許容量を超えた痛みには
モルヒネを!

彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス

 ....
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程

オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる

しかしコンサートマ ....
独り暮らしに
慣れたのか
不安なのか

はたまた
楽しんでるのか
つまらないのか

休みの日の夜は
あてもなく
バイクでちょっとお出掛けをする

街から少し離れた
農道を走る ....
子供のころ

ブランコを漕ぎながら目をつぶり

どじょ〜、どじょ〜、と叫ぶと

気持ちよくて好きだった


なぜ

どじょうだったのか

それを思い出すたび

胸に痛みが ....
ホッテントット
ビッケ
ブッシュマン
ホッテンプロッツ

ノルマン人
ロイバー
メスチゾ
蒙古斑

マッケンジー
アルマゲドン
マーマーレード
モカマタリ
テーブルのチェス盤を
ホームレスの男が布きれで拭いていた
ジュースや鳥の糞をこすり落とし
手でベンチの砂を払う

彼は物乞いではなかったけれど
ここに通う常連は
ヌードルやスナック、財布 ....
頬杖をつく
頬杖をついたところに魚が生まれる
机の地図をそよがす尾びれ
三秒とたたず
世界を跳ねまわっている
少し寒い(少しでなくとも寒い)冬の日は
暖房のスイッチへ泳ぎ着く
小銭がたま ....
 シに到達できず、
 ラララさまよう、
 ♭や♯は
 いくらでも付けれるけれど、
 僕は鮭の子孫じゃないし、
 川に逆らって産卵できるほど、
 金の感情が得意ではない
 ひかるよひか ....
歩くのに疲れて
たどりついたところに
バスの停留場があった

時刻表に記された時間は
呆れるほどのまばらさだった
古めかしく
ところどころ錆びに侵食されて
そもそもちゃんと
機能して ....
死神は深い森の中で魂を喰って生きている
奴は言う
美味い魂もあるが不味い魂もあると

私は訊く
どんな魂が美味く
どんな魂が不味いのかと

奴は答える
善なるものの魂は美味く
悪な ....
あの日確かに
君は私のこと
好きだって言った

でも今の君は
私が好きなようには
見えません

からかってるなら
鬱陶しいなら
嫌いなら

そう言ってよ

傷付くの ....
瑠璃色のオトマトペしりませんか
むかし たいせつなひとが くちうつしでくれた
飴玉のような オトマトペでした

今朝
あの甘さを
思い出しました
怖い夢をみて 
めがさめて
そして  ....
 海をブラウン管が渡ってゆきます。

 空を映す管面に鳥が舞い降りて、また飛び立ちます。

 手紙が 一通入っています。
 
 
四拍子をきざむ
うしろのチャイニーズに
聞いてみると
ほがらかな林くんは
鼻腔のおくで裸になった
君の汗、額から、
とがった顎まで垂れた、
あんていするために
球体になった、
た ....
一睡もせず朝四時半、始発で鎌倉へ。まだ暗いうちに円覚寺の門をくぐる。暗い中に人が少し。お堂へ歩いていく。わけもわからずわたしはついていく。靴を脱ぐ。お堂へはいる。広くて寒い。座布団一つと小さな二つの座 ....  頭痛


倦怠が成層圏から降ってきた


うっすらと頭痛呑み込むパスタかな


氷床の軋む音する頭痛かな


頭痛飛び地球を巡り海に墜つ


 雨


生まれ ....
俺のオヤジは酒乱だったので
中学の頃までは
毎晩
いつかぶち殺してやろうと思っていた

でもよく考えたら
そんな奴のために(尊属)殺人犯になって
自分の一生をボーにふるのはアホらしい
 ....
オリーブの高い枝に取り残した実に
真冬の鳥たちが 激しい羽音をたてて

