犬連れた人立ち止まる初桜 王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ 私たちは
泣くことができないという理由で笑うことができる
図書館の本はすべて貸し出され
司書はひとりで本棚を読んでいる
なにもかも捨てておしまいなさいと
無闇に心臓に くりかえしていた 
いたいのいたいのとんでけとんでけの耳の指示どうりに
しでかしてしまった空虚を
空に放つと 釘を打つ音がする

清水さんち ....
望みもしない話でひび割れだらけの手のひらを訳知り顔で誇ることなどやっぱり出来ず、気の遠くなるような昔から気の遠くなるような尺度で気が違うような既視感、身体を紐で結ばれていることも知らず杭を中心 .... 幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
ゴッホでも描ききれない八重桜 都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲 ....
さいしょは辞書を食べるのがいいとおもったの
すべてがなにかということと
言葉の味と、紙のにおい

うそだよ、とか、そんなものないよ
とか
それか、
ほんとうにすべては正しいのだ とい ....
彼女はときどき
始まりの海を思い出して
自分の手足をしげしげと見つめる

かつてはヒレだった器官を
もう水かきもない指先を
指輪をはめた指を

海の底にやすんでいた
はるかな祖先があ ....
  銀鮭の
  苔かおる底を、
  小河らの肌がすべる 春という時に
  生きることができてよかった

 
  灰色の水に 憶えている
  歌の果てに燻る 哀しみの螢火
  耀 ....
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない

花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ....
山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った

山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
 ....
 さて、私の航海はこれで何度目だろう。
 未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
 果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
 口髭をたくわえた紳士に足音はない。

 静寂なのだ。
 この神 ....
+



枯れ草に香水を垂らし
毒を取り去った美女の白い手
いま、土を染めた雪の
冷たい抱擁がそう見える。

ミルクを朝がきれいに嘗め
吹雪の中で夜を過ごした君の黒髪
あの、頬を ....
低い空 誰の祈りと哀れみが誰を殺すか 3月の雨


優しすぎ穏やかすぎてなにもかももって行かれてしまいそうだよ


イーストが具より記憶に残ってる四角いピザと飲みたい珈琲


 ....
おまえが生まれた年に
菜の花が庭にはびこって
それはそれはたいへんだったよ

おまえはまだ二ヶ月だか三ヶ月だかで
はじめてみる菜の花に
はじめて嗅ぐ菜の花に
目をまるくしたり ....
桃始笑
ももはじめてさく


コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める

ポケットから出た
あてどない指先が
止まり木を探している

音符を思い出した
爪先 ....
出発は時刻を持たない
ただ消長する獣の声が遠くに響くのみだ
石たちは獣とともに鳴動する
その冷たいおもてに私はまなざしを遺していく

かつて出発とは地上から月へ向かうものだった
だ ....
めくったら家族の本音書いてあるそういう本があったらいいな 空気がしんと冷たくて
部屋の家具は然るべきところにある
住人はどこにも見当たらず
先程から大根をすりおろす音だけが
悲しいほど陰気に響いている
緑色の毛むくじゃらの腕が
五本の指で大根をむ ....
昔MACARONIがあった
MACARONIを知らないものはいなかったけど
お腹に収めるものとして知っていはいた
食べたことはなかったみんな
存在として歴史に残っていた

私のここは何処か ....
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
青看の行列が覆い尽くしていくのが空だぜ
それがほこりまみれの吹雪じゃ飛ぶはずがないよな
上司同僚と催事めいた挨拶を交わして事務所を出たら
俺は空港における状況の逐一を嫁だけにメールすればいいのだ ....
もう2度と会えない人に謝れるそういう本があったらいいな どろうみから
 タって 
   ミせて
      あなたはあなたを
ミて
  イたり
     ニたり
        《シ》ナいから
        《シ》して《シ》舞う
カのふ ....
家族から絶対見つからないならそういう本があったらいいな フェラ嫌いで
夫を不適切な関係へと
追い込んだヒラリーに
何故か熱を上げ
youtubeで告白する
謎の日本人?が
羽生名人に似ていると評判だが
よく見ると
寝癖はないし
レインマン ....
私の故郷
舌レロ村では
3月3日は
電気仕掛けのこけしを
桃色の陰部に当てて
女としてのよろこびを知る
桃の節句スという
特別な日である
このこけしは
おなにい様と呼ばれ
代々女の ....
アラガイsさんのおすすめリスト(6671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
犬連れた人立ち止まる初桜- 北大路京 ...俳句116-3-14
王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ- 北大路京 ...短歌416-3-14
笑う- 水宮うみ自由詩2*16-3-14
『森で釘打つのは誰?』- るるりら自由詩11*16-3-14
歯の裏で- ホロウ・ ...自由詩2*16-3-13
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
ゴッホでも描ききれない八重桜- 北大路京 ...俳句316-3-13
公園- 葉leaf自由詩216-3-13
辞書- はるな自由詩416-3-13
指輪- ケルリ自由詩316-3-13
midori- 草野春心自由詩216-3-12
記念日だけではなく- 深水遊脚自由詩6*16-3-12
山口くんの木- yo-yo自由詩8*16-3-12
航海- ヒヤシン ...自由詩10*16-3-12
枯れ草- ハァモニ ...自由詩3+*16-3-11
悪筆- 深水遊脚短歌1*16-3-11
おまえが生まれた年に- 佐々宝砂自由詩2*16-3-11
桃始笑- nonya自由詩17*16-3-10
出発- 葉leaf自由詩316-3-10
めくったら家族の本音書いてあるそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌216-3-9
おろし- 春日線香自由詩416-3-8
MACARONI- 日々野い ...自由詩216-3-8
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌316-3-7
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
GATE-B2(ゴル投稿長考版)- 高橋良幸自由詩4*16-3-6
もう2度と会えない人に謝れるそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌116-3-6
どろうみ- ただのみ ...自由詩12*16-3-5
家族から絶対見つからないならそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌216-3-5
ヒラリーとニセ羽生名人- 花形新次自由詩116-3-5
ラリルレロラリ「オナ祭り」- 花形新次自由詩116-3-4

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