季節を食べ終えて妖精は床下に眠る
たてものの屋上から見える木
その枝の集まりにはカラスが眠る
昼間、子供たちに小石を投げつけられたのだ
ときおりの短い夢にぶるっと身震いしながら眠る ....
新入社員の皆さん
仕事に少しは慣れましたか
お金をもらうということは
大変なことでしょう
ちゃんとやってあたりまえだから
だれも誉めてくれません
一方ミスすれば注意や叱責が待っています
....
なんと
一国の国民の
ほとんどすべてが
まるで
集団催眠にかかったように
その嘘たちに
戦争が終わるまで
ダマされ続けていたという
第二次世界大戦中に見られた
日本軍 ....
朝
包帯の瘤を割って這い出ると
少しの針を飲み
すぐにまたもぐってしまう
辺り一面
色とりどりの悲惨が飛び散る
ビビット、パステル、ネオン、
どろどろにしめったマーブル模様の枕が
ぬる ....
こぼれおちていった色たちを
奮いたたせることができますか
やわらかなうす水色が
風をふくんで
ゆっくりと 空いっぱいにひろがれば
あの ぶきみな瞳も
きえるはずです
....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」
もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
{引用=鳥たちよ}
ヒヨドリが鳴いた
喉を裂くような声で
天のどこかを引っ掻いた
それでも皺ひとつ寄らず
風の布は青くたゆたい
樹々の新芽を愛撫するが
ささやき返す葉はまだない
公 ....
○「山頂から」
山に登って
自分の来し方と行く末を
考えてみる
○「人生とは」
人生とは
自分の足元を広げることよりも
深く掘り下げることではないか
○「楽しみ」
山登りの楽 ....
二〇二〇年一月一日 「ウィルス」
あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
{引用=ヴィーナスの骨格標本}
ぼんやりした横顔に秘密がひとつ擬態する
ぼくは夢に絡まったままコーヒー自殺を図った
飛行機に乗る人とよく目が合う朝
青く濁った空の吐瀉物からなにを紡 ....
○「年度始めの苦悩」
真面目に考える人は
大変だあ!
☆「荷」
時として自分の能力以上の
荷を背負わされる時がある
荷が重すぎると
頂上に立てない
○「ありのまま」
弱さも欠 ....
Для детей
(子どもたちのために)
と胴体に
白いペンキで落書きされた
ミサイルが落下した
避難しようと
4000人もの人たちが
集まっていた駅めがけ
残酷な贈り物 ....
十二月から三月いっぱいは無人駅の除雪作業員として、ごく早朝の勤務があり、あまり深い睡眠を得ることができなかったが、四月に入りそれがなくなり、割とよく眠れているのではないかと思う。
家業、山 ....
詩が書きたいのに書けないという病に陥ることがある。しかし、締め切りがあるわけでもなく、誰も私の詩を待っていてくれる者など居ないし、金銭的価値もないだろう。
私にとって詩とは何だったのか、と考える ....
ナポレオン、ヒトラー
と
二回も助けてやったのに
その恩をわすれて
お前が侵略者になってしまうとは
と
神がロシアにお怒りになっている
侵略者を許すことは決してない
....
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」
飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ....
{引用=老けてゆく天使}
明るい傷口だった
セックスはままごと遊び
片っぽ失くした手袋同士
始めから気にしなかった
一個の果実のような時間
なにも望まなかった
白痴のように受け入れて
....
支部総会の役員決めで
師の意に反するような言動を取ってしまった!
その事が気になってその後の練習を続けて二回も休んでしまった
師に厳しく注意されたら謝って脱会しようとも考えた
しかしいつまでも ....
ついこのあいだ
やってきたと思ったら
もうお別れか
さよならなんて
とても言えそうにないな
手を振ったって
今年だけは
誰もあいさつなんて
してくれないと思うよ
と
....
プーチンの顔から
表情がなくなったのは
シワ伸ばしをしたから説
その一方で
バイデンから表情がなくなったのは
アメリカ初のAI大統領だから説
はたまた
キンペーから表情がなくなったのは
....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた
ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
殺しに行く
戦闘機の航跡雲が
──とても美しい
朝の、晴れた空に
罪はない
美に関係性はない
あるのは
自分でも分からない
シンプルな
本当にシンプルな
感覚だけなのだ
もしも死者が定型ならば、
生者は不定形ということなのか
水に浸かった流木が沖に着くとき
ぼくのなかに存った永遠という辞がすべて、
駅という一語に置き換えられるのはいったいなぜ ....