秋の収穫期の黒い実に 鳥たちは関心がなかった
寒さで 苦味が和らいでいるのか

銀白色のオリーブの葉影に 鳥たちが集 ....
隣で時間が流れている。

テレビは女子バスケットの様子を中継しているが、ここは読書の空間。そして、小説の時間が流れている。
妻は夫の浮気を知りながらもそれを直接は口に出さず、書いた手紙を机に置い ....
雪景色
木にはつぼみの
綿帽子
最初に見上げた時に見えた
生白い顔を曝け出した満月は
何度目の化粧を施したのか
もはやわからないくらい
ぼくの頭上を通り過ぎてた
その透き通った悲しい光の下を
ぼくは歩いている
最初に定 ....
 右耳の膨れ上がる曇り空
 足跡に花、折れて音符
 歩き出し走り出しては 落葉の舞う
 鉄骨の綾取りを鼠は さ迷い
 幽霊の端をかじり駈けゆく

 車輪のにごり絵、渦巻 ....
  事が終わると君は
  床に落ちた下着を拾い
  なまぬるい脚をとおした
  ブラジャーをつける前に時計を巻き
  白いシャツを着る前に
  メンソの煙草に火をつけて
  事が終 ....
風はありませんが
光が見えます

この窓を
開けることができたなら
風もあることでしょう

窓は開きません

でも光は綺麗です
綺麗な風を
私はまだ知りません

 ....
日々の聖句(15)決して失望してはなりません

二月十三日
「次いで人々はパウロと共にパフォスから船出して,パ
ンフリアのペルガに着いた。しかし,ヨハネは彼らから
離れてエルサレムに帰った。 ....
泳ぎを練習しているうち
僕の指と指の薄い皮膚の谷間に 
みづかき ができました

足指と手指の間で出来た小さな十六個のそれは
水をつかまえて 放つ
僕を未来へ運ぶ推進力となるでしょう

 ....
ぼくは7にんの子供を持つろくでなしだ

僕の精子は世界中の女の子のパンティに染みをつける狂気なのだよ

いつもアウトサイダ−だったしヒーローは似合わないみたい


缶けりの鬼はい ....
しにおびえず
ひびをくらしたい

わたしはなにに
おびえてるんだろう

なにがわたしに
おびえてるんだろう

いのちと
みとめられてから
文化祭で焼きソバをパックに詰めていると
わき腹をちょんちょんつつかれて
そんなに親しくない人が親しい人になる

何を考えているんだろう?
私って

ビートルズにすごく詳しくなった人が
 ....
ところどころ消えかけた街
不確かで確かな
曇の上 曇の下
逆さの青と白の午後


ひろげた腕と
土を向く手のひら
ななめに明るい推力で
飛び越えてゆく水の跡


 ....
アラガイsさんのおすすめリスト(7499)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「ドラゴンタトゥーの女」を観て- そらの珊 ...自由詩5*12-2-20
440Hz- HAL自由詩1112-2-20
- 一 二自由詩412-2-20
ブランコの思い出- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-19
フンフマン- ペポパン ...自由詩4*12-2-19
返事- mizunomadoka自由詩412-2-19
指先- 理来自由詩15*12-2-19
伸びる葉のシ- 狩心自由詩2*12-2-19
みちのり- そらの珊 ...自由詩14*12-2-19
真犯人- HAL自由詩312-2-19
君の愛をください- ジュリエ ...自由詩212-2-19
瑠璃色のオトマトペ- るるりら自由詩14*12-2-19
手紙- 佐倉 潮自由詩812-2-19
_- ズー自由詩1*12-2-19
鎌倉のこと- 渡邉建志散文(批評 ...4*12-2-19
俳句・習作_1- 壮佑俳句9*12-2-19
昭和の悲劇- 浩一自由詩212-2-18
冬のオリーブ- いねむり ...自由詩812-2-18
無題(メモ書き)- 中川達矢自由詩512-2-18
_- プル式川柳3*12-2-18
ぼくの足跡- 寒雪自由詩512-2-18
- ヨルノテ ...自由詩312-2-18
事が終わると- 草野春心自由詩7*12-2-18
窓辺- 小川 葉自由詩512-2-17
日々の聖句(15)_決して失望してはなりません- 生田 稔短歌312-2-17
みづかき- そらの珊 ...自由詩5*12-2-17
はなみずき- 梅昆布茶自由詩9*12-2-17
畏怖- 小川 葉自由詩212-2-16
フォエバー- ふるる自由詩7*12-2-16
Bel_Air- 木立 悟自由詩512-2-16

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