ- 木立 悟自由詩423-7-17
ノイズの中でなら上手く眠れる- ホロウ・ ...自由詩4*23-7-17
日本現代詩人会が核戦争犯罪に加担していることを強く非難する- 室町散文(批評 ...123-7-17
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-7-17
おれが愛に気づいたとき、その愛がおれに語ったこと- 中田満帆自由詩5*23-7-16
葦原にて- 室町自由詩8*23-7-15
食卓に朝を置く人- 夏井椋也自由詩14+*23-7-15
きみはもういない- ホカチャ ...自由詩5*23-7-14
失楽園後- 足立らど ...自由詩6*23-7-13
ある村の思ひ出- 室町自由詩423-7-13
冷やし中華、始めても- たもつ自由詩12*23-7-12

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