来たるべき日の訪れを 縋るための妄執で うちにまぎれる
ひざまずき蕾に授けるための失念 白昼夢の天球は一部分で
カモフラージュの雨月かも。計画は順当に、
ともしびと ....
二〇一九年四月一日 「?」
烏丸御池の高木神経科医院に行って、睡眠誘導剤やら精神安定剤を処方してもらって、隣のビルの一階にある、みくら薬局で薬をもらったあと、いつもいく河原町のバルビル近く ....
狂気はずっと、咆哮を循環させる、それは海のように満ちていて、激しい雨のようにいらだっている、冷たいフローリングに、架空の血液が滴る音がする、白昼夢の中だけの失血死、蒼褪めた肌は寝不足のせいだけでは ....
「絵は省略なり」
という画家の言葉を聞いて
小学高学年のときからの
疑問が解けた!
もっと早くこの言葉に出あっていたらなあ!
登録済みの散弾銃を二丁も持ち
どうやらだいぶ前から
精神異常のような行動が
みられていたという
あかひげ先生のような
善良な医師が犠牲となったこの事件
事実の報道ばかりで
....
○「情報禍時代」
情報の垂れ流し
情報に振り回されている
○「人間関係」
*「ボケた!」と言えば
だれもそれ以上は責めない
*謝り上手は
世渡り上手
*いい悪いは
後から ....
仮寓の蝸牛には
やり残したことがいっぱいあるのだが
奇遇という気球に乗って
無音の空の旅をしてみたかった
修羅場という修羅場がなくて
絵になる風景も知らずに
雑踏に紛れて遺伝子 ....
アラガイsさんのおすすめリスト
(7572)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
星の観察
-
七
自由詩
14*
22-4-23
四月病
-
zenyama太 ...
自由詩
1*
22-4-19
恐怖の嘘ウィルス
-
st
自由詩
5
22-4-19
レム
-
凪目
自由詩
1*
22-4-19
夏のはじまりのヌード
-
草野大悟 ...
自由詩
4
22-4-18
詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-4-18
不憫な子_そう呼ばれたかった大人たち
-
ただのみ ...
自由詩
5*
22-4-17
独り言4.16
-
zenyama太 ...
自由詩
6*
22-4-16
詩の日めくり_二〇二〇年一月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-4-11
平和主義者の丑の刻参り
-
ただのみ ...
自由詩
3*
22-4-10
独り言4.10
-
zenyama太 ...
自由詩
3*
22-4-10
ミサイルの贈り物
-
st
自由詩
3
22-4-9
夜明け前を歩く
-
山人
散文(批評 ...
4*
22-4-9
詩はどこにあるのだろうか
-
山人
散文(批評 ...
7*
22-3-29
侵略者に下る神罰
-
st
自由詩
2
22-3-28
詩の日めくり_二〇一九年十二月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
15*
22-3-28
パンドラがあけた大きい方の玉手箱
-
ただのみ ...
自由詩
5*
22-3-27
自分のはかりによって人をはかっている
-
zenyama太 ...
自由詩
2*
22-3-27
冬の後ろ姿
-
st
自由詩
2
22-3-1
ときめきメモリアル
-
花形新次
自由詩
1
22-2-28
ともし火のような無人駅をあとにして
-
山人
自由詩
13*
22-2-5
感覚
-
花形新次
自由詩
5
22-1-31
the_beach_boys_strikes_again
-
中田満帆
自由詩
7
22-1-31
手放したわけでも
-
あらい
自由詩
1
22-1-31
詩の日めくり_二〇一九年四月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
16*
22-1-31
カオスの中のブレス、そして永遠のグルーブ
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
22-1-31
大疑問
-
zenyama太 ...
自由詩
1*
22-1-30
猟銃事件の怪
-
st
自由詩
3
22-1-30
独り言1.30
-
zenyama太 ...
自由詩
1*
22-1-30
蝸牛のうた
-
マークア ...
自由詩
18*
22-1-25
